08/27 幼少のころから本番を

100827top.jpg今年の特級グランプリ梅村知世さんは、A1、B、C、D級と全国決勝大会に進出し、F級銅賞、G級金賞、そしてついに特級グランプリまで受賞した、生粋のピティナっ子です。「幼少の頃から本番を踏むことが成長に繋がる」ということを立証してくれました。

特級グランプリを受賞すると、入賞者記念コンサートではトリを務めることになります。また、イタリア、チェコ、ポーランド、フランスなど海外で演奏し、ピティナのレベルの高さを示す役割を担って頂くことになります。

ご本人には受賞早々にプレッシャーを掛けてしまいますが、ステージ度胸がある梅村さんなら きっとこの責任を背負うことで、さらに実力をつけてくれると信じています。

08/20 新人指導者賞で弾みをつけて

100820top.jpgショパン国際コンクールの優勝者ユンディ・リの指導者ダン・シャオイー先生の専攻は打楽器だったそうです。ピアノ指導者が、自分よりピアノが上手な生徒さんを育てることが可能だと言えそうです。

ピティナでは、ピアノ指導者は実際に生徒を育てたかどうかで評価されるべきという考えの元に、指導者賞を設定しています。ところが、ピアノ指導を始めたばかりの20代や30代の若い指導者が受賞するのは至難の業です。

そこで、今年から40才以下の人が一生に1回だけ受賞できる新人指導者賞を創設し、初年度は48名が受賞しました。この受賞に弾みをつけて指導力を磨き、将来は「ピティナ指導者賞」を受賞して頂きたいと願っています。

08/13 指導者検定を受験する最大のメリットとは

100813top.gif先日「鎌倉検定」の存在を知りました。3級から1級まであり、毎回1,000名以上受験者を集めています。ウェブサイトを見る限り、この検定を受けても観光ガイドの免許がもらえるというわけではなさそうで、一切の特典が記載されていません。自分の鎌倉についての知識量を、客観的に計るためのものです。

一方、「一級建築士」は検定を経て免許を取得すること無しに、建物の設計、工事管理をすることは法律で禁じられています。

ピティナの指導者検定を受けても、公的な「ピアノ講師免許」が交付されるわけではありませんが、新たに入門するお弟子さんにご自分の実力を示せますから「鎌倉検定」より明確なメリットがあると言えます。

しかし、より大きなメリットは、取得することを目標に一所懸命学べることだと思います。私が直接存じ上げているピティナ指導者検定取得者は、皆とてもアクティブです。

08/06 特級ファイナルで投票する楽しみ

100806top.jpg8月5日の日経新聞『文化往来』欄にピティナ特級ファイナルの記事が掲載されました。

つい先日、記者を訪問して「今年のピティナはこんなことをするんです。面白いでしょ?」とお話しさせて頂いた結果なのですが、取り上げて頂いたことを知った瞬間の嬉しさは格別でした。自分が面白いと思ってやっていることに共感して頂いた気がしたからです。

「私はこの曲が大好きなんです。どうぞ私の演奏で聴いて下さい」という思いで弾いているピアニストが、聴衆に「(前から知っていた)この曲が、こんな魅力的な曲だとは初めて知りました」などと言ってもらえたら、さぞかしピアニスト冥利に尽きると感じることでしょう。

特級ファイナルでは、第一生命ホールに足を運び、聴衆賞に一票を投じられてはいかがでしょうか。投票をきっかけにそのピアニストの成長を願う気持ちが芽生えます。もしその人が大活躍するようになれば、きっと嬉しく誇らしい気持ちになるはずです。

07/30 四期が学べるコンクールへの道

100730top2.gif今週のトップページ企画として、データを使ってコンペティション予選を振り返ってみました。

2010年の要項表紙には「四期が学べるピアノコンクール」と書いてあります。そこで、本選に進出して「四期」の曲すべてを弾く参加者の割合を、級別に算出しました。

その結果、実際に「四期」を弾くのは35%程度でした。予選から本選への通過率は1/3程度ですが、2地区参加してどちらか一方で通過するという方もいます。参加者の半数近くは「四期」を弾けるのではないかと思っていたのですが、予想より少数でした。

