03/20 ピアノと調律のこれから

ピアノのある生活を送るうえで欠かせないのが、定期的な調律や調律師との関わりです。

構造が複雑なことが大きな理由だと思いますが、ピアノは「演奏する人」と「調律する人」がわりとはっきり分かれています。

しかしそれが「当たり前」になったのは19世紀中盤あたりからです。ギターや他の多くの楽器の調律(チューニング)は、基本的に演奏者自身が行います。楽器演奏の歴史や他の楽器の常識から見れば、ピアノの奏者が調律について知らないのは少し不自然な状況かもしれません。

今回のトップニュースではピティナが日本ピアノ調律師協会と共催する、二つのイベントをご紹介します。調律師の仕事がピアノにどう影響するのか・・・また、自分で調律に挑戦できるとしたら?

調律に関わるアンケートもご用意しておりますので、ぜひご回答ください。「ピアノと調律のこれから」について、思いを巡らせていただければと願っています。

執筆:ピアノ曲事典編集長 実方康介

03/14 「コンクール相談会」Q&A公開

テレビや雑誌の「お悩み相談」などを見聞きして「それ、あるある!」と思うことがあります。自分の中に何となくあった課題が言語化される瞬間です。「他人」を知ることは時に「自分」を知ることに繋がります。

東京と福岡で計3回行われた「コンクール相談会」では、参加したピアノ指導者から切実な思いや質問が寄せられ、相談役として入った先生からは、豊富な経験に基づく的確な回答が得られました。この場で語られたベテランの先生方がたが持っている指導ノウハウを、相談会に参加できなかった全国の先生にもお伝えできるようウェブ記事にまとめました。

また3月1日に浜離宮朝日小ホールで行われた「保護者のための勉強会」では、コンクール指導者のみならず、「保護者」としての経験も豊かな角野美智子先生、林公子先生、重野美樹先生らの講演が行われました。こちらはeラーニングで閲覧できます。

今週の特集記事やeラーニングからは「コンクールを通じて成長する」というイメージが得られるはずです。音楽的、人間的成長が得られる機会として、ぜひ活用してください。

執筆:福田成康

03/07 eラーニングであの感動をもう一度

3月1・2日のピティナ課題曲説明会は、浜離宮朝日ホールが満席になりました。全国から集まった熱心なピアノ指導者と共に一流のピアニストの演奏を聴く感動と高揚感で、指導へのモチベーションが高まったことでしょう。

あの感動をもう一度味わいたい。あるいは当日参加できなかったという方は、eラーニングで観ることができます。

eラーニングには、課題曲の楽譜に書き込んでいく「アナリーゼLive!」や西尾洋先生がチェロ演奏とともに課題曲を解説する特別コンテンツも掲載しました。

その他、金子勝子先生の自宅での日常のレッスン模様や関本昌平先生のハノン講座など「キラーコンテンツ」が次々追加されています。

会員のeラーニング利用料は年額6,000円(500円/月)です。「生のセミナー」現場で得られる体験はやはり格別ですが、講座の内容だけならeラーニングでも変わりませんし、eラーニング限定の講座も増えてきました。ぜひ多くのピアノ指導者に活用して頂きたいです。

執筆:福田成康

02/28 まずは課題曲を知るところから

コンペを活用している先生であれば、参加した生徒さんが秋には別人のように成長したという経験をお持ちだと思います。

コンペは生徒さんの成長のチャンスですが、出場に至るには多少のハードルがあります。まずは存在を知っていただくため、レッスン室にさりげなく参加要項を置いたり、チラシを貼ることが有効です。

課題曲CDを聴いてもらうことは、コンペの様子を知ってもらう第一歩になります。最近では、CDだけでなくスマホで生徒さんに課題曲をシェアし、お気に入りの曲を選んでもらう「マイレパートリー」もありますので、有効にご活用頂きたいです。

ネットを通じて様々な情報が入手しやすくなってはいますが、生徒さんやそのご家族にとって、初めてのコンペ参加は、今もなかなか勇気のいることだと思います。そこでピアノ指導者から参加を誘われると、大きく勇気づけられ、励みになるのではないでしょうか。

今年も多くの指導者、参加者のご参加をお待ちしています。

執筆:福田成康

02/21 薬として使うピアノコンクール

ピアノコンクールには学習者の演奏力向上はもちろん、学ぶ姿勢を一変させる効果があります。ピアノ指導者を医者にたとえるならコンクールは「薬」です。

薬は、文字通り毒にも薬にもなります。新薬等が開発されると製薬会社はMR(医療情報担当者)を通じて、医者へと適正な使い方を普及します。

ピティナでは主催事業のコンペティションを運営しつつ「提携コンクール」を紹介することで、指導者が生徒さんに合わせて適切に各種コンクールを使えるようにしています。

日本バッハコンクールB部門の予選通過者の6?7割は、翌年度のピティナ・ピアノコンペティションに参加します。一方、コンペは「遥か遠く」という初心者の生徒さんは、ブルグミュラーコンクールからコンクール体験するのもよいかもしれません。


