02/03 活躍するグランプリ受賞者

今まさに入学試験シーズン真っ盛りです。受験生を持つご家庭はてんやわんやの大騒ぎではないでしょうか。

私が受験で最も重要だと思うのは、本人が心から入学したいと思う学校と巡り合うということです。そうすれば、自然と真剣になるものです。

入学したい学校は「憧れの卒業生」を知っていることで決まることもあります。コンクールにも学校の受験と少し似たところがあります。たとえばツィメルマンに憧れている子は、ショパン国際ピアノコンクールに出たいと思うかもしれません。ですから、ピティナでは特級グランプリ受賞者の活躍は大きな関心事です。

2011年は、後藤正孝さんがフランツ・リスト国際コンクールで優勝、佐藤圭奈さん、仲田みずほさんが国際ピアノコンクールでともに2位入賞する当たり年でした。

本日のトップニュースでは、特級グランプリ受賞者が出演するコンサート情報を取りまとめてみました。グランプリ受賞者の順調な成長をご覧下さい。

01/27 ドビュッシー生誕150年

インターネットが普及する前ほどではありませんが、ポピュラー音楽では概ね、新しい曲=流行っている曲です。一方、クラシックには膨大な楽曲が存在しますが、長い間弾き・聴き継がれているものですので、流行り廃りはほとんどありません。

そこでクラシック音楽業界では作曲家の生誕・没後の節目の年を記念してイベントを開催します。2年前のショパン、昨年のリストに続き今年はドビュッシーの生誕150年です。

ピティナでは、藤井一興先生に講師をお願いして、5月6日、洗足学園大学の大ホールをお借りして「徹底研究」を行います。コンペやステップの課題曲として定番の曲も取り上げる予定です。記念年を機会として、ドビュッシーを深く学んでみては如何でしょうか。

また、このイベントの中で春の指導者賞受賞者の表彰式を行う予定です。皆様のご参加をお待ちしています。

01/20 演奏力を磨き続ける指導者

120120top.jpg人は誰しも自らの成長を願って努力します。大きな努力をした場合にはその成果を確認したくなるのが、自然な気持ちです。

ピアノの先生の成果は、生徒さんの演奏力に表れますが、生徒さんの「素質」も大きな要素ですし、経済的な事情や引っ越しなどで、一人の生徒さんを育て上げることが難しい場合もあります。しかし継続年数を重ねコンクール等での結果を残していれば、それは先生の着実な努力の跡を示すものですので、自信に繋がることと思います。

一方、先生ご自身の演奏力についてはどうでしょうか。コンクールでの結果はもちろん、舞台に上がった回数が大いに参考になるのではないでしょうか。「ピアノ指導者こそ演奏力を磨き続けるべき」と考える方が増えているためか、ここ5年間でピアノ指導者のステップへの参加が激増してい
ます。

「ピアノ教育業界の将来は明るい」と思える指標の一つです。

01/13 英文のニューズレター

年賀状を送る習慣は、インターネットが普及した今も残っています。過去20年、年賀ハガキの発行枚数は年40億枚前後を維持しているそうです。

似たものとして、欧米ではクリスマスカードを送り合う習慣があります。ピティナでも以前、海外の関係者向けにはクリスマスカードを送っていました。一方ここ10年ほどは、ピティナの「今」を知って頂くため『PTNA News Letter』という8ページの英文冊子を年に一回、この時期にお送りすることにしています。

送り先は海外招聘審査員など、今までに何らかの関係があった37ヶ国379人の方々です。もし会員の皆様で『PTNA News Letter』を海外のお知合いに送られる機会がありましたら、どうぞお知らせ下さい。様々な活動を紹介していますので、きっとご興味をもって頂ける方がいらっしゃるものと思います。

01/06 毎週日曜日にインターネットラジオOTTAVAで20分番組

インターネットで聴けるTBSラジオ系列のクラシック音楽専門番組『OTTAVA』で、毎週日曜日『ピティナ・ピアノスクエア』という20分番組を流して頂けることになりました。