まだ今年のコンペが終わっていないので気が早いですが、来年はより「四期」が勉強できる仕組みを作っていきたいと思っています。選曲の段階で「四期」を弾くことを促す学習のガイドを要項に掲載したり、参加規程の変更も考えています。

確実に「四期」を学べるようになる良いアイデアをお持ちの方は、ピティナ本部にお知らせ頂ければ幸いです。

07/23 子供が楽しめる『ピアノ曲事典』

100723top.JPGホームページのプレゼントコーナーなどを通じて寄せられる、皆さまからのご意見をよく読ませて頂いています。その中に「子供が読めるページを作って欲しい」という意見がよく見受けられます。そんな声にお応えして『みんなのピアノ曲じてん』を開設することになりました。

このコーナーでは、作曲家の肖像を親しみやすいアイコンにしてあります。解説は読みやすい書き方と長さに作り変え、お子さんや初心者でも親しみ易くしました。また「日めくりカレンダー」や「今日の一曲おみくじ」など、いつもこのwebサイトを開きたくなるような仕掛けを作りました。お子さんたちが毎日ピアノに向かう習慣を身につけるお手伝いができればと願っています。

保護者や指導者のみなさんには、上手にこのコーナーをご活用頂きたいと思います。

07/16 特級ファイナルで動画中継&即時レビューを実施予定

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例えばケーキなどのお菓子を食べる時、同行者と「美味しい!これちょっと味見する?」などと言い合うのは楽しいものです。一方、コンサートホールでの音楽鑑賞では、演奏中の会話は厳禁です。リアルタイムに語り合って共感することはできません。

今年の特級ファイナルでは、演奏の模様をストリーミング中継すると共に、ツイッターを通じて雨宮さくら先生など3名の音楽家と、華道家の假屋崎省吾氏による即時レビューを配信します。

先日、ビデオ録画の演奏を使って即時レビューのリハーサルを行ったのですが、次々に出されるツイッターのコメントを見て「そうそう。やっぱり先生方もそうお感じになるんだ」と嬉しく思いました。

当日会場で生の音を聴き、聴衆票を投じるのが一番の楽しみ方だとは思いますが、会場までわざわざ出向くことができないという方、どうぞご自宅でストリーミングとツイッターを使って、音楽鑑賞をしてみて下さい。

07/09 ステップは地区選びも楽しみの一つ

100709top.jpg昨年11月のステップ川口地区は4カ月も前の7月に申込締切となりました。そこで、今年は12月に2回実施します。既に70組の申込書が届いており、今年も大盛況が予想されます。ここまで人気が集まるのは、川口ステーション代表の熊谷麻里先生が教育委員会の協力を得て、学校でのポスター掲示や継続表彰をされていることが、効果をあげていると思われます。

また、例年5月に文京アナリーゼステーションが実施するステップは、アナリーゼ企画と生オーケストラによるコンチェルトを盛り込み、受付開始からすぐ締切になってしまう人気地区です。同ステーションは、12月にアナリーゼを中心に学べるステップを開催することになりました。

ステップは全国400地区以上で開催される催し物ですが、ステーション代表者の創意工夫によってそれぞれカラーが違うのが魅力です。今回は2地区のみご紹介しましたが、秋にたくさん開催されるステップも、それぞれの工夫が盛り込まれています。概ね予定が出揃ってきました。人気地区は早期締切の可能性もあります。そろそろ参加地区を検討されてはいかがでしょうか。

07/02 グローバル時代に対応した教育

100702top.gifインターネットショッピング「楽天」は、社内の公用語を英語にしたそうです。日本にいる楽天の新入社員が「6月になるまで三木谷社長の日本語を聞いたことがなかった」というので、その徹底ぶりが窺われます。資本や情報が一瞬にして世界をめぐる時代の、企業が生き残る道なのだと思います。

