01/11 保護者向けのピアノ講座

大成したスポーツ選手の多くは、幼少期に親が徹底的にスポーツをやらせています。ベートーヴェンやモーツァルトも、父親が熱心に音楽を教えたからこそ、大家に育ったのでしょう。

とはいえ親が知識なく子供に無理をさせてしまえば子の健やかな発達を妨げます。また、親が「将来ピアニストになるわけではないのだから」とピアノ教育への熱意があまりないとしたら、ピアノ教育の効果は十分に発揮されないままかもしれません。

親自身がピアノ教育に高い関心を持ち、子供の発達やピアノを弾くことについて学べば、きっと子は親を見て成長します。

3月1日の浜離宮朝日小ホールでは、すべての保護者の方々向けに、脳科学者の古屋晋一先生による講座をご用意しました。ピアノ指導者の皆様には、ぜひ生徒さんのご家族にこの講座をご紹介頂きたいと思います。

01/04 憧れの指導者を持つ

憧れと嫉妬は、ともに相手を高く見ている点で、近しい心の動きだと思います。ならば「憧れ」を多く持てるようにしたいものです。

たとえば、同じ会社にいる出世の競争相手には嫉妬しがちかもしれません。いっぽう既に高い功績を挙げたベテランや他社の優秀な社員に対しては、憧れを持ちやすいでしょう。憧れの対象となる人からは素直に様々なことを学べるはずです。

鈴木弘尚先生はまだ30代ながら、グランプリを含む特級セミファイナリストを9人も指導してきた名ピアノ指導者です。その圧倒的な実績は「憧れ」の対象として十分と言えるのではないでしょうか。

5月13日(日)、虎ノ門のJTアートホールで鈴木弘尚先生による徹底研究シリーズを開催することにしました。音楽作りにおいてはA2級から特級まで通底するものがあります。すべてのピアノ指導者の皆様にお勧めしたいと思います。

01/01 新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

最近では大学等で「幸せ」とは何かが研究されているそうですが、私は「希望」を持って今を必死に生きることが幸せなのだと思っています。

希望は、より良い将来を作れるという可能性から生まれます。可能性を信じるためには、自ら成功を実体験するか、他者の成功体験を自分ごとと感じることが有効です。

たとえば昨年は、音楽教室からの著作権料徴収問題に際して民間の音楽教育に社会の関心が集まり、あっという間に57万筆の署名が集まりました。これは大変心強いことでした。また、ピティナのコンペ・ステップ・提携コンクール・セミナー・コンサートなどほぼすべての活動が好調だったことも希望の元になっています。

希望さえ持てれば、常に新しいことを学び、試し、軌道修正しながら前に進めます。つまり「今を必死に生きる」のです。

今年も皆様と共に希望を持って前向きに生きたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

12/21 一年の区切り目に

四季がある土地では、人は1年のサイクルを感じます。その区切り目は人それぞれですが、多くの日本人にとって最も大きな区切り目は、正月ではないでしょうか。

区切り目があることで、過去を振り返り、将来を展望できます。今年の自分にとって10大ニュースは何だろう、来年は何をしよう、と考える訳です。

ピティナにとっての大きな区切り目は、ピティナ・ピアノコンペティションの表彰式で、それと対になるのがコンペの開幕式と言える3月1日の課題曲説明会です。

例年、3月1日・2日の課題曲説明会の申込みを12月末からとしているのは、生活における1年とピアノ指導、両方の区切り目で、気持ちを新たにして頂きたいという意図があります。今年も例年どおり、チケットを発売開始します。

1年を振り返りながら、来年の展望を思い描いて頂きたいと思います。

12/15 How Toを超えた学び

指導の「How to」を紹介するセミナーに行けば、その学びは当日のレッスンから活用できます。そのような学びを重ね、多くの生徒さんを教える経験を積めば、ピアノの指導力は高められます。

具体的なHowToの紹介は少なめですが、音楽からより多くの知恵や感動を汲み取りたいと思うなら、音楽総合力UPワークショップへの参加はお勧めです。

ピアノは「一人オーケストラ」のような楽器だと言われます。音楽を映画にたとえるなら、楽器奏者が俳優で指揮者は監督。ピアノでは一人で役割をこなします。参考にできることは多いはずです。調律師の音作りを知れば「もっといい音」を求めたくなるかもしれません。作曲家が取り組む音楽はピアノ音楽ばかりではありませんから、外側から「ピアノ」を眺めることができそうです。