ネット環境があれば誰でもピティナのwebサイトを訪問できますが、実際には、ピティナ会員やコンクール・ステップの参加者など関わりの深い特定の方が、定期的に閲覧しているケースが多いと思います。

一方、OTTAVAには約100万人の聴取登録者がいて、「ピティナ」という固有名詞を聞くことすら初めての方がたくさんいらっしゃるはずです。多くのクラシック音楽ファンに、ピティナに集まった様々なピアノ音源を聴いて頂けると思うとわくわくします。

インターネット放送なので、日曜日の放送時間後でも、アーカイブで聴くことができます。パーソナリティの林田直樹さんが客観的な視点から、ピティナを上手に説明して下さっていますので、ぜひお聴き頂ければ幸いです。

12/22 コンペティション課題曲説明会

Googleの社員は、勤務時間の20%を自分の気に入ったプロジェクトに割くことができるそうです。会社側が業務命令を80%に抑えて社員に自由時間を与えるのは、決して社員のご機嫌を取るためではありません。社員が自分の「枠」を広げるための時間を確保することで、経営者の世界観を超える何かが生まれる偶然を期待しているのです。

この考え方は個人にも応用できます。日々の生活の中で20%、誰かに強いられる活動をするのが良いと思います。ピアノ指導者の方なら、毎年ピティナ・ピアノコンペティションA2級からC級までの課題曲を全曲弾いてみる、というのはいかがでしょうか。ピアノを弾くのは自分の意思ですが、コンクールの課題曲を選んだのは自分ではありません。敢えて知らないものに触れる機会を作ることで、自分の「枠」を広げることができます。

年明けの3月1日と2日に東京でピティナ・ピアノコンペティションの課題曲説明会が開催されます。どうぞ未知の曲との出会いを楽しみにいらして下さい。

12/16 福田靖子賞基金が公益財団認定

昨日12月15日に内閣府へ行き、「福田靖子賞基金」が公益財団法人になる認定書を受け取ってきました。

公益財団法人へ寄付を行う個人や法人には、所得税や法人税の一部が控除されるというメリットがあります。別の言い方をすれば、公益法人へ寄付することは、ご自身のお金を(普通に)納税するか、特定の目的を持つ団体の支援に使うかを選択することなのです。

福田靖子賞基金は、若いピアニストに国際経験を積ませることで、日本のピアノ界をリードする人材を育てたいと願っています。この趣旨にご賛同される方には寄付を一つの選択肢として頂けると思います。

本日のトップニュースでは、2003年から始まった福田靖子賞基金の活動をすべて紹介します。基金へのご支援を検討される際に、ご活用頂けましたら幸いです。

12/09 ピアノ曲を媒介としたコミュニティ作りを目指して

「ショパンの英雄ポロネーズを知っている?」という質問を受けたとき、人によってはメロディを頭に思い浮かべて「知っている」と答えるかもしれません。またある別の人は、作品の背景を知り楽譜をアナリーゼしていない限り「知っている」という言葉は使わないかもしれません。

日常会話では気軽に「知っている」という言葉を使いますが、文脈次第でまったく違った意味合いになります。ピアノ曲に関して言うなら、(1)曲名を知っている、(2)音源を聴いたことがある、(3)コンサートで聴いたことがある、(4)楽譜を持っている、(5)本番で弾いたことがある、(6)レッスンしたことがある、など様々なレベルの関わり方があります。

来年4月からピティナ会員向けに有料で導入される「ピアノ曲事典マイページ」では、ナクソスの膨大な音源を聴くことができると共に、曲との「関わり方」を管理できるようにします。また、マイページ登録者どうしで情報交換ができるようにする予定です。ピアノ曲を媒介とした音楽人のコミュニティを作って行きたいと思っています。

12/02 コンクールに参加してレパートリーを広げる

フィギュアスケートの点数は、技術点と演技構成点を合算でつけられます。技術点は技ごとに基礎点が決まっており、例えば、ジャンプの回転数によって点が異なります。審査員は技の完成度を見て、基礎点から加減するという方法で採点します。