言語に比べ「音楽のグローバル化」は早く進みました。音楽では皆さんがご存じの五線譜が、既に世界の標準となっています。ヨーロッパ出身者のみならず、中国で生まれ育ったランランのような音楽家も、今や世界中で演奏会が開催されるトップクラスのスターです。

ピアノ指導者が生徒さんにきちんと音楽を指導すれば、グローバルな時代に対応した日本人が育ちます。ピティナには自己研鑽の機会がたくさんあります。どうぞ積極的に参加して技術を磨き、日本をリードして頂きたいと思います。

06/25 達成の感動を分かち合う幸せ

100625top.jpgワールドカップサッカーで日本代表が決勝トーナメント進出を決めた瞬間、選手全員が一緒に飛び跳ね、抱き合って喜びを分かち合っていました。

ピアノコンクールの場合は、ソロでの出場が多いので、結果が出た時の喜び方としては、誰かと一緒に分かち合うというより、親や先生から褒められるといった形が多いでしょう。

私は、勝利や達成の感動を友達同士で分かち合う幸せを、ピアノ関係者にも味わってもらいたいと思っています。剣道や卓球では、1対1の試合を集合させた団体戦が存在します。ピアノでも、グランミューズ層において職場や大学のグループで団体戦が実現できるのではないかと思っています。

いつかピアノの特性を生かした団体戦を考案し、優勝チームのメンバーが抱き合って喜んでいるシーンをテレビ放映させたいというのが一つの夢です。

06/18 音楽においてモチーフとは何か

100618top.jpgJr.G級マスタークラスは、海外教授によるピアノレッスンと日本人講師によるアナリーゼレッスンの組み合わせです。今年のアナリーゼレッスンは佐々木邦雄先生がご担当なさったのですが、その中で「モチーフとは何か」という問いかけがありました。

たとえば、バッハインベンションNo.1の最初の4音「ド・レ・ミ・ファ」だけでは何の曲か分かりませんのでモチーフになり得ません。3音を追加して「ド・レ・ミ・ファ・ミ・レ・ド」と来れば、かえるの歌です。「ド・レ・ミ・ファ・レ・ミ・ド・ソ・ド・シ・ド」と来てバッハになる訳です。つまり、先に発せられた音の意味は後の音によって変質するのです。

未来は変えることができるが過去は変えられない、というのが大方の常識だと思いますが、「未来の行動によって過去の意味は変えることができる」という考え方もあります。そのことを音楽で端的に示していると思いました。

06/11 ピアノコンクールの多様性が高まることを願って

各地のコンクールとステップが提携
日本酒の酒蔵は全国で約1,700ありますが、ビール会社は5社。地ビールの醸造所は200箇所程度と言われています。一方、ビールの本場であるドイツには醸造所が約1,300もあります。多様性の高さは文化の深さを示していると思われます。

今の日本には数多くのピアノコンクールがあります。人口30万人を超える都市では、たいてい地域のピアノコンクールが開催されています。それに参加することは決して特別なことではなく、文化として定着していると思います。

そして、多くの「地域のコンクール」にはピティナの会員が関係しています。このたびピティナでは、それらのコンクールの、インターネットによる参加申込窓口を代行することにしました。また、こちらで申し込めるコンクールの参加履歴は、ピティナ・ピアノステップの継続表彰の対象となります。

このようなお手伝いをすることで、日本のピアノコンクールの多様性を高めることに貢献したいと思っています。

06/04 「ミュッセ」が大幅リニューアル

『中山靖子の勉強帳』表紙本日、オンディマンド楽譜サービス「ミュッセ」を大幅リニューアルしました。

このサービス開始のきっかけは、絶版や品切れで楽譜が手に入らなくなるのをなんとかして欲しいという、コンペやステップの課題曲選定委員会からの要望でした。一方、サービスを開始してみると、絶版楽譜に限らず「アナリーゼ楽譜」など「ここにしかない楽譜」にニーズがあることがわかりました。

今回のリニューアルでは、楽譜ページのカラー印刷が可能となりました。アナリーゼや演奏の手引きつきの楽譜を、見やすい2色刷りで出力できます。また、独自デザインの表紙をつけた冊子を作れるサービスも開始し、楽譜の個人出版が簡単にできるようになりました。

