ピアノステージ

Vol.05-1 Stage+人(3)倉本 裕基さん

2007/11/30
Stage+人 ニューエイジ・ミュージックの巨匠 倉本裕基さん
聴くものを心地よい安らぎの世界へ誘う 感情豊かな倉本ワールド
作曲家・ピアニストとして、40枚以上のアルバムをリリース、CD化されているオリジナルは260曲に及ぶ。1998年より韓国でリリースされた12枚のCDは、累計150万枚超のセールスを記録。"ニューエイジ・ミュージックの巨匠"と称される倉本さんに、ピティナにてお話をうかがうと共に、コンサートホールで倉本ワールドを体験してみた。
vol.5 CD
≪CD右横≫
「ユア・フェイバリット・ソング~倉本裕基/マイ・メモリー」(写真左)CRCI~20702 定価2,500円(税込)
「マイ・フェイバリット・ソングI」(写真右)CRCI~20563 定価2,500円(税込)
「『マイ~』は皆さんに聴いていただきたいスタンダードの名曲をカバーしたアルバムに対し、『ユア~』はあなたの好きな曲と題した韓流カバーアルバムです。それぞれに魅力ある曲を、心を込めて編曲・演奏しました」
vol.5 楽譜
≪楽譜左横≫
「ポピュラー名曲集 倉本裕基編」(写真左) ヤマハ 定価1,900円+税
「星に願いを」(ステップ展開3課題曲)「ララルー」(2008年度ステップ新課題曲)などのディズニー作品と、ポピュラースタンダードナンバー全22曲を収録。
「倉本裕基 ロマンスコレクション」(写真右) ヤマハ 定価1,500円+税
代表作「霧のレイクルイーズ」(ステップ発展1課題曲)、「ロマンス」など全10曲を収録。
vol5
カナダ・レイクルーズ湖畔のホテル Chateau Lake Louiseでのサロンコンサート(2006.9.29-30)
コンサートスケジュール
2008.2.14 サントリーホール
2008.3.5 横浜みなとみらいホール
問:光藍社 03-3943-9999
「自然」と「ロマンス」をテーマにした曲で大ブレイク!
vol.5
'07.11.5 東音ホールにて

CDデビューは、1996年、34歳のとき。「『霧のレイクルイーズ』は、この時まさに天啓のように浮かんだ曲です。これは一生に一度のことで、神様に助けていただいたと思っています。」

以後「自然」や「ロマンス」をテーマに作られた美しい旋律と透明な調べは、韓国で爆発的な人気を博し、ドラマや映画でも多数使用される。韓流スターたちが倉本ファンを公言したことをきっかけに、日本でもブレイク。2005~2006年には国内で110回以上のコンサートを開催。「ピアノは趣味としては楽しみ、演奏家としては試練、作曲家としては苦行(笑)。聴き手の目の前で音楽を紡いでいくことは、私にとっては試練でもありますが、音楽の響きを通して充実した心地よい時間を共有できれば嬉しいですね。」

東京オペラシティでのピアノコンサート(2007.11.22)は、叙情的な音楽をメインに、ユーモアたっぷりのトークを交えて楽しく展開された。「リラックスして聴いてもらえる作品を心がけている」という言葉どおり、今までに培われた様々な音楽のエッセンスが、さり気なく上質の心地良い倉本ワールドを生み出していた。


異色の経歴と豊かな音楽歴

ピアノを始めたのは6才のころ。「習い始める前から、耳から入ってきた流行歌を両手で弾いてましたね。家庭の事情で小6のときにピアノを手放すことになりましたが、転校先の中学にオーケストラ部があり、チェロを担当。様々な弦・管楽器も経験し、朝と放課後にはピアノも好きに練習させてもらえました。ここで本当に音楽を楽しめたことが自分の音楽の原点となっているのです。」

その後東工大の理学部応用物理学科に進学すると同時に、レストランやホテルのラウンジ、バーなどでピアノ演奏のアルバイトを始める。市販の楽譜でそのまま使えるものは殆どなく、レパートリーを増やすには自分でアレンジするしかなかった。「学生といえど、現場ではプロとして扱われますから、弾けなければ次の仕事は来ない。ある意味正しい社会ですよね。」ここでの武者修行と、20~30代にあらゆるジャンルの音楽を習得したことが、今日の倉本ワールドの豊かなバックグラウンドとなっていることは間違いない。

(取材・文 さどはら知子)
vol.5 プロフィール
倉本 裕基 Yuki Kuramoto
プロフィール:作曲家、ピアニスト。1951年生まれ。本名 北野實(きたのみのる)。6歳よりクラシックピアノを始める。東京工業大学修士課程卒(理学部応用物理学)。在学中よりピアノに関わるおよそほとんどの種類の仕事を経験。86年にオリジナルアルバム「愁湖」でデビュー。そのメイン曲「霧の零区ルイーズ」は多くの人々に親しまれている。「自然」あるいは「ロマンス」を主題にしたその作品は節度と均衡を保ち、コンサートではウイットに富んだトークも交え、くつろげる雰囲気作りに心を砕いている。1999年からは勧告に手も毎年各地でコンサートを開催、毎回満員の盛況ぶり。2004年レコード大賞特別賞。ニューズウィーク誌'07-10/16による「世界が尊敬する日本人100人」の一人に選出されている。

Vol.5 INDEX


2007年11月30日発行
Stage+人(3)
聴くものを心地よい安らぎの世界へ誘う 情感豊かな倉本ワールド
倉本 裕基さん
Stage+人(4)
ロン・ティボー国際コンクール優勝!
「過去の再現ではなく 現在(いま)を創造したい」
田村 響さん
音楽の仕事風景(2)
[音楽]×[ビジネス] 音楽で培った感性は、企業の中でも活きる
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ピアノのある生活(4)
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