ピティナ・ピアノコンペティションの審査では、点数が合算される仕組みはなく、審査員の先生方は、頭(心)の中で総合した点数を付けています。ただ、難度が高い曲を選ぶことによって、「基礎点」的な部分を上げることができそうです(もちろん、完成度が低ければ総合した点数は低くなってしまいますが)。

Jr.G・G・特級やグランミューズ部門など、自由曲課題が主となる部門では、選曲が結果に大きく作用することは確かです。とはいえ結果ばかり気にせず、レパートリーを広げる手段として、上手にピアノコンクールを使って頂きたいと思います。

11/25 音楽は脳の奥深いところまで入り込む

その昔、ザルツブルグのピアノ教授に「どうすればそんなに多彩な音が出せるのですか?」と質問しましたら、「音を欲していれば自然と手は動くものだ」と答えられました。また、あるピアニストに机を(出来るだけ)速く叩いてもらったのですが、その速さはピアノを弾く時よりも遅いということに驚きました。

音楽は脳の奥深いところまで入り込み、音楽的な欲求が直接身体を動かしていることが伺えます。つまり、徹底的に音楽を理解すれば、ピアノが上手に弾けるようになると考えられます。

3年目に入る『音楽総合力UPワークショップ』では、作曲家、指揮者、音楽学者、ポピュラーが得意なピアニストにも講師になって頂き、より深く、音楽を身体にしみ込ませる内容になっています。今までとコンセプトは変わりませんが、内容は大幅に変わります。過去に参加された方にもお勧めします。また、好評のeラーニングも継続します。全国の皆様より、お申込みをお待ちしております。

11/18 スポンサーが付くピアニスト

プロの岩登り家をご存じでしょうか。観客から入場料を取ることはできないのでスポンサーから収入を得ているのだそうです。

千葉外房ステーション代表の鈴木直美先生は、頻繁にリサイタルを開いています。指導もされながらステージに立つことは、とても大変だと思いますが、演奏する姿を見せることで、生徒さんに夢を持たせ、また自分を磨いているのです。

新しく「ピアノを習いたい」という方は、「ステージで輝いている」先生に入門したいと思うのではないでしょうか。そのような先生に支払われる月謝には、指導料ばかりでなく、「スポンサー料」も含まれているように思います。

ピティナでは、リサイタルや演奏会の開催を奨励する目的で、名義後援を出しています。多くの「スポンサー」がつくプロのピアニストが増えて欲しいと願っています。

11/11 クラシック音楽で国際文化交流

先週フィリピンでFACP(アジア文化交流促進連盟)の会議に出席してきました。

初日の晩に招かれたウェルカムパーティでは、フィリピンの文化としてスペインのフラメンコのような踊りが披露されました。これは16世紀スペインの植民地時代に定着したのだそうです。翌日は、台湾の方が「現代芸術を生み出す仕組み」を発表したのち、日本の代表として中村芙悠子さん(2009年度福田靖子賞優秀賞)がスクリャービンとメンデルスゾーンを弾きました。

文化交流というと伝統的なものを求められがちです。一方、もしかすると日本は世界中で最も多く、クラシック音楽の演奏会が開かれている国かもしれません。現代のリアルな姿を示すことも、大事だと思います。

日本が自国の文化として海外で堂々とクラシック音楽を披露し、その国の方々とアンサンブルすることは、現代型の国際文化交流になり得るのではないかと思っています。

11/04 楽曲ごとにお気に入りの演奏を持つ

ポピュラー音楽では基本的に楽曲と歌手が一対であり、他の歌手が歌う場合は「カバー」と言います。どれが「オリジナル」の演奏であるのかがはっきりしているのです。

一方、クラシック音楽はすべての演奏が「カバー」であるといえます。たとえ作曲家自身による演奏であっても、「オリジナル」とはみなされない傾向があります。つまり、聴き手にとってお気に入りの演奏があればそれが主となり、それ以外のものが従になります。これは聴く人の経験や嗜好によって決定されます。

今日のトップニュースは2月の王子ホール賞受賞披露演奏会と3月の入賞者記念コンサートのご案内です。曲目一覧をざっとご覧になって、その1曲1曲について自分にとって心に残る演奏者が誰なのか、自問自答してみてはいかがでしょうか。