「ミュッセ」は、楽譜を買う方、提供する方、双方にご利用頂きやすい環境を整えます。現場のニーズに応える楽譜が世の中に出回ることで、より深みあるピアノ文化が育てばと願っています。

05/28 海老澤先生と共に「モーツァルトさん」を感じませんか

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先日、日本モーツァルト音楽コンクールの打合せのため、海老澤敏先生のご自宅を訪問しました。そこで、大きな部屋の壁二面、高い天井までぎっしりと古書が並んでいるのを見ました。

その中には、作曲家直筆の楽譜や、モーツァルト自身が読んだと思われる本があります。直筆譜の筆跡を見ると、どの部分から曲を作ったのかわかるそうです。また「いつ何を学んで何をしたのか」といったエピソードを、まるで「モーツァルトさん」がそこにいるかのようにお話して頂きました。

私は日本語の古書も満足に読むことはできませんが、海老澤先生は、当時のドイツ語やフランス語もすらすらお読みになれます。先生のお話に感動したのと同時に、海老澤先生の知識や「モーツァルトさん」への限りない興味を一人でも多くの音楽人とシェアしたいと思いました。

日本モーツァルト音楽コンクールに参加して、海老澤先生と共に「モーツァルトさん」を感じませんか。

05/21 お金を出して本を買う

「ピアノ大陸ヨーロッパ」表紙昨年末『Free-無料からお金を生みだす新戦略』という本がベストセラーになりました。無料でサービスを提供することが、大きなビジネスチャンスを生むという内容です。この本は書店で普通に販売されていますが、インターネット上では全文を無料で読むことができますから、有言実行というわけです。

2007から昨年秋にかけて、ピティナの読み物コーナーで西原稔先生の『ピアノの19世紀』が連載されていました。このコーナーはもちろん今でも無料でお読み頂けますが、今月、その連載記事が再編集され、アルテスパブリッシングから1,900円の書籍になって登場しました。

また、6月27日(日)にはピティナ本部事務局で、その本の出版記念のイベントを開催します。膨大な知識を元にお話を展開する西原先生と、2005年ショパンコンクールファイナリストで、目覚ましい活躍を続ける根津理恵子さんの演奏を交えたセミナーです。これは大いに贅沢な企画と思います。会場の都合で定員は80名ですので、お申込みはどうぞお早めに。

05/14 LED電球を前に感じること

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先週末、自宅の天井に初めてLED電球を入れました。

100w電球なみの明るさながら8.7wと省電力です。その証拠に長時間点灯し続けても熱くなりません。素手で触れることができるのです。ろうそく→白熱灯→蛍光灯→LEDという60年に1度の大変革に立ち会ったことを実感しました。

さて、私自身が携わっている音楽教育の分野では、過去30年間にこれほどの革新はあったでしょうか。たとえば、ブルグミュラーを初見で弾く力をつけるまでに、現状では平均1000時間の練習が必要だとして、それを200時間に短縮する教育システムといったものが開発されてもよいはずです。

上の例の実現性、妥当性はともかくとして、現場の先生方と一緒に研究を重ね、他の業界に負けないだけの革新をしたいと強く思っています。

05/07 音楽祭の疑似体験をレポートで

100507top.jpg皆さまは、ゴールデンウィークをいかがお過ごしだったでしょうか。私は例年でしたら「ラ・フォル・ジュルネ」のエリアコンサートや、ショパンの「徹底研究」に立ち会うところでしたが、今年は海外出張に出ていました。

イベントは当日参加し、五感で感じてこそ醍醐味が得られると思いますが、私のように、事情で参加できないこともあります。ピティナでは、そのような方にも当日の雰囲気の一端を感じていただきたく、レポート記事編集にも力を入れています。今週はラ・フォル・ジュルネについて、トップニュースでレポートします。

