05/23 特集:体験レッスン

ピアノ教室選びに「体験レッスン」は欠かせません。特に個人のピアノ教室の場合には「教室を決める=先生を決める」ですからなおさら重要です。

もちろん指導者にとっても大事な場です。体験レッスンの段階で生徒さんの志向や力量を見極めたり、教室の方針をきちんと伝えることで、入会後はより効果的に指導できます。

このたび、ピティナ・ピアノ教室紹介を経由して初めてピアノを習うことになった小学6年生以下の生徒さん(の保護者の方)を対象としたアンケートを行い、150件もの回答が得られました。

他の教室でどのような体験レッスンを行っているのかを知る機会は少なかったので、情報の宝庫だと思います。この機会にご自身の体験レッスン内容を見直されてはいかがでしょうか。

執筆:専務理事 福田成康

05/16 ピアノを買う時には先生に相談する

ピアノの先生なら、生徒さんには「良いピアノ」で練習してもらいたいと願うものです。

事実、生徒さんが保有する楽器と、ピアノ学習年数やコンクール結果には明らかな相関関係があります。

先生方の多くは「できればグランド、少なくともアップライト。電子ピアノなんて...」という思いをお持ちかもしれません。しかし既に普及している電子ピアノを完全に否定することは難しくなっているはずです。

まずは指導者が電子ピアノを含む楽器の知識を持ち、生徒さんが入門した段階で「楽器の購入については必ず相談すること」と決めるのはいかがでしょうか。電子ピアノの機種による違いは大きいですし、将来アップライトやグランドにグレードアップを見越した提案も、できるかもしれません。

本日のトップニュースでは、生徒さんの楽器購入に関する記事をまとめました。今後のためにお読み頂ければ幸いです。

執筆:専務理事 福田成康

05/09 セミナーに参加できなくてもeラーニング

ピティナ・ピアノ指導セミナーには、今年も全国各地から300名もの熱心なピアノ指導者が集い「熱気が熱気を呼ぶ」形で開催されました。

先生がレッスンの中で語っていることを文字にしたら「何ということはない」印象になってしまうことがあります。しかし実際に先生の「オーラ」を浴びて言葉を掛けられると、一気に生徒さんの「やる気スイッチ」が入るということがあります。

セミナーも同様です。急速に充実しつつあるピティナ・eラーニングなら、今回の指導セミナーもはるかに安価に受講することはできます。しかし現地で参加するからこそ得られるものは確実にあります。だから参加料と交通費を払って東京に集う方が多いのです。

とはいえ、現実的には交通費も時間も有限ですし、何より今年の指導セミナーはもう終わってしまいました。ぜひeラーニングやwebサイトのレポートでざっと閲覧していただきたいと思います。実際に足を運ばれた方の「学び直し」にも、もちろん有効です。

執筆:専務理事 福田成康

04/26 コンペ課題曲と通常教材のバランス

ピアノコンクールを上手に活用して長期的に生徒さんを育てる指導者がおられる一方、「教材が進まない」「コンクールには積極的になれない」という先生の悩みやご意見もうかがいます。

コンクールでは、本番に向けて準備する過程や当日の緊張感を通じて成長することができます。ぜひコンクール参加と基礎教材の「いいとこ取り」をしてください。

短期的な目標と中長期的な目標を織り交ぜて、「今」という時間を使うことは、将来どんな仕事に就いても必要な能力です。

本日のトップニュースで「コンペ課題曲と日頃の教材レッスンのバランスのとり方」を特集しました。指導者はもちろん保護者にもお読み頂き、今日からでも、指導や学びに活かして頂きたいです。

執筆:専務理事 福田成康

04/19 「令和」最初のラ・フォル・ジュルネ音楽祭

令和最初のラ・フォル・ジュルネ音楽祭。丸の内エリアコンサートには、今年も50名を超すピティナ会員や入賞者が出演します。

街中で行われるコンサートは、何といっても出入り自由と入場無料という気軽さがあります。どの場所も演奏者との距離が近いので、音楽会場としても十分魅力的です。

たしかにコンサートホールは素晴らしい場所ですが、特にお子さん連れの方からは、音をたてないよう気づかうあまり、じっくり聴くどころではなくなる、ともうかがいます。また、静かな図書館より多少雑音が混ざるカフェの方が勉強に集中できる、という場合もあるそうです。