特に心に残る演奏を思い浮かべることができれば、ピティナの入賞者がその曲をどんな風に演奏するのか、いっそう興味深く思えるかもしれません。今日は「聴き方」について、一つ提案をさせて頂きました。

10/28 ステップ連弾課題曲の公開録音コンサート

ステップ連弾課題曲を集中的に聴けます ピティナ・ピアノ曲事典の曲目ページには楽曲解説に加えて、音源、コンサート、楽譜情報を掲載していて、聴く人にも弾く人にも便利なページ作りを目指しています。

とはいえ、演奏者向けの情報はまだ整備途上です。これから加えたいものの一つが、演奏難易度の表示です。それぞれの楽曲が、ステップの「導入」「基礎」「応用」「発展」「展開」のどのレベルにあたるかを示します。また、ある楽曲が、23ステップ中のどの段階で何回、自由曲として弾かれたのか、といった情報も掲載したいです。このようなことが、次に選ぶ曲を探している人や、その曲を弾きたい方へのサポートになると思っています。

来年2月7日に林苑子先生とルイ・レーリンク先生が出演して、ステップの連弾課題曲をプログラムの中心とした公開録音コンサートが開催されます。このようなコンサートや、ピアノ曲事典に掲載される音源などの情報によって、皆様の曲選びがより楽しいものになることを願っています。

10/21 まずはセミナー通いから

111021top.JPG先週、名古屋と大阪でピティナ支部の集まりに出席したところ、活力のある支部では、セミナーを上手に開催していることが分かってきました。そこで、急遽ピティナ・ピアノセミナーの実態調査を行い、トップニュースとしてご紹介することにしました。

調べてみて驚いたのは、初めてセミナーに参加する指導者の約半数が、ピティナ未入会者だということです。コンペ・ステップの指導者の65%がピティナ会員であることを考えると、セミナーへの参加はハードルが低いのかもしれません。そして、仮説通りの結果だったのが、セミナーに数多く通っている方の指導者賞受賞率は高いということです。

精力的にセミナーに参加している若手会員3名へのインタビューも行いました。指導者の皆様への刺激になればと願っています。

10/14 クラシック音楽の基礎力でジャズに挑戦

ジャスステップ登場!ヒトは、母親のお腹の中の9ヶ月で生物が何億年も掛けてたどった進化過程を再現します。私はこの事実を、教育に応用して考えることがあります。

現代の日本で普通に聴くことができる音楽の大半は、バッハなど西洋のクラシック音楽の「進化系」です。ですので、子供の音楽教育にクラシック音楽が適していると考えることができます。

ジャズは、アフリカ系アメリカ人の音楽様式と西洋音楽の技術と理論が融合して、19世紀後半に生まれたという経緯があります。子供の頃、クラシックをきちんと勉強してきた人が学ぶのに、適した音楽と考えられます。

いよいよピティナでも本格的なジャズのステーションが設立されました。いきなりステップ参加はたいへんという方のために事前講習が組まれています。まずは指導者ご自身の参加をお勧め致します。

10/07 「必要は発明の母」-現代の作曲家像

音楽作品は作曲された年代によって作曲技法や様式が変化します。ピティナでは今のところ、バロック・古典・ロマン・近現代という四期の分類を採用しています。「近代と現代を分けて五期にすべき」などという議論もありますが、現代では、ピアノ曲の作曲技法は概ね出尽くしているように思います。

歴代の技法をパレットから選ぶようにして、現代の人が望む音楽を作曲・編曲することは、たいへん意義深いことだと思います。「必要は発明の母」と言われる通り、作曲家が置かれた状況こそがオリジナリティの源泉です。たとえば、安倍美穂先生が編曲した『キンコンチャイム』は、生徒さんのピアノ(音楽)への興味をそそるために作られました。

コンポーザー=ピアノ指導者の安倍美穂先生がステーション代表となり、来年2月4日(土)に白井市文化会館でステップが行われます。作曲家自身から指導を受けることができる贅沢な企画も行われます。地元千葉県在住の方ばかりでなく、広域からのご参加もお勧めです。