この音楽祭の2011年のテーマは「ブラームスからリヒャルト・シュトラウスまでの後期ロマン派」になりそうです。今年のテーマは「ショパン」でしたが、様々な切り口のイベントがありました。来年も多彩なプログラムが楽しめそうです。今回の開催レポートを見て「次回こそ会場で聴きたい」と思って頂ければ幸いです。

04/30 現代における「日本人らしさ」

100430top.jpg海外に出るとお寿司、天ぷらなどが日本料理と言われていることに気が付きます。それらは日本で生まれた料理ですが、現代では、カレー、ハンバーグ、ラーメンなどの方が、むしろ馴染みがあるくらいかもしれません。

古くから続く「日本らしさ」も大事ですが、カレーやラーメンが「国民食」となったように、求められるうちに、新しく日本らしさが備わるということもあります。

ピティナの新曲課題曲としては、コンペやステップの現場で、子供たちの勉強になる曲を作って頂きたいと考えています。必要とされることを年々続けるうちに、西洋由来の「ピアノ」の曲にも、日本らしさ、日本人らしさが備わってくるように思います。

04/23 ゴールデンウィークはショパンで

100423top.jpg「ショパンイヤー」の今年、例年ゴールデンウィークに開催されるラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭のテーマもショパンです。そちらは有料公演の大半がチケット完売になる人気ぶりです。

チケットを買いそびれてしまったという方は、入場無料のエリアコンサートがお楽しみ頂けます。こちらはピティナのイベント等でお馴染みのピアニストが勢ぞろいしています。

また、東京まで聴きに来ることができない方には、テレビで観る機会があります。NHKのBSハイビジョンで5月3日、「きょうは一日ショパン」と題して、会場から10時間連続の生中継をする番組が放映されます(この番組には「ピティナ・ピアノ曲事典」も協力しています)。

ところで、ショパン作品全部の演奏には約22時間かかるそうです。弾くのは大変ですが、聴くことなら、このゴールデンウィーク中にできるかもしれません。せっかくのショパン年ですから、この機会に「ショパンづけ」になってみてはいかがでしょうか。

04/16 人の判断に委ねてみる

100416top.jpg「無知の知」という言葉は、学校の授業で知りましたが、この言葉との出会いは、その後の生き方を大きく変えました。

人間は普通、自分の知識と経験を元に判断します。自分の行動の責任をとるためにも、それは間違ったことではありません。もちろん、自分が詳しくないことであれば、その道の専門家に意見を求めるのは当然です。

一方、世の中の出来事は、ほとんどが「自分がどの程度知らないのか」すら分からないことです。ですから勇気を持って、直感で選んだ人の判断に従うことが多々あります。私はこれを「属人的」判断と呼び、日常的に多用しています。

今年の8月24日、2年ぶりにピティナのフェスティバルが開催されます。テーマはハイドンとモーツァルトです。講師のロバート・レヴィン先生の名前を初めてお聞きになった方も多いと思いますが、播本枝未子先生率いるフェスティバル委員会一押しの音楽家です。その見識を信じて受講されてみてはいかがでしょうか。きっと世界が広がることと思います。

04/09 ちびっこフリーステージ

100409top.jpg小学1年生の身体測定のとき、中学3年生までの記録欄を見て、途方もなく遠い未来に感じました。6才の子供にとっての「9年」は、40才の大人にとっての「60年」くらいかもしれません。「長く感じる」ということは「大きな変化がある」ということでもあります。このことから、幼児期の教育の重要性が分かります。

ピティナ・ピアノステップの課題曲には「両手で弾く曲」を選んできましたので、出場できるのは概ね4才くらいからでした。このたび実験的に行う「ちびっこフリーステージ」は、2・3歳児にもステップに関わって欲しいと願い、参加を呼び掛けることになったものです。

地区ごとに企画が練られていますので、参加させるのはもちろん、まずは見学して、幼児音楽教育を考える機会にして頂いてもよいと思います。

04/02 知っている曲を弾きたがる


表2.gif多くの人にとって、クラシック/ポピュラーなどという音楽ジャンルはそれほど興味をひかれるものではなく、「自分が知っている曲か否か」の方がはるかに大きな意味があると思います。たとえば、オペラのアリアやオーケストラなど、クラシックの有名曲を簡単にピアノ曲アレンジした楽譜が数多く売れているそうです。