講座はほぼ毎月あります。受講者どうしの交流を通じて情報交換できますから、感想を述べあって、指導への様々な活用方法を見つけて頂きたいと思います。

12/07 eラーニングを2週間の無料お試し

大人になり、仕事をもつと自分の課題が見えてきて、それを補うために学びたくなります。「必要は発明の母」ならぬ「課題は学びの動機」です。

ところが、課題を認知しても、どこでどう学べるのかが分からずに、日々の忙しさの中でそのまま時が流れてしまうこともあるはずです。

ピティナのeラーニングでは、100本以上のセミナーやインタビュー映像が自由自在に閲覧できます。セミナーは、ピアノ指導者の要望から生まれ、多くの聴講者がお金を払い、早起きして参加した内容です。ピアノ指導者が知りたい内容が多く含まれています。それらの講座に触れて、いまだ出会っていない新たな縁が生まれることもあるでしょう。

この度、ピティナ会員であれば2週間限定で、eラーニングを無料で閲覧できるようにしました。まだeラーニングに加入されていない方は、この機会にいくつかご覧になってみてください。これは勉強になると思われましたら、年間閲覧をご検討いただければ幸いです。

11/30 聴き上手は弾き上手

よく「話し上手は聞き上手」と言われます。これはピアノ演奏にも当てはまることではないでしょうか。レッスンではよく「自分の弾いた音を聴きなさい」と言われます。それももちろん大事ですが、今回は他人の演奏を鑑賞する「聴く」についてのお話です。

コンペは「ピアノレッスンにおける定期テスト」です。最上級の「特級」は卒業試験、特級ファイナルは卒業演奏会のようなものです。「在校生」にあたる各級の参加者には、特級ファイナルを鑑賞して、音楽を学ぶと同時にピアノ学習の励みにして頂きたいです。

来年はすべての参加者に特級ファイナルを聴いて頂けるよう、全国決勝大会の時間割を調整します。開演予定は2018年8月21日火曜日の18時。場所はサントリーの大ホールです。ぜひスケジュールを確保して下さい。

11/24 年に1回のピアノ指導者の祭典

ピティナでは、全国各地で年間700回を超えるピアノ指導者向けのセミナーを開催しています。人気講師の中には毎年4月に東京で開催される、ピティナ指導セミナーに出られた先生が多いはずです。全国から集まってくる受講者がその内容に感激し、地元に呼ぶケースが多いからです。

来年の4月の指導セミナーは有名ピアニスト、アナウンサー、ベテランのピアノ指導者などさまざまな方が出演されます。

指導セミナーでは講師から学ぶ知識や気づきはもちろん、他の参加者からの刺激も貴重なものです。さらには講師との交流によって、地元のセミナーへ招くきっかけを作ることもできます。

プロのピアノ指導者と自認する方には、毎年ご参加頂きたいイベントです。超割、早割の設定もあります。参加申込みをお待ちしています。

11/16 音大入試に模試はなくてもステップがある

一般大の受験生は毎月のように模試を受けています。科目ごとに偏差値が出て、志望校合格が確実視される「Aランク」や、可能性が低い「Eランク」といった評価を受け取ります。

一方、音大受験生はピティナ・ピアノステップを実技模試のように活用しています。合格確率こそ出ませんが、遠い先の入学試験日に向けてのみ練習するより、ステップというマイルストーンをおいて、身近な目標にむけて練習することが効果的だと知れ渡ってきたのでしょう。

最近ではピアノだけでなく声楽科の受験生だったり、音大生となってからも本番前のリハーサルとしてステップに参加するケースが増えてきているようです。

「1回の本番は、100回の練習に勝る」と言われます。ステップを上手に活用して音楽の効果的な勉強を進めて頂きたいと思います。

11/09 入賞者記念コンサートにより大きな感動を得る

「感動」は、当事者意識があるほど大きくなると思います。映画などの物語であれば、登場人物へ共感して「自分ごと」と重なったとき、感動が増します。

ピアノであれば知っている曲、弾いたことがある曲を聴く時、あるいは知っている演奏者が自分の期待を超えた演奏をした時などに、感動が大きくなると思います。

ピティナの入賞者記念コンサートは、出演者の親や指導者ならまさに当事者です。あるいはクラスメイトや同じピティナ・ピアノコンペティションの出演者、あるいは「出身県が同じ」「同じ曲を弾いた」といった何らかの共通点を見いだせれば、共感し易いはずです。