本日のトップニュースでは、各種のコンクールを上手に活用している指導者を取材してきました。先生方にはMRの声と思ってお読み頂ければ幸いです。

執筆:福田成康

02/14 メンターと共に「人生100年時代」を乗り切る

「人生100年時代」が到来すると言われています。大学卒業までは「学ぶ」、就職してから定年までは「働く」時期であると分けて考えるのは時代遅れになるでしょう。

人生が長くなり社会の変化は速くなっているのですから、一生学び続けることが必須です。そこで、ピアノ指導者にお勧めしたいのは、指導者ライセンスの受験です。

子どもたちは先生と二人三脚でコンペなどに出場し成長し続けます。大人になったピアノ指導者なら、適切な助言を得ながら指導者ライセンス受験に臨むことで、実力を伸ばせるはずです。事実、指導者ライセンス受験前と全級取得後では、「別人?」と思うくらいにアクティブになった方が何人もいらっしゃいます。
本日のトップニュースは、「メンター指導者」について実力を磨き続けている方々のインタビュー記事です。皆様もレッスン見学などを通じてメンター指導者を探してみてはいかがでしょうか。

執筆:福田成康

02/07 「晴れ舞台」を夢見て地道な練習

ピティナ本部が東京で主催するピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会の記念コンサートが近づいてきましたが、それとは別に、全国各地、約50地区で「入賞者記念コンサート」が実施されています。

入賞者記念コンサートではすべての級の参加者が同じステージで演奏します。自分の出番を終えた後は、上の級の演奏をゆっくり聴くことができます。

小さなお子さんにとっては、年長の参加者が演奏するクラシックの名曲を弾くチャンスになりますし、ゲストとして演奏する全国大会特級の入賞者らとの交流もできます。そして何より、地元のお友達に自分の演奏を聴いてもらえる最高の機会になるでしょう。

コンサートの「晴れ舞台」を参加者、あるいは観客としてぜひ体験してください。ピアノの鍛錬は地道なものですが、その瞬間を目指して日々の練習にはげむことができるはずです。

執筆:福田成康

01/31 ピアノ教育の強み

ピアノには他の習い事と比べて、どのような強みがあるでしょうか。

「毎日コツコツ練習する」必要があるのは、公文式や外国語などでも同様だと思います。「身体をコントロールする」ということならスイミングやサッカーなどスポーツ系の習い事の方で、まさにお手の物といったところでしょう。

そう考えると、ピアノ教育にしかない、最も「ピアノらしい」瞬間は「ピアノコンクール参加」の中にあるのではと思えてきます。

ステージでは逃げも隠れもできません。まさに一人っきりで、大勢の人たちに演奏を聴かせることになります。消しゴムは使えません。練習で出来ていたことが突然できなくなることもあります。演奏順番、曲目、審査員構成など「運」とも言える要素によって結果が左右されますが、それは受け止めねばなりません。人生で起きる様々な出来事が、ステージ上では濃縮された形で起こり得るのです。

本日のトップニュースでは、「コンクールで身につく人間力」を特集します。先生も生徒さんも、コンクールを通じて共に鍛えられます。

執筆:福田成康

01/24 コンクール相談会でメンターと出会う

NHKのBSプレミアムで、浜松国際ピアノコンクールに挑戦する参加者、とりわけ牛田智大さんの様子を追った『「蜜蜂と遠雷」若きピアニストたちの18日』という番組が放映されました。

牛田さんは、既に大勢のファンがいるプロのピアニストですから、登竜門としてのコンクールに挑戦する必要はありません。それでも出場したのは、コンクールが「自分を批判的に見ることができる場」だからだそうです。成長への強烈な気迫を感じます。

「生徒は指導者の鏡」です。自分の生徒がステージに上がって審査員から評価されることは、指導者にとっても怖いことかもしれません。怖さを乗り越えてこそ指導者としての成長があることは頭では分かっていても、やはり二の足を踏んでしまうことはあるでしょう。

そんな時必要なのは、勇気づけてくれる「他人」です。ピティナでは東京と福岡で「いまさら聞けない、コンクール相談会」を実施します。メンターとの出会いにより「一歩」を踏み出して下さればと願っています。

執筆:福田成康

01/17 趣味と専門の境目

「趣味でピアノを弾く」という表現があります。対する表現は「仕事としてピアノを弾く」となりそうですが、「趣味」で取り組んでいるわけではない音大生でも、演奏で収入を得ることは稀ですから、趣味かどうかの境界線を収入の有無とするのは、どうやら適当ではありません。

自分が好きな曲を好きなように弾くのは「趣味」の範囲だと思います。理論や音楽史の裏付けをとり、最新の研究成果まで踏まえて弾くようになれば「専門」の領域に入っていると言えそうです。

演奏家として「専門を究める」とは、多くの作曲家や曲を知った上で、1曲ずつの違いを認識し、その曲にふさわしい演奏ができることではないかと感じてきます。

ピアノ曲事典には、1,700人の作曲家と70,000の楽曲が登録されています。同時代の作曲家やその作品へと目線を拡げてみるとか、楽器の発達に応じた作風の変化に注目するといった切り口で、ぜひ好奇心を持って使いこなしていただきたいと思います。