ポピュラー曲でステップに出る場合、「参加者本人が聴いて知っていた曲」を弾くケースが多いというデータがあります。クラシック音楽であれば、生徒が知っている曲なら指導者も概ね知っていることが多いですが、ポピュラー曲については、必ずしもそうではないでしょう。

ピアノ指導者の方は、ご自分の好き嫌いとは別に、プロ意識を持って現代の「子供たちが知っている曲」を学び、いつでも指導できる状態を作っていれば、より多くの生徒さんに慕われるようになるのではないかと思います。

03/26 選曲という自己表現

100326top.jpgピティナ・ピアノコンペティションA2-F級やデュオ部門の出場者が弾くのは課題曲です。数曲の選択肢はありますが、決められた範囲で、演奏表現を磨く場です。

いっぽう入賞者記念コンサートでは、演奏時間による制限はあるものの、何を弾くかは基本的に自由です。自己表現の幅を広げる良い機会といえます。

多くの入賞者が、コンクールの時より難しく、また舞台栄えする華やかな曲を弾く傾向があります。そんな中、今回のコンサートではバッハの平均律を弾いた方が印象的で、個性的な選曲もまた、コンサートの彩りであると思いました。

今回このように感じたのは、ピティナ入賞者記念コンサートが、「上手」でも「派手」でも目立たないくらい、ハイレベルになったということでもあります。ご本人、そして日頃サポートされている指導者や保護者の皆さんの努力や工夫に敬意を表します。

03/19 「ショパンコンクール」研修ツアー

100319top.jpgショパン生誕200周年にあたり、ピティナではいくつものショパン関連企画を打ち出しています。その一つに、10月にワルシャワで行われる「ショパンコンクール」研修ツアーがあります。

多くの旅行代理店が同様のツアーを企画している中、ピティナが主催する意義は会員相互の交流を促進することにあります。ピティナ会員の皆様が、同じ演奏を聴いて意見交換することで、ご自分とは違った考え方や感じ方を発見できるはずです。また、日頃のレッスンに関する会話や相談を通して、心の通う友人が見つかるもしれません。

今回は旅行代理店の協力を得て、よい条件でツアーを組むことができたと自負しております。比較的長い旅程ですが、5年に1回のチャンスですので、周りの方々の理解を得ながらスケジュール調整し、参加を検討されてはいかがでしょうか。

03/12 『レッスン室拝見』が紙媒体のムックに

100312top.gifピティナのホームページで最も人気が高い読み物ページは『レッスン室拝見』です。このコンセプトを活かして、新たに取材・編集を行い、ヤマハミュージックメディアから紙媒体のムックを発行することになりました。

ピティナ本部スタッフ1名が、登場する20名のピアノ指導者一人ひとり丹念に取材をすることで、それぞれの特徴を浮き彫りにし、経験に裏打ちされたノウハウを過不足なくムックに凝縮することができました。

編集過程でレッスン上の問題を42種類に分類しました。ベテランの先生方のノウハウは冊子を読めば書いてありますので、効果的な勉強ができます。

また、ホームページには皆さん一人ひとりのご経験に基づく解決法を書き込めるようにしました。ピティナ本部で再編集して、インターネット上で「知恵の交換」を実現したいと考えています。

03/05 課題曲で豊かな「音楽体験」を

100305top.jpg「参加者が課題曲CDそっくりの演奏をして困る」とお聞きすることがあります。ピアニストたるもの楽譜を読み解き、自分の解釈でアピールすべき、というお考えだと思います。

しかしピアノを習い始めの子は、アウトプットできるほどの音楽体験を積んでいません。ですから最初は積極的に模倣させて良いと思います。繰り返し練習するうちに個性が育ち、いずれ模倣から脱していきます。