「10連休」最中の丸の内ではぜひ、様々な音楽の聴き方、楽しみ方をお試しください。

執筆:専務理事 福田成康

04/11 映像ならではのアングルで演奏を観る

ピアノ演奏は、ホールで聴くのもYouTubeで観るのも、それぞれに良さがあります。

ホールは、音響の良さに加えて臨場感や周りの客席との一体感も魅力です。コンサート終了後には楽屋へ行って演奏者と会うことだってできます。何より「音楽が生まれる瞬間」に立ち会える感覚を得ることができます。

一方、YouTubeではピアニストのすぐ脇や鍵盤の真上といった、コンサート会場では不可能な位置から演奏を見ることができますし、気に入った演奏を繰り返し再生して感動を味わうこともできます。

3月24日に第一生命ホールで開催されたピティナ・入賞者記念コンサートは、前売り券だけで1,000枚以上売れる大盛況でした。

今日からこのコンサートの映像がYouTubeで一挙公開されます。来場された方もされなかった方も、映像ならでは楽しみ方をみつけて、ぜひご覧になられてください。

執筆:専務理事 福田成康

04/05 第9回福田靖子賞選考会の出場者決定!

第9回福田靖子賞選考会の出場者が決まりました。

選ばれた9人は、マスタークラスで3人の海外招聘教授からレッスンを受けられます。そこでは全国各地から集まったジュニアのピアノエリートと交流し、刺激を受けることになります。選考会終了後も年に10回以上開催されているマスタークラスへの受講・聴講ができますし、さらには海外渡航の助成を受けられます。

このように特別な体験をした若手ピアニストの多くが、国際コンクールで上位入賞するなどの活躍をしています。

スポーツでは、スター選手が生まれることでそのスポーツ自体の人気が上がります。最近では「エリート」という単語はあまり使われなくなりましたが、優れた才能、優れた環境に恵まれて育ったピアニストの活躍が、ピアノの人気を高めることを願っています。

執筆:専務理事 福田成康

03/28 自分へのご褒美として特級ファイナル

昨年夏の特級ファイナル。満席のサントリー大ホールに演奏番号1番の角野隼斗さんが登場し拍手が鳴り止むと、会場内は水を打ったようになりました。その静寂をピアノの音が破り、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が始まったのです。

聴衆は演奏者と一体感を得て演奏前は緊張し、曲の盛り上がりとともに高揚し、終わればやりきった感ととともに疲れも感じます。ピティナに関わる者にとって、特級ファイナルをホールで聴くことは特別な体験です。

ピティナの参加者、指導者の皆さんは今、夏に向けて一所懸命ピアノに取り組んでいると思います。長年努力を積み重ねてサントリーの舞台へと辿りついた特級ファイナリストは、そんな皆さんを象徴する存在ではないでしょうか。

8月はずいぶん先と思われるかもしれませんが、日が近くなれば良い席はなくなっていきます。未来の自分へのご褒美として特級ファイナルのチケットをお取りになりませんか?

執筆:専務理事 福田成康

03/20 ピアノと調律のこれから

ピアノのある生活を送るうえで欠かせないのが、定期的な調律や調律師との関わりです。

構造が複雑なことが大きな理由だと思いますが、ピアノは「演奏する人」と「調律する人」がわりとはっきり分かれています。

しかしそれが「当たり前」になったのは19世紀中盤あたりからです。ギターや他の多くの楽器の調律(チューニング)は、基本的に演奏者自身が行います。楽器演奏の歴史や他の楽器の常識から見れば、ピアノの奏者が調律について知らないのは少し不自然な状況かもしれません。

今回のトップニュースではピティナが日本ピアノ調律師協会と共催する、二つのイベントをご紹介します。調律師の仕事がピアノにどう影響するのか・・・また、自分で調律に挑戦できるとしたら?