執筆:福田成康

01/11 保護者のための勉強会

コンクールに参加「する/しない」でどちらが楽(ラク)かといえば、「しない」方です。一方、目標を「持つ/持たない」でどちらが楽しいかと問われれば、これは「持つ」方ではないでしょうか。

物事には二面性がありますので、どちらに焦点を当てて感じるかによって、判断の結果が違ってきます。

私の個人的なことを言わせていただくなら、小学校低学年の時の成績はクラスのビリの方で、通知表の評価はほとんど3段階の一番下でしたが、母親から何百回も「あなたは大器晩成だから」と言われ、刷り込まれてきました。まったく劣等感を持つことはなく「将来は良くなる」と、未来に焦点を当てる感じ方をしてくることができました。

3月1日(金)に浜離宮朝日小ホールで「子どものピアノコンクール参加を考える保護者のための勉強会」を実施します。ピアノ学習者の保護者の皆様には、ぜひご参加頂きたいです。

執筆:福田成康

01/01 明けましておめでとうございます

AI時代が到来しようとしている今、世界的にSTEM(科学・技術・工学・数学)教育が注目を浴びており、日本でもプログラミング教育が2020年から必修化されます。

さらに最近は、芸術(Art)を加えたSTEAM教育という言葉も生まれ、創造性や表現力が重視されるようになってきました。

ピアノ教育、特に発表会やコンクールの場では、ステージでの表現に責任を負い、大勢の心に働きかける経験を重ねることで、胆力と表現力が育ちます。この時代の変わり目に、ピアノが芸術教育の一つとして存在感を示せるかは、ピアノ学習者が「どれだけ本番を経験できるかどうか」に掛かっているのではないでしょうか。

ピティナでは、コンペティション、ステップ、提携コンクール等、生徒さんに合わせた多くの本番を用意しています。これらのステージを上手に活用し、生徒さんを育てていただきたいと思います。

今年も皆様と共に希望を持って前進して参ります。どうぞよろしくお願いします。

執筆:福田成康

12/20 習慣としてのピティナ課題曲説明会参加

「習慣は第二の天性なり」という言葉があります。

習慣とは、努力感なく定期的に実施することです。毎日歯磨きをする習慣があれば虫歯になりにくいでしょうし、メールやLINEにすぐに返信をする人には情報が集まってチャンスが広がるでしょう。

習慣の中には、「毎年ピティナ課題曲説明会に参加する」といったことも含まれます。

ピアノ指導者なら、コンペ課題の4曲を無理なく弾ける生徒さんを育てたいと思うことでしょう。そのようなピアノ指導者が集まる場に身を置き、毎年参加することで顔なじみが増えれば自然と意識が高まります。学び続けることに何の努力感もいらず、興味があるからやっている、という状態になるはずです。

来年も3月1日・2日には、浜離宮朝日ホールで課題曲説明会を実施します。特に1日は指定席ですからお早めにお申し込み下さい。

執筆:福田成康

12/13 音楽総合力UPワークショップ いよいよ10周年!


音楽総合力UPワークショップは来年、記念すべき10年目を迎えます。
2019年度は今までの集大成といえるほどに、豪華な講師のみなさまにお集まりいただきました。テーマも多岐にわたりますが、10回通して受講いただくことで、自分では選ばなかったであろう講座に出会い、そこから思わぬ学びを得られることが通年講座最大のメリットです。
業界のトップを走り続けてこられた講師の方々のパワーにはいつも圧倒されます。そんな方々と毎月お会いすることで、自分も何か音楽で実現できることがあるのではないかと、前向きになれることと思います。みなさまと会場でお会いできることをメディア委員一同、楽しみにしております。 

執筆:武田真理(メディア委員会委員長)

12/06 特別な才能には特別の教育を

「吹き(浮き)こぼれ」とは、優秀過ぎて通常の学校の授業内容では不十分な生徒のことで「落ちこぼれ」の反対です。

個人指導が中心のピアノ教育でこの言葉を使うことはあまり適切ではありませんが、特別な才能に特別なピアノ教育を施すことは必要だと考えています。

そこでコンペティションのJr.G級や福田靖子賞選考会では、優秀な生徒たちを集めてマスタークラスやアナリーゼクラスを行っています。ジュニアの段階から全国の同じ世代のトップピアニストと触れ合い、世界の教授から学び、さらには海外に出て特別な刺激を受けてもらいます。

来年8月には2年に1度の福田靖子賞選考会を実施します。「我こそは」という方はぜひご応募ください。このような取り組みに賛同してくださる方からのご寄付もお待ちしています。日本のトップピアニスト誕生を応援して頂きたいと思います。

執筆:福田成康

11/29 Pre特級で特級へアプローチ

富士登山する時、吉田ルートや御殿場ルートなどいくつかの登り口があるように、ピティナの頂点である「特級」に到達するにも大きく2つのルートがあります。

1つは、子供の頃からA2?F級からG級を経て特級に到達するルートです。2つ目は、大人になってからグランミューズB2・B1・A2→A1カテゴリーからグランミューズG級を経て特級というルートです。

特級