いっぽう学習の早い時期から、曲に対するイマジネーションを広げることも大切です。そこで「オーケストラ伴奏CD」を作りました。1曲あたり2種類の編曲、3種類の速度から選べ、確実に「音楽体験」が増やせます。

CD制作には相当な労力がかかりましたが、A2級、A1級を中心に15曲収録できたのは、作曲家のご協力はもちろん、多くの方々がピティナにご参加されているからです。

02/26 学びのためのコンクール

100226top.jpg3月1日、いよいよコンペティション課題曲が発表になります。ピティナのコンペは今年34回目を迎え、改めて「学びのためのコンクール」と位置付けることにしました。

まず、指導者が「学べ」ます。今年は例年好評のアナリーゼ楽譜を充実させました。カラー版化で読み易くしつつ、価格は下げています。アナリーゼの手法は作曲家とピアニストでアプローチが違いますし、個人差もあります。演奏の参考になるばかりでなく、自分にあったアナリーゼの手法を学ぶことができます。

いっぽう「本番に勝る練習なし」などと言われますが、参加者はコンクールという緊張するステージで大いに学びます。他の参加者の演奏を聴いて触発されることもありますし、結果や審査員コメントを通して効果的に復習できます。

コンクールは多くの方が集まって初めて実施できることです。皆様のご参加をお待ちしています。

02/19 聴衆が出入り自由なコンサート

mediage0219.jpg一般に、コンサートは外部と遮断されたホール内で行われます。純粋に音楽を聴くには最適な環境です。聴く人からお金を集め、お金を払わない人には聴かせない「受益者負担」を徹底できるというメリットもあります。

しかし「普通の人」が、音楽だけに意識を集中して聴きたいと思うことは、それほど多くはありません。勉強しているときにBGMを流すとか、映画などに感情移入しながら、音楽が鳴っていると意識せずに耳に入る、といった聞きかたが多いはずです。

ピティナは、3月14日(日)にお台場メディアージュのアトリウムでコンサートを行います。この会場なら、通りすがりの人にも聴いてもらえますし、演奏の途中で退席することも許されます。将来は、聴衆に緊張を強いないこのようなコンサートがたくさん開かれるようになると予想しています。

まだお台場に行ったことがない方は、この機会にぜひお越し下さい。レインボーブリッジが見える海の向こうに夕陽が落ちる、絶景に出会えるかもしれません。

02/12 課題曲セミナーの徹底活用

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3月に入ると全国各地でコンクール課題曲セミナーが開催されます。

通常のセミナーは、指導者の方が来易いよう平日午前中に開催されることが多いのですが、課題曲セミナーは、土日に開催されることがあります。

コンクールを上手に活用している先生は、まず生徒さん親子の参加意欲を喚起します。もし近隣に週末開催の課題曲セミナーがあるなら、生徒さん親子をたくさん連れて来られてはいかがでしょうか。生徒さんが集まって目標を確認・共有することで、ピアノ学習への意欲を高めあうはずです。

「ピアノ指導」とは、部屋の中で施すばかりではありません。レッスン室の外でも門下生同士がお互い刺激しあう環境を作ることも指導の一環だと思います。

02/05 A2級改革に込める願い

新しくなったA2級
今年からA2級の全国決勝大会がコンサート形式になります。

昨年までは、この級で「全国」に出た方には全員優秀賞が授与されましたので、コンサート形式といっても、あまり違いなく見えるかもしれません。しかしこの改革に込める願いは大きいです。

指導者が生徒をコンクールに参加させる目的の一つは、生徒さんが目標を持って練習するのを期待してだと思います。幼い頃から努力する習慣を身に着けることは、その後の糧となるに違いありません。実際、A2級の経験者は、A1級以降でより活躍する傾向があります。しかし、将来ある子供が目先の結果にとらわれ過ぎる弊害もあります。そこで、競争の要素を少し抑えたのです。

また、本選と「コンサート」では自由曲が弾けるようになります。選曲と参加の過程で、より多くの曲と触れ合うことができます。

ピアノ指導者の皆様は、3月1日の課題曲発表間近の今、多くの楽譜にあたって「新しくなったA2級」の活用に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

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