09/30 多くの曲を知って「個性」が出る

たとえば有名なショパンの曲を、耳馴染んだ演奏と違う弾き方をすると「個性的」と言われることがあります。現代では「個性」が大事とされますが、作曲された時代背景も何も分からず、闇雲に弾いた演奏を「個性的」と言ってしまうことには違和感があります。学ばないことを正当化するための婉曲表現にならないよう、注意が必要です。

世界中の作曲家が数百年にわたって無数の楽曲を残してくれたことは、クラシック音楽の良さの一つです。多くの曲には「こんな風に弾いて欲しい」という思いが込められています。たまたま知っている曲を自己流に弾くより、自分らしさが引き立つ曲を探すことこそがクラシック音楽の世界で「個性」を持つことにつながるはずです。

ピティナでは、ピアノ曲事典を通じて曲知識の普及を行っています。一人ひとりが持っている個性を引き立たせ、お互いの個性を認め合う人間関係や社会を作ることに貢献したいです。

09/22 いつか弾きたい憧れの曲

一般にピアノの練習は、何らかの目的や目標を設定して行います。日常的には「次回のレッスンで先生に聴いてもらうこと」もそうです。とりわけ、コンクールやステップに参加することは分かり易い目標です。そこで、ピアノ指導者は、生徒さんがより明確な目標を持って練習するようコンクールやステップの参加を促します。

練習する目的が「憧れの曲を弾く」ということもあります。ピティナの特級グランプリであり、2005年のショパン国際コンクールで4位を受賞した関本昌平さんは、小学校2年生の時にショパンの「革命」をテレビで聴いて「いつかあれが弾けるようになりたい」と思い、夏休み中ずっと練習したそうです。

全国各地で開催されているステップの3地区に1地区はアドバイザーによるトークコンサートが行われています。コンサートで演奏される曲が参加者の憧れとなり、練習する動機になって欲しいと願っています。

09/16 添田みつえ先生が東京でもステーション開設

震災の影響で福島県浪江町から東京に避難・移住なさった添田みつえ先生が、今年も24回目となる指導者賞を受賞したというエピソードを、コンペティションの全国決勝大会表彰式で申し上げました。その添田先生が、今度は東京都世田谷区で「経堂メロディステーション」を開設することになりました。

一般に大都市の人間関係は匿名的だと言われます。人間関係の濃い地方のステーション代表として活躍された先生が、東京の世田谷区という地域でどのようなステーションを育てるのか、とても楽しみです。

レッスン室を奪われ、生徒さんと離れ離れになってなお明るさを失わず、身一つから再出発できる添田先生の「生きる力」が、全国の会員の皆様に伝播すればと願っています。

09/09 ご意見・ご提案から実現したこと

110909top.jpgプレゼントコーナーの「ホームページへのご意見・ご感想」という自由記述欄に書かれた言葉を励みに、日々の仕事をしたり、内容を元に事業を改善しています。このたび、さらに多くの方々からお言葉を頂くため、プレゼントに応募しない方でも「ご意見・ご提案」を書き込めるページを作ることにしました。

たとえば「公開録音コンサート」は「ピアノ曲事典の音源を増やして欲しい」というご要望が多かったために実現したものです。今日の特集では、今までに寄せられた「ご意見・ご提案」がどのようにピティナの事業に反映されたのかをご報告致します。まだ実現していないご要望についても、どのように検討しているのか途中経過をご報告致します。

今回の記事を読んで何か思いつかれた方は、ぜひ「ご意見・ご提案」ボックスに投稿をお願いします。皆様からのご意見のなかから、実現されるものが必ずあるはずです。

09/02 ミュッセの曲でアンサンブルをもっと身近に

「アンサンブルを始めてからピアノが楽しくなった」という声はよく聞くものの、アンサンブル教育はソロピアノほどには広がっていません。

その理由としては
(1)お友達どうし練習時間を合わせることができない
(2)他楽器の学習者と知り合う機会がない
(3)指導者自身に経験がない
(4)学習進度に応じた良い曲がない
(5)目標とするステージがない
などが考えられます。