調律に関わるアンケートもご用意しておりますので、ぜひご回答ください。「ピアノと調律のこれから」について、思いを巡らせていただければと願っています。

執筆:ピアノ曲事典編集長 実方康介

03/14 「コンクール相談会」Q&A公開

テレビや雑誌の「お悩み相談」などを見聞きして「それ、あるある!」と思うことがあります。自分の中に何となくあった課題が言語化される瞬間です。「他人」を知ることは時に「自分」を知ることに繋がります。

東京と福岡で計3回行われた「コンクール相談会」では、参加したピアノ指導者から切実な思いや質問が寄せられ、相談役として入った先生からは、豊富な経験に基づく的確な回答が得られました。この場で語られたベテランの先生方がたが持っている指導ノウハウを、相談会に参加できなかった全国の先生にもお伝えできるようウェブ記事にまとめました。

また3月1日に浜離宮朝日小ホールで行われた「保護者のための勉強会」では、コンクール指導者のみならず、「保護者」としての経験も豊かな角野美智子先生、林公子先生、重野美樹先生らの講演が行われました。こちらはeラーニングで閲覧できます。

今週の特集記事やeラーニングからは「コンクールを通じて成長する」というイメージが得られるはずです。音楽的、人間的成長が得られる機会として、ぜひ活用してください。

執筆:福田成康

03/07 eラーニングであの感動をもう一度

3月1・2日のピティナ課題曲説明会は、浜離宮朝日ホールが満席になりました。全国から集まった熱心なピアノ指導者と共に一流のピアニストの演奏を聴く感動と高揚感で、指導へのモチベーションが高まったことでしょう。

あの感動をもう一度味わいたい。あるいは当日参加できなかったという方は、eラーニングで観ることができます。

eラーニングには、課題曲の楽譜に書き込んでいく「アナリーゼLive!」や西尾洋先生がチェロ演奏とともに課題曲を解説する特別コンテンツも掲載しました。

その他、金子勝子先生の自宅での日常のレッスン模様や関本昌平先生のハノン講座など「キラーコンテンツ」が次々追加されています。

会員のeラーニング利用料は年額6,000円(500円/月)です。「生のセミナー」現場で得られる体験はやはり格別ですが、講座の内容だけならeラーニングでも変わりませんし、eラーニング限定の講座も増えてきました。ぜひ多くのピアノ指導者に活用して頂きたいです。

執筆:福田成康

02/28 まずは課題曲を知るところから

コンペを活用している先生であれば、参加した生徒さんが秋には別人のように成長したという経験をお持ちだと思います。

コンペは生徒さんの成長のチャンスですが、出場に至るには多少のハードルがあります。まずは存在を知っていただくため、レッスン室にさりげなく参加要項を置いたり、チラシを貼ることが有効です。

課題曲CDを聴いてもらうことは、コンペの様子を知ってもらう第一歩になります。最近では、CDだけでなくスマホで生徒さんに課題曲をシェアし、お気に入りの曲を選んでもらう「マイレパートリー」もありますので、有効にご活用頂きたいです。

ネットを通じて様々な情報が入手しやすくなってはいますが、生徒さんやそのご家族にとって、初めてのコンペ参加は、今もなかなか勇気のいることだと思います。そこでピアノ指導者から参加を誘われると、大きく勇気づけられ、励みになるのではないでしょうか。

今年も多くの指導者、参加者のご参加をお待ちしています。

執筆:福田成康

02/21 薬として使うピアノコンクール

ピアノコンクールには学習者の演奏力向上はもちろん、学ぶ姿勢を一変させる効果があります。ピアノ指導者を医者にたとえるならコンクールは「薬」です。

薬は、文字通り毒にも薬にもなります。新薬等が開発されると製薬会社はMR(医療情報担当者)を通じて、医者へと適正な使い方を普及します。

ピティナでは主催事業のコンペティションを運営しつつ「提携コンクール」を紹介することで、指導者が生徒さんに合わせて適切に各種コンクールを使えるようにしています。

日本バッハコンクールB部門の予選通過者の6?7割は、翌年度のピティナ・ピアノコンペティションに参加します。一方、コンペは「遥か遠く」という初心者の生徒さんは、ブルグミュラーコンクールからコンクール体験するのもよいかもしれません。