感動を大きくする「当事者意識」は工夫次第で増やすことができます。そして、例年ピティナ入賞者記念コンサートは名演が続きます。ぜひ聴きにいらして下さい。

11/02 異なってこそアンサンブル

赤と青の絵具を混ぜると紫という別の色になります。ピアノで複数の音を同時に鳴らすと和音が生まれます。複数の人が音楽を重ねるとアンサンブルになります。

現代は「多様性」や「生態系」の考え方が重視されています。音楽では異種のものが組み合わさって価値が生まれることを実感できますから、今こそ、音楽を学ぶ意義は大きいはずです。

一人オーケストラともいえるピアノは、10本の指でハーモニーを鳴らしながら音楽を作ります。一方のアンサンブルといえば、連弾は普及しているものの、室内楽や伴奏の機会は決して多くありません。

ピティナでは「アンサンブルとは何か」を考える機会として毎年「アンサンブルパーク」を企画しています。今年度の開催は2月24日、25日。コンペ開幕直前に音楽表現の「引き出し」を増やすチャンスです。一人で参加して知らない人と共演してこそ、アンサンブルの醍醐味を感じられるはずです。

10/26 テクニック指導の特別レポート

音楽との関わり方は様々ですが、聴いて感じる「鑑賞」、聴いたことに意味づけして論じる「評論」、理解し感じたことを自ら奏でる「演奏」の三つは代表的だと思います。

より深く鑑賞するには、感性に加え音楽を多面的に理解する知識が必要です。評論は、知識に加えて言葉で表現することが必要です。演奏するには身体を操り、音を出す技術が必要です。

鑑賞するための音楽力は評論のみならず、演奏にとっても基礎にあたります。一方で演奏が他の関わり方と決定的に異なるのは、演奏テクニックの有無です。

今日のトップニュースではテクニック指導・習得についてレポートしています。確かなテクニックを身に着ければ、表現すべき豊かな音楽性も育っていくはずです。

どうぞ、ベテラン指導者のテクニック指導をご確認下さい。

10/19 「スマート会員証」で便利に

ピティナ会員証は、28年前には手書きをパウチしたものでした。14年前からはプラスチック製のカードです。そしてこの10月19日からは、スマホ上に表示される「スマート会員証」が登場しました。

クレジットカード、交通系、お店のスタンプカードなど、財布や鞄が各種のカードで溢れかえっているという方も少なくないでしょう。「スマート会員証」で一枚でもカードを減らしていただきたいと思います。

マイページも、スマート会員証と連動して進化します。会員ご自身の情報や生徒さんの参加履歴などを管理して、生徒さん一人ひとりの育成計画も組みやすくなるはずです。

なお、従来のカード型会員証がご入り用の方には、発行手数料は掛かりますが、引き続き発行できます。

10/12 27年連続でコンペティションに参加すること

「継続」といえばピティナではステップが掲げる目標の一つですが、コンペティションにも、27年連続参加の方がいらっしゃいます。

A2級からEF級まで参加。その後はグランミューズ部門へと移り、仕事に就いても出産しても参加。このように長く続けてこられたのは、A1級からF級まで2年刻みの年齢制限を「飛び級」してこなかったからかもしれません。

少し背伸びした難曲は発表会で挑戦することもできます。コンペは四期の弾き分けが課題ですから、1曲ごとには少しレベルに余裕があるくらいの曲がちょうどよいはずです。

無理せずその時のベストを尽くして、結果は審査員に委ねる、そんな姿勢が長続きの秘訣ではないでしょうか。コンペを着実に、謙虚さを持って受け続けられた方は、きっと他の場面においても努力を惜しまず幸せな人生を歩めるのではないでしょうか。

10/05 ピアノ継続を促す大学入試改革

アメリカでは大学生の47%が卒業できずに中退します。日本の大学中退率は10%で、諸外国と比べると突出して低い数字です。しかも学業不振が理由で中退する人は半数にも満たないです。つまり日本でいう学歴とは、概ね大学の入学試験を突破したかどうかを示しています。この重要な入学試験は15年くらい前から徐々に変わってきていますが、2020年には大改革が決まっています。

ピアノに関して言うなら、コンクール入賞や継続で表彰された高校生は、大学入試でも評価されます。「受験のためにピアノを止める」のは、今は昔となる時代が目の前に来ています。そもそも、リベラルアーツ(基礎教養)として音楽を学べる大学も徐々に増えています。今までの一般的な学部と同じような意味合いで音楽を専攻する学生も増えるでしょう。