そのような中、中学校や高校の吹奏楽部員がステップに参加して「楽しい」と思えるような曲が、ミュッセで発売されるなどして普及すれば、(2)(4)(5)の障壁が低くなります。そうしてアンサンブルの機会は増えれば、ピアノ学習者も楽しくなって、継続する生徒も増えるはずです。

今日のトップニュースは、演奏・指導の現場でピティナ会員が生み出したミュッセ掲載(予定)曲をご紹介します。

08/26 福田靖子賞選考会の目的

前回の福田靖子賞受賞者である阪田知樹さんは、奨学金も活用して2年間で8回海外に出て、国内でも10名におよぶ海外教授のレッスンを受けて研鑽を積んできました。そして、今年のピティナ・コンペティションで特級グランプリに輝きました。「10代のうちから海外に出て学び、音楽家として成長して欲しい」という、母の願いをそのまま体現してくれたのです。

福田靖子賞選考会の目的は、専門的にピアノを学ぶ若い人が一人でも多く、海外教授のレッスンを受けたり、海外経験を積むよう啓蒙することだと思っています。

今回の福田靖子賞を受賞した小林愛実さんをはじめ、参加した9名全員に、海外での研修会情報などを提供します。いずれまた、目覚ましい成果を紹介したいと願っています。

08/12 ヨーロッパの教育系音楽祭レポート5本を連日公開

あるフランス人のピアノ教授が「自分はドイツやロシアの作品も教えられるが、ドビュッシーやラヴェルばかり教えて欲しいと言われてしまう」とおっしゃっていました。
一方で、グローバル化が進むなか、西洋人が東洋人からクラシック音楽を教わることも当たり前になってきました。この夏、イタリアの教育系音楽祭にピティナ正会員の横山幸雄先生・川上昌裕先生が招聘され、西洋人への指導を行いました。

このような例から、わざわざ海外に出なくても「日本人の先生から教わるだけで十分」と考えてしまうかもしれませんが、それは早計です。世界中から、そのときの自分にとって最適なものを「選んで」学ぶ努力こそが求められると思います。

レポーターの菅野恵理子さんが約1ヶ月ヨーロッパ各地を回り、徹底的に取材してきた記事を、本日から1日一本ずつアップロードしていきます。これからコンペティション決勝大会が始まるまでの間、毎日ピティナのwebサイトを訪問して頂き、これらのレポートを読んで頂ければ幸いです。

08/05 この7名から今年の特級グランプリが誕生します

ピティナ・ピアノコンペティションのA2級からG級は「質の高いピアノ学習」の場を提供するものです。課題曲を研究・練習し、緊張感ある競争の舞台で審査員に聴いて頂き、学習成果を確認することができます 。

一方「特級」は少し違います。コンペティションの顔である特級グランプリの「オーディション」としての役割があります。特級ファイナルの出演前には、グランプリになった際、自分の肖像をピティナの広報に活用することや、数々のコンサートに出演するための誓約書を提出して頂くのです。

本日、特級セミファイナリスト7名が出揃いました。今年も第一生命ホールで、一人につき約50分間のソロ演奏が課されるセミファイナル(8月18日)、ピアノ協奏曲のファイナル(21日)が行われます。皆様も特級グランプリ選考に立ち会いませんか。

07/29 目的によって決まるコンペ課題曲選択

110729top.jpgコンペティション課題曲の選び方は、参加目的や指導目的によって決まると思います。

例えば、日頃あまり練習しない子に、コンクール出場によって刺激を与えたいといった場合があります。そのような時には、その子が好きそうな曲を選んであげるでしょう。まずは先生が弾いてあげるなどして、「良い曲でしょう?」と参加を促す様子が目に浮かびます。

あるいは毎年ピティナに参加しているような子は「今年は決勝に行く!」という目標を立てたとします。そんな場合には、課題曲を徹底研究し、本選会場でもっとも演奏効果が上がりそうな曲を選ぶかもしれません。