本日のトップニュースでは、各種のコンクールを上手に活用している指導者を取材してきました。先生方にはMRの声と思ってお読み頂ければ幸いです。

執筆:福田成康

02/14 メンターと共に「人生100年時代」を乗り切る

「人生100年時代」が到来すると言われています。大学卒業までは「学ぶ」、就職してから定年までは「働く」時期であると分けて考えるのは時代遅れになるでしょう。

人生が長くなり社会の変化は速くなっているのですから、一生学び続けることが必須です。そこで、ピアノ指導者にお勧めしたいのは、指導者ライセンスの受験です。

子どもたちは先生と二人三脚でコンペなどに出場し成長し続けます。大人になったピアノ指導者なら、適切な助言を得ながら指導者ライセンス受験に臨むことで、実力を伸ばせるはずです。事実、指導者ライセンス受験前と全級取得後では、「別人?」と思うくらいにアクティブになった方が何人もいらっしゃいます。
本日のトップニュースは、「メンター指導者」について実力を磨き続けている方々のインタビュー記事です。皆様もレッスン見学などを通じてメンター指導者を探してみてはいかがでしょうか。

執筆:福田成康

02/07 「晴れ舞台」を夢見て地道な練習

ピティナ本部が東京で主催するピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会の記念コンサートが近づいてきましたが、それとは別に、全国各地、約50地区で「入賞者記念コンサート」が実施されています。

入賞者記念コンサートではすべての級の参加者が同じステージで演奏します。自分の出番を終えた後は、上の級の演奏をゆっくり聴くことができます。

小さなお子さんにとっては、年長の参加者が演奏するクラシックの名曲を弾くチャンスになりますし、ゲストとして演奏する全国大会特級の入賞者らとの交流もできます。そして何より、地元のお友達に自分の演奏を聴いてもらえる最高の機会になるでしょう。

コンサートの「晴れ舞台」を参加者、あるいは観客としてぜひ体験してください。ピアノの鍛錬は地道なものですが、その瞬間を目指して日々の練習にはげむことができるはずです。

執筆:福田成康

01/31 ピアノ教育の強み

ピアノには他の習い事と比べて、どのような強みがあるでしょうか。

「毎日コツコツ練習する」必要があるのは、公文式や外国語などでも同様だと思います。「身体をコントロールする」ということならスイミングやサッカーなどスポーツ系の習い事の方で、まさにお手の物といったところでしょう。

そう考えると、ピアノ教育にしかない、最も「ピアノらしい」瞬間は「ピアノコンクール参加」の中にあるのではと思えてきます。

ステージでは逃げも隠れもできません。まさに一人っきりで、大勢の人たちに演奏を聴かせることになります。消しゴムは使えません。練習で出来ていたことが突然できなくなることもあります。演奏順番、曲目、審査員構成など「運」とも言える要素によって結果が左右されますが、それは受け止めねばなりません。人生で起きる様々な出来事が、ステージ上では濃縮された形で起こり得るのです。

本日のトップニュースでは、「コンクールで身につく人間力」を特集します。先生も生徒さんも、コンクールを通じて共に鍛えられます。

執筆:福田成康

01/24 コンクール相談会でメンターと出会う

NHKのBSプレミアムで、浜松国際ピアノコンクールに挑戦する参加者、とりわけ牛田智大さんの様子を追った『「蜜蜂と遠雷」若きピアニストたちの18日』という番組が放映されました。

牛田さんは、既に大勢のファンがいるプロのピアニストですから、登竜門としてのコンクールに挑戦する必要はありません。それでも出場したのは、コンクールが「自分を批判的に見ることができる場」だからだそうです。成長への強烈な気迫を感じます。

「生徒は指導者の鏡」です。自分の生徒がステージに上がって審査員から評価されることは、指導者にとっても怖いことかもしれません。怖さを乗り越えてこそ指導者としての成長があることは頭では分かっていても、やはり二の足を踏んでしまうことはあるでしょう。

そんな時必要なのは、勇気づけてくれる「他人」です。ピティナでは東京と福岡で「いまさら聞けない、コンクール相談会」を実施します。メンターとの出会いにより「一歩」を踏み出して下さればと願っています。

