会員・会友レポート

第12回ハンブルグ国際音楽春季講習会両方 に参加して〔後編〕/副島智子先生

2009/04/27

美しいステンドグラスに囲まれての演奏
美しいステンドグラスに囲まれての演奏
ハンブルグ国際音楽春季講習会両方 に参加して〔後編〕

[ リポート ◎副島智子先生]
(ピアノ教師)



最後に皆様にご報告したい、この講習会の目玉企画;「ロンドン(英国)にてリサイタル開催」にも、私は参加しました。

同講習会受講生の中から、今回は2名、別々の日に、英国ロンドンの教会にて、教会が長年伝統的に開催している「ランチタイムリサイタル」出演するというものです。

リサイタル演奏時間は30分でしたが、外国にて聴衆の前でピアノを弾くのは初めて、英国ロンドンという土地も初めて、何もかも初めて尽くしで大変緊張しておりました。が、現地へ行ってみると、そんな心配は無用である事がわかりました。

教会前、ロンドン名物二階建バス
教会前、ロンドン名物二階建バス

 ロンドン・ヒースロー空港へ到着するとプロの日本人女性ガイドがお迎え、ホテルまで連れて行って下さり、チェックイン。ガイド女性は大変親切な方で、彼女が自ら作成の「ロンドン市内歩き方マニュアル」を下さり、丁寧で至れりつくせりの説明と指導。
初めてのロンドンでしたが、意外にも簡単に自分で自由に歩きまわることができ、この、「世界の大都市観光」を満喫しました。

3泊したロンドンでは、例えばロンドンの一流コンサートのチケットも講習会側で手配いただき、毎晩すてきなコンサートへ出かけ、感激しっぱなしでした。

そして、リサイタル当日。朝からこのガイド女性がホテルに迎えにきて、一緒にリサイタルする教会に行き、練習、リハーサル。その間、つきっきりで彼女が私の通訳、その他お世話をして下さいました。

英国国教会
英国国教会

そこは、心に染み入るようなステンドグラスに囲まれた、実に美しい英国国教会でした。

リサイタル前、皆さんにゆっくり優雅に紅茶のサーヴィス、さすが英国!私もいただきました。

さあ、本番です。英国人聴衆は、「Welcome(ウエルカム)!さあ、聞かせて下さいね!」という感じで皆ニコニコしていました。さっと出て行って、あっという間の30分、ショパンのワルツ2曲とバラード4番を何とか弾きました。割れるような拍手。暖かく気持ちのいい雰囲気。後、ドレスを着替えて出てくると、待っていた聴衆の方々が私に駆け寄って来られました。

通訳を通して応対。「貴女のタッチが私は好きだった、、、、云々」と、かなり専門的に熱心に聴いて下さった方。「貴女のピアノで気持ちのいいお昼を過ごせたよ。」等々。英国人の皆さん、とてもフレンドリーで、気さくに声かけて下さいました。「聴衆のリアクション」が日本と全然違うと感じました。

「音楽」を自分たちの近くに感じて一緒にいるんだ、楽しんでいるのだな、と思いました。これは私の人生で大きな驚きで、新鮮な事でした。

この「ロンドン・リサイタル企画」は、次回夏期講習会受講者の中から3組参加可能由(ピアノソロ、或いは、ピアノと声楽、楽器のコンビ2人での参加も可)。皆様、思い切って演奏してみて下さい。。

「ロンドンとハンブルグの企画」、この講習会は大変スケール大きく、長く外国へも行ってなかった私が、突然ヨーロッパの2ヶ国で演奏させていただいた!日本で演奏活動をあまりしていない私が、こんな「夢のような体験」をさせていただいた! 人生が豊かになりました。 思い切って参加してみて本当によかったです。

ハンブルグもロンドンも、配慮あるきめの細かなサポートがいつもありました。講習会受講生も若い方から年配の方まで、いろいろな状況と立場の方々がおられました。和気藹々とした雰囲気が講習会終始あり、楽しかったです。暖かい「手作り講習会」ですね。

ピアノ、或いは専門の勉強はハイレヴェルである事は勿論ですが、それのみならず、「ヨーロッパ音楽文化体験」のできる講習会として、皆様にお勧めしたいと思います。

この講習会は、次回は今夏8月1日―8日開催。全費用は約22万円(全宿泊費、通訳付き個人レッスン4回付き、全共通セミナー費含む)というリーズナブルな料金。

主催:アレグロ・ミュージックプラン/後援:ピティナ
問い合わせ先: 重永Tel&Fax;072-853-8200 Email; Hmusik@hotmail.co.jp

前編はこちら


ピティナ編集部
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