7月28日で今年の予選がすべて終了しました。このたびホームページ上では、予選課題曲の選択率情報を公開します。全国の先生方や生徒さんの選曲過程を想像する糸口となる、興味深いデータだと思います。本選の「傾向」を知り、「対策」を行うための素材になるかもしれません。

どうぞこのデータを上手にご活用下さい。

07/22 モーツァルトでオペラや弦楽四重奏も聴いてみる

モーツァルト「Google」等で検索すれば、インターネットからは無限ともいえる情報を引き出すことが可能です。しかし自分が見る場所について振り返ってみると、案外限られたウェブサイトにしか立ち寄っていない、ということはないでしょうか。

そのことが気になりましたので、以前「イミダス」という書籍の時事百科事典(ただし書籍版は現在休刊)を端から読んで(眺めて)みたことがあります。通読することによって、自分にとって強い分野、弱い分野が見えてきました。

もしかしたら、日頃ピアノだけを弾いている方は、他の楽器構成の音楽が縁遠くなってしまうのではないでしょうか。全世界の音楽を網羅するのは難しくても、たとえば「モーツァルトの作品をすべて聴く」といった機会を作るのはいかがでしょう。オペラ、交響曲、宗教音楽、弦楽四重奏など幅広いジャンルの音楽に触れることで、ピアノを弾く自分が相対的に見えてくると思います。

ピティナ会員の皆様は「ナクソス」を使って多くの音楽が聴けます。どうぞお試し下さい。

07/15 コンクールのリハーサルにも使えるステップ

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国が元気かどうか、創業率と廃業率の差でチェックすることがあります。日本全体では、2001年までは創業率が廃業率を上回っていましたが、残念ながらそれ以降は廃業率が上回っています。「失われた10年」はこの値からも裏付けられます。

それに引き替え、ピアノコンクールは毎年新しいものが作られていますが、休止したという話はあまり聞きません。ピアノコンクールの創設数の多さは、日本のピアノ文化の繁栄を示しているように思います。

ピティナ・ピアノステップは、コンクール参加前のリハーサルとして使われることも多いです。ピティナでは、外部団体が主催するコンクールとも連携を取って、ピアノ学習者の目標を増やしていきたいと思っています。

07/08 編曲モノの世界を広げるリスト

私が初めてのステップで弾いた曲は、佐々木邦雄先生が特別に編曲して下さった『かえるのうた』でした。ヴァイオリンと共演するための上品できれいな曲で、もはやあの「ゲゲゲゲゲゲゲゲ、グァ・グァ・グァ」のイメージとは別モノでした。

生徒にできるだけ「オリジナル曲」を弾かせたいと考えるピアノ指導者の意思を尊重して、ピティナのコンペでは長らく、オリジナル作品のみを課題曲にしてきました。しかし最近では、2年前にF級でシューマン作リスト編『献呈』を採用するなど、良質な編曲作品を課題曲にし始めています。

9月24日(土)、野本由紀夫先生によるリストの徹底研究セミナーを実施します。リストは膨大な数の編曲を残しており、リストを深く知ることで、ピアノ編曲の魅力を知ることにも繋がります。

ピアノ指導者が編曲作品に対する「目利き力」を高めることができれば、生徒に与える曲のレパートリーも広がるのではないかと思います。

07/01 「ピアニストになりたい!」という夢を与える

110701top.jpg第1回子ども生活実態基本調査によると、女子小学生の「なりたい職業」のうち、音楽家(ピアニスト・ヴァイオリニスト)は14位でした。昔はもう少し上にあった憶えがありますが、まだ上位にランクインしています。

ピティナ・学校クラスコンサートでピアニストとの握手会をすると、決まって発せられるのが「今日は手を洗えない!」という言葉です。華麗にピアノを弾き、拍手喝采を浴びる姿を子ども達に見せることは、文字通り「夢を与える」活動だと思っています。

ピティナでは、インターンシップに参加してくれる音大生を募り、学校クラスコンサートを体験してもらっています。卒業してから、音楽家や教育者として生きることを後押ししたいと願っています。

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