執筆:福田成康

01/17 趣味と専門の境目

「趣味でピアノを弾く」という表現があります。対する表現は「仕事としてピアノを弾く」となりそうですが、「趣味」で取り組んでいるわけではない音大生でも、演奏で収入を得ることは稀ですから、趣味かどうかの境界線を収入の有無とするのは、どうやら適当ではありません。

自分が好きな曲を好きなように弾くのは「趣味」の範囲だと思います。理論や音楽史の裏付けをとり、最新の研究成果まで踏まえて弾くようになれば「専門」の領域に入っていると言えそうです。

演奏家として「専門を究める」とは、多くの作曲家や曲を知った上で、1曲ずつの違いを認識し、その曲にふさわしい演奏ができることではないかと感じてきます。

ピアノ曲事典には、1,700人の作曲家と70,000の楽曲が登録されています。同時代の作曲家やその作品へと目線を拡げてみるとか、楽器の発達に応じた作風の変化に注目するといった切り口で、ぜひ好奇心を持って使いこなしていただきたいと思います。

執筆:福田成康

01/11 保護者のための勉強会

コンクールに参加「する/しない」でどちらが楽(ラク)かといえば、「しない」方です。一方、目標を「持つ/持たない」でどちらが楽しいかと問われれば、これは「持つ」方ではないでしょうか。

物事には二面性がありますので、どちらに焦点を当てて感じるかによって、判断の結果が違ってきます。

私の個人的なことを言わせていただくなら、小学校低学年の時の成績はクラスのビリの方で、通知表の評価はほとんど3段階の一番下でしたが、母親から何百回も「あなたは大器晩成だから」と言われ、刷り込まれてきました。まったく劣等感を持つことはなく「将来は良くなる」と、未来に焦点を当てる感じ方をしてくることができました。

3月1日(金)に浜離宮朝日小ホールで「子どものピアノコンクール参加を考える保護者のための勉強会」を実施します。ピアノ学習者の保護者の皆様には、ぜひご参加頂きたいです。

執筆:福田成康

01/01 明けましておめでとうございます

AI時代が到来しようとしている今、世界的にSTEM(科学・技術・工学・数学)教育が注目を浴びており、日本でもプログラミング教育が2020年から必修化されます。

さらに最近は、芸術(Art)を加えたSTEAM教育という言葉も生まれ、創造性や表現力が重視されるようになってきました。

ピアノ教育、特に発表会やコンクールの場では、ステージでの表現に責任を負い、大勢の心に働きかける経験を重ねることで、胆力と表現力が育ちます。この時代の変わり目に、ピアノが芸術教育の一つとして存在感を示せるかは、ピアノ学習者が「どれだけ本番を経験できるかどうか」に掛かっているのではないでしょうか。

ピティナでは、コンペティション、ステップ、提携コンクール等、生徒さんに合わせた多くの本番を用意しています。これらのステージを上手に活用し、生徒さんを育てていただきたいと思います。

今年も皆様と共に希望を持って前進して参ります。どうぞよろしくお願いします。

執筆:福田成康

12/20 習慣としてのピティナ課題曲説明会参加

「習慣は第二の天性なり」という言葉があります。

習慣とは、努力感なく定期的に実施することです。毎日歯磨きをする習慣があれば虫歯になりにくいでしょうし、メールやLINEにすぐに返信をする人には情報が集まってチャンスが広がるでしょう。

習慣の中には、「毎年ピティナ課題曲説明会に参加する」といったことも含まれます。

ピアノ指導者なら、コンペ課題の4曲を無理なく弾ける生徒さんを育てたいと思うことでしょう。そのようなピアノ指導者が集まる場に身を置き、毎年参加することで顔なじみが増えれば自然と意識が高まります。学び続けることに何の努力感もいらず、興味があるからやっている、という状態になるはずです。

来年も3月1日・2日には、浜離宮朝日ホールで課題曲説明会を実施します。特に1日は指定席ですからお早めにお申し込み下さい。

執筆:福田成康

12/13 音楽総合力UPワークショップ いよいよ10周年!