中高生の皆さんには、心置きなくピアノ学習を継続し、積極的にコンクールやステップに参加して頂きたいです。

09/28 作曲家を身近に感じる公開レッスン

今期も「作曲家から学ぶ」公開レッスンを開催し、10名の出演者を募集致します。

写真がなかった時代の異国の人であるバッハやベートーヴェンの肖像画が音楽室の上の方に並べられ、常に「偉大な作曲家」として教育されると、作曲家を神格化して生身の人間であることを忘れがちです。

このイベントでは現代の作曲家の曲を弾き、その作曲家から直接レッスンを受けるので、作曲家が生身の人間であることを実感できます。そうすれば昔の作曲家を身近に感じるようにもなるはずです。

皆様の中にも、子供の頃、青年期、壮年期と同じ自分なのに別人といってよいくらい変化してきたことを感じている方は多いと思います。作曲家も同じように一人の人物でありながら、様々に変化し続けています。そのことを前提に作品を弾き、味わうなら、音楽はもっと楽しくなるに違いありません。

09/21 「家族会員」導入の成果

昨年の今ころ、ピティナ会員に「家族会員」というカテゴリーを新設したところ、1年間で450人以上の方々にご入会頂きました。「家族会員」への入会は多くの場合、指導者からのお誘いがきっかけになります。

コンペやステップの参加料割引きがあるという面では、携帯電話の「家族割」のようなものですが、ピティナの「家族会員」は、単に参加数が増える以上の効果をもたらしています。トップニュースとしてこれをレポートします。

効果の1つ目はコンペ・ステップの参加回数が増えることでピアノ学習への意欲が高まるということです。予想されていたこととはいえ、鮮やかな成果です。

効果の2つ目は、会報やコンペ特集号が届くことによりピアノ教育に関する情報が入り、保護者の意識が高まるということです。

高い効果が生まれていますので、ぜひご注目いただきたいです。

09/14 ステップ・メッセージの受け取り方を指導する

首都圏の中学入試で第一志望校に合格するのは4に1人です。つまり4の3程度は、本人にとっての「滑り止め校」に入学することになります。それを「レベルの低い学校に入学した」と考えるか、「拾ってもらえた」と感謝してその学校の良さを見出して生活するのかによって、その後の人生がまったく異なるものになります。

同様に、コンクールやステップに参加した際、「評価」をどのように受け入れるかによって、参加する価値が高くも低くもなります。ピアノ指導者は、生徒さんと一緒にメッセージシートを読み、今後の成長につながるよう解釈することで、その価値を最大限に引き上げることができます。

本日のトップニュースは「ステップ・メッセージの受け取り方」です。指導者がどのように生徒さんをステップに送り出し、どのようにステップ・メッセージを活用して指導しているのかをご紹介します。

09/07 コンクール選曲の極意

ピアノ指導者にとってコンクールは「ツール」です。使い方を習得すれば、生徒さんの長期的な成長を促すことにつながります。

コンクール指導の第一歩はコンクール自体の選択、次に「選曲」だと思います。コンクールを上手に活用されているベテランの指導者は、選曲の指導方法を確立されています。

本日のトップニュースでは、6人のピアノ指導者に取材しました。選曲に関する具体的な指導内容、コンペ参加を通じた気づき、シーズンオフの基礎学習などを記事にしました。

今までありそうでなかった視点での特集で、ピアノ指導者は必読だと思います。すぐに選曲の実践をしたい方は、秋以降の「提携コンクール」に参加する生徒さん向けに応用してはいかがでしょうか。

08/31 第8回福田靖子賞選考会、結果発表!

福田靖子賞選考会では参加者全員がレッスンを受けます。3人の海外招聘審査員から1時間ずつです。そして数日後にホールで約30分の演奏を行い、順位が決められます。審査員は自分の教えた内容がステージでの演奏に反映されたかどうかを確認できます。参加者の「学びとる力」も審査対象となるのです。

今回、第8回の福田靖子賞選考会では、史上最年少となる中1の森本隼太さんが第1位(福田靖子賞)に輝きました。教授たちは、生徒一人ひとり全く違ったアプローチで指導されていましたが、それらのレッスンの要点は1分で読めるようにレポート記事としています(執筆・編集はピティナ「Wキャリア」スタッフ)。

選考会のステージの模様はYouTubeで公開しました。レッスン内容が演奏に反映されているかどうか、確認しながら聴くことができます。福田靖子賞選考会のレポートを学びにお使い下さい。

