海外の音楽教育ライブリポート/菅野恵理子

今こそ音楽を!第5章 大学カリキュラム編 はじめに

2015/11/05
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第5章:「大学最新カリキュラム編」
はじめに

「今こそ音楽を!」第5章では、大学の最新カリキュラムについて取り上げる。大学を3タイプに分類し、各大学でどのような新しいカリキュラムがあるのか、どのような背景と経緯から生まれたのか、などを取材した。

これまで音楽は主に音楽大学で専門的に教えられてきたが、最近は音楽科目を開講する総合大学も現れ始めている。それは、リベラルアーツしての音楽(1)である。日本ではまだ僅かであるが、アメリカではほぼ全ての大学で音楽科目が開講されている(参考:「アメリカの大学にはなぜ音楽学科があるのか」)。音楽を習ってきた学生も、初めての学生も、ともに学べる音楽とは?音楽という資源をどのように生かしているのだろうか。

また音楽学部や学科がある総合大学(2)では、どのように音楽を位置づけているのだろうか。他学部や他学科の学生も音楽を学べるのだろうか。

音楽の学び方が広がる一方で、音楽を専門的に学ぶ人はどう深めていけばいいだろうか(3)。変わりゆく社会環境の中で、音楽大学ならではの意義を示しつつ、どのようにその才能や資源を伸ばしているのだろうか。

さらに番外編として、中等教育での最新動向にも注目した。最近日本でも増えつつある国際バカロレア校では芸術科目が重視されているが、音楽科の授業はどのように展開しているのかを取材した。(国際バカロレアについては、第1章・第6回記事をご参照ください)

(1)音楽で思考法、実践力、創造力を養う~総合大学教養科目
(2)音楽を深く学んだ社会人を育てる~総合大学音楽学部・音楽専攻
(3)音楽の可能性をさらに掘り下げて~音楽大学
(番外編)国際バカロレアで学ぶ音楽
  • 東京学芸大付属国際中等教育学校~音楽で思考法や創造力を養う
INDEX

菅野 恵理子(すがのえりこ)

音楽ジャーナリストとして各国を巡り、国際コンクール・音楽祭・海外音楽教育などの取材・調査研究を手がける。『海外の音楽教育ライブリポート』を長期連載中(ピティナHP)。著書に『ハーバードは「音楽」で人を育てる~21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育』(アルテスパブリッシング・2015年)、インタビュー集『生徒を伸ばす! ピアノ教材大研究』(ヤマハミュージックメディア・2013年)がある。上智大学外国語学部卒業。在学中に英ランカスター大学へ交換留学し、社会学を学ぶ。一般社団法人全日本ピアノ指導者協会勤務を経て現職。2007年に渡仏し「子どもの可能性を広げるアート教育・フランス編」を1年間連載。ピアノを幼少・学生時代にグレッグ・マーティン、根津栄子両氏に師事。全日本ピアノ指導者協会研究会員、マレーシア・ショパン協会アソシエイトメンバー。 ホームページ:http://www.erikosugano.com/

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