音楽総合力UPワークショップは来年、記念すべき10年目を迎えます。
2019年度は今までの集大成といえるほどに、豪華な講師のみなさまにお集まりいただきました。テーマも多岐にわたりますが、10回通して受講いただくことで、自分では選ばなかったであろう講座に出会い、そこから思わぬ学びを得られることが通年講座最大のメリットです。
業界のトップを走り続けてこられた講師の方々のパワーにはいつも圧倒されます。そんな方々と毎月お会いすることで、自分も何か音楽で実現できることがあるのではないかと、前向きになれることと思います。みなさまと会場でお会いできることをメディア委員一同、楽しみにしております。 

執筆:武田真理(メディア委員会委員長)

12/06 特別な才能には特別の教育を

「吹き(浮き)こぼれ」とは、優秀過ぎて通常の学校の授業内容では不十分な生徒のことで「落ちこぼれ」の反対です。

個人指導が中心のピアノ教育でこの言葉を使うことはあまり適切ではありませんが、特別な才能に特別なピアノ教育を施すことは必要だと考えています。

そこでコンペティションのJr.G級や福田靖子賞選考会では、優秀な生徒たちを集めてマスタークラスやアナリーゼクラスを行っています。ジュニアの段階から全国の同じ世代のトップピアニストと触れ合い、世界の教授から学び、さらには海外に出て特別な刺激を受けてもらいます。

来年8月には2年に1度の福田靖子賞選考会を実施します。「我こそは」という方はぜひご応募ください。このような取り組みに賛同してくださる方からのご寄付もお待ちしています。日本のトップピアニスト誕生を応援して頂きたいと思います。

執筆:福田成康

11/29 Pre特級で特級へアプローチ

富士登山する時、吉田ルートや御殿場ルートなどいくつかの登り口があるように、ピティナの頂点である「特級」に到達するにも大きく2つのルートがあります。

1つは、子供の頃からA2?F級からG級を経て特級に到達するルートです。2つ目は、大人になってからグランミューズB2・B1・A2→A1カテゴリーからグランミューズG級を経て特級というルートです。

特級参加者が平均2時間10分のレパートリーを準備しているのに対して、G級とグランミューズG級は平均45分。3倍近い開きがあります。

そこでグランミューズG級を「Pre特級」としてアップグレードし、G級ルートとグランミューズルートの両方から、特級へアプローチできるようにしました。

Pre特級の特徴の一つは、ファイナルステージでは5分30秒以内の作品で競演して聴衆賞を募ることです。学んだことを「審査してもらう」ステージから、「音楽を提供する」ステージへの転換期となるのです。

執筆:福田成康

11/22 300名のピアノ指導者が集う祭典、指導セミナー


指導セミナーは指導者の祭典です。勉強になるのはもちろん、楽しめる内容になっております。
特別講座はピティナ会長である出井伸之氏の講演。興味津々です!

第1講座は恒例となった指導法プレゼンテーション。5名の指導者がポイントを押さえたお話をして下さるはずです。

第2講座は14:00から。音楽医科学研究者として名高い古屋晋一氏の講演です。

第3講座は浜松国際の審査員長をなさった小川典子氏のお話をうかがいます。第3講座はここ数年インタビュー形式で行われています。飯田有抄氏の引き出し方もあって、とても楽しく直接お話したような思いにさせてくださるでしょう。ワクワクします!

皆様も是非今から時間を空けて貴重な1日を共有しませんか。

執筆:金子勝子(指導者育成委員会委員長)

11/15 「電子ピアノ」という現実から目を背けない

いま一線でご活躍されている、多くの先生方が生まれ育った時代、ピアノといえばアコースティックピアノのことでした。また、レッスン室でお使いの楽器はグランドピアノだと思います。

ところが現代においてピアノ学習者の自宅にある楽器の7?8割は電子ピアノだと推計されます。コンクールやステップなどの本番ではグランドピアノを弾くのですから、生徒さんが持つピアノは「願わくばグランド。叶わないならアップライト。電子は止む無く選ぶもの」と考えている方が多いと思います。