08/10 セミナーに参加して学びを意識する

ピティナで活躍する先生に「どのようにして今に至ったのですか」とお聞きすると、たいてい「若い時から数え切れないほどのセミナーや公開レッスンを受講し続けてきた」と答えられます。

そして「セミナーを1つ受講するたびに必ず新たな発見がある」と言います。

長年多くのセミナーに参加して勉強していれば、セミナーの中で聞くことの半分は既知のことかもしれません。「自分ならこうする」と思うこともあることでしょう。しかし一流の指導者になる方は、学びを探し出すのです。

これは、セミナー受講の仕方に限らず、日ごろの他人との関わり方がそうなのだと思います。「自分のほうが優れているところ」の前に「その人から学べること」を探すのです。周りの方々への尊敬を高めれば人間関係が良くなります。こうして豊かな人生が送れるのだと思います。

08/03 特級セミファイナリスト発表!

スポーツは「一定のルールの中で人が身体を使って競争すること」と定義できます。競技者一人ひとりが限界に挑戦している姿は傍から見ても美しく、それぞれの競技に多くのファンがいます。ピアノにもスポーツの要素があることに、それほど異論はないでしょう。

スポーツにはフィギュアスケートのように、採点によって結果が決まる競技があります。ピアノ・コンクールも同じような仕組みで順位が決まります。ただ、フィギュアの演目が最長4分前後なのに対し、ピアノでは時に長時間です。たとえばコンペティションの特級セミファイナルでは、一人が約50分演奏します。一般の人にとって、目で見ただけでは凄さが分かりにくい世界です。

8月3日(木)の夜、特級セミファイナリストが発表されます。セミファイナリスト達が積み上げた努力と、その力量を、一般の方にもわかるように紹介したいと思っています。

07/27 作文を書いてコンペ参加経験の価値を高める

「過去は変えられないけれど未来は変えられる」と言われることが多いですが、私は「過去についての認識を変えることで未来が変わる」と考えています。

3月に課題曲が発表され、5月末から8月まで続くピティナ・ピアノコンペティションは子供にとって大きなイベントです。その参加経験を省みることで、より価値ある出来事にしていただきたいと願っています。そこで、今年から参加者を対象に作文コンテストを実施することにしました。

着眼点はたくさんあるはずです。選曲、練習、楽譜、先生との関係、保護者との関係、演奏直前・直後の気持ち、結果が出た後の気持ち、自分の成長等々、いくらでも挙げられます。

作文はピアノと違って共同作業や書き直しができます。保護者がお話を聞いてあげれば、お子さんが感じられたことを引き出せると思います。積極的なご参加をお待ちしています。

07/20 音大では自ら奏で学ぶ

多くの一般大学の文学部には、音楽など文芸を論ずる学科・専攻が設置されています。

端的に言えば、「聴いて論じる」のが一般大、「自ら奏でる」のが音大です。スポーツの解説者の多くは、若い時にその道のプロだった人です。人生を掛けて音楽にコミットするなら「奏でる」→「論ずる」というルートが主流だと思います。

また「奏でる」をそのまま職業にできる人は限られていますが、一般大における「論ずる」も事情は同じです。大学時代には何かの専門を身に着けて人間を磨き、卒業後は大学の専門に関わらず、その時代に必要とされる仕事に就くことが一般的です。それでも専門的に学んだ経験は仕事力の中核になります。

本日のトップニュースは、7月9日に行われた「音楽大学合同説明会&シンポジウム」の内容を紹介します。大学で音楽を学び、音楽を自分の背番号にすることを考えてみてはいかがでしょうか。

07/13 ステップ当日へ続く長い家族イベント

私は大人になってからピアノを始めました。今もごく簡単な曲しか弾けませんがステップは5回表彰を受けています。毎回、家族と共演してきました。

その経験から言えることは、ステップが「長いイベント」だということです。本番は3分間ですが準備は参加当日の1カ月くらい前から始まります。日曜日は年に52回もありますが、家族総出でステップに参加した日のことは後々まで記憶に残るのです。

本日のトップニュースでは、家族でステップに参加する事例と家族会員のメリットについて紹介します。

07/06 料金以外での調律師選び

規格化された製品なら「価格コム」等のサイトで一番安いお店を探すことが合理的な行動かもしれませんが、サービスではそうはいきません。

レッスン時間が同じ30分でも、指導者が違えば生徒の成長に何倍もの差がつくことがあります。調律も同じです。優秀な調律師は音が狂っているピアノを元に戻すだけではありません。調律・調整技術の差はピアノ生活の質を大きく左右します。また、管理方法についてのアドバイスはもちろん、イベントや中古のグランドピアノの出物など、さまざまな情報も提供してくれることでしょう。

指導や調律といったサービス分野は、一律の料金を設定したり「価格コム」のように料金順に並べて比較することはそぐわないのです。

ピティナでは調律師紹介コーナーを設け、そのプロフィールや日頃の仕事の様子をできるだけ客観的に紹介できる仕組みを作ろうとしています

06/29 ピアノの先生って素敵な仕事

「将来ピアノの先生が不足する!」と警鐘を鳴らし始めて2年経ちました。

現在の指導者は人口が多かった世代ですし、音大ピアノ科への進学率も高かったので先生はたくさんいるように見えますが、遠くない将来、この構造が変わります。人口も進学率も激減している一方ピアノ学習率は減っていませんから、将来はピアノ指導者が引く手あまたになるはずです。

そこで、いまピアノに魅力を感じている中高生や音大生に指導者という職業の魅力を伝え、できる限り準備の場や情報を提供したいと考えてパンフレットを作りました。

本日のトップニュースは「ピアノの先生への道」です。女性のライフサイクルに合わせて仕事量を調整でき、「定年がない」という職業上のメリットもありますが、生徒さん一人ひとりの人生に寄り添えるのが、何よりの醍醐味だと思います。

06/22 ますます充実する提携コンクール

お陰様で今年度のピティナ・ピアノコンペティションの参加申込数は過去最高となりました。今着々と予選を実施しているところです。のべ参加者数4万人を超えるこのコンクールは、日本のピアノ教育に欠かせない軸となっています。皆さまには心より感謝申し上げます。

一つの軸があることは重要ですが、規模が大きいとはいえ、いちコンクールだけですべてのピアノ学習者のニーズは満たせません。ですからピティナにとって、提携コンクールはとても重要なパートナーです。提携は今や20以上のコンクールに広がりました。

今年度から加わった提携コンクールは、ポピュラー系のローランド・ピアノ・ミュージックフェスティバルとクリスタル☆Pianoコンクール、身近なコンクールとしてバスティンピアノコンクールと東海音楽フェスティバル、地域密着のオーディションに市川市と八潮市が加わる予定です。

どうぞ積極的に情報収集して、生徒さんにぴったりのコンクールを見つけ、紹介して頂ければと思います。

06/15 ピアノ学習者と特級ファイナルを聴きに行く

ピティナ・ピアノコンペティションは、ピアノ学習者や指導者にとって成果確認の場です。学校の「定期テスト」のようなものとお考えください。

ところが特級だけは特別です。これはピティナの顔となるグランプリを選ぶオーディションです。グランプリ受賞者は様々な分野で活躍し、ピアノを習う子供たちの憧れの的になってもらいたいのです。

小さなお子さんにとって特級は遥か彼方の存在に見えるかもしれませんが、ぜひファイナルの会場にいらして頂きたいです。「かっこいい」「私もいつかはあの場で弾きたい」と思ってもらえるとしたら、ピアノに向かう姿勢が変わってくるはずです。

来年度2018年は特級ファイナル会場がサントリーホールになり、多くの人に立ち会っていただけます。しかし今年の第一生命ホールは座席数に限りがあります。昨年までは満席となっていました。今日からチケットを販売しますので、どうぞ早めにお求め下さい。

06/08 筆記試験を通じて音楽指導を学ぶ

年間270万人というTOEIC受験者のうち6割の人は、進学や就職活動などに際して「他人に自分の英語力を示す」目的で受験するそうです。残りの4割の人の目的は「自分の英語能力向上」です。

ピティナ会員の中にも、ご自身の成長のためにコンペやステップに参加する指導者が年間800人もいます。その一方、この春行われた「コンペ課題曲筆記試験」の受験者は全国で128人でした。

音大での学びや試験の多くが実技です。「音楽の学び」といえば実技中心という認識の方が多いかもしれませんが、筆記試験的な学びによって、ピアノ指導レベルはさらに上がると思います。

今日のトップニュースでは、先日の筆記試験全問題と解答例を紹介しています。正確に計時される試験会場で、緊張を感じながら受験するのが一番の学びになるとは思いますが、まずはwebサイトを印刷して問題に取り組まれてはいかがでしょうか。

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