とはいえ、多くの生徒さんが持っているのは電子ピアノなのです。

今年のアンサンブルパークでは、この現実に真正面から向き合う企画を組みました。経済的にはグランドが購入できるとしても、住宅事情から電子ピアノを選ぶご家庭も多いはずです。一方、電子ピアノも日進月歩で良くなっています。一人でも多くのピアノ指導者にご参加いただき、一緒にこの問題に向き合いましょう。

執筆:福田成康

11/08 カプースチンのトリオが入賞者記念コンサートに

クラシック音楽は、基本的に楽譜通りに弾くのが作法です。日頃クラシック業界にいると当たり前と思うかもしれませんが、ジャズの楽譜はメロディとコードしか書いていないのが普通です。落語では台本がありますが、実演では細部を変えることも日常的にあります。

「楽譜通りに弾く」というルールの存在によって伝承が広く深く行われるようになりました。演奏家には作曲家の意図を再現する意識が醸成され、演奏者と聴衆の間には曲の解釈に対するコンセンサスが取れます。そして何より教育の素材(教材)となり得ます。

そのようなクラシックで育った人がジャズやポピュラーに領域を広げて活躍することはよくあります。

そして、来年3月の入賞者記念コンサートでは、グランプリの角野隼斗さんが、ジャズ的な要素を含むカプースチン作品を弾きます。どのようなステージになるのか、今から楽しみです。

執筆:福田成康

11/01 大学院の単位を指導者ライセンスに組み入れ

学校教育法において、大学院は元々「大学で学んだことを深める場」ですが、2003年から「職業能力の養成」という目的も加わりました。

次々と法科大学院が出来たのは、法律家が職業として成立しているからだと思います。もしピアノ指導が職業としてより確立されれば、「ピアノ指導大学院」ができるかもしれません。

そんな中、洗足学園音楽大学の大学院ではピアノ指導者による指導法の講座が開かれています。その単位を取得した学生が、同時にピティナ指導者ライセンスの単位も認定されるようにしました。

改めて各音楽大学のカリキュラムを見ると、学部生の段階から指導実技の授業を行う学校が増えています。今後大学側との話し合いを深めながら、指導者ライセンスへの単位組み入れを実現していきたいと思います。

執筆:福田成康

10/25 教材選定Q&A

ピアノ指導の過程は、医療にたとえて「診断」と「処方」に分けることができます。

「診断」とは、生徒さんの読譜力や演奏技術、聴き取る力などに加えて、モチベーション、練習環境、その日の体調など様々な要素を「見極める」ことです。

「処方」とは「どの曲を宿題に出すのか」を決めたり、「どこまで弾けたらマルをつけるのか」を予め示してあげることだと思います。

「診断」と「処方」のサイクルを回すのがピアノ指導ですが、最初に必要なのは、教材の選定ではないでしょうか。ピアノ指導者にとっては「何を使うか」が気になるかもしれませんが、実際は「どのように使うのか」によって指導成果がまったく違ってきます。

今日のトップニュースでは、若手ピアノ指導者から出された選定に関する質問とベテラン指導者の小気味よいまでに明快な回答を紹介しています。

執筆:福田成康

10/18 スマホのホーム画面にピティナのアイコンを

人はそれぞれ「私は母親です」「広島人です」「ピアノ指導者です」など、いくつかのアイデンティティを持っていると思います。

現代において、多くの人がそのアイデンティティを反映させる場所として「スマホ」があると思います。ホーム画面へどんなアプリを置いているかを見れば、使い手の「ひととなり」がある程度知れるというわけです。

しかし「ピアノの指導者」であることを示すアプリというと、あまり思い当たりません。皆さまのホーム画面もメール、SNS、カメラなど一般的なアプリが中心で、案外、ピアノ指導に関わるアプリは置いていないのではないでしょうか。

そこでご提案です。ピアノとの関わりを誇りに思い、アイデンティティとなっているなら、ピティナ・マイページのアイコンを置いて頂くのはいかがでしょうか。

本日のトップニュースでは、マイページをホーム画面に置く方法やマイページから便利に使えるサービスを紹介しています。

執筆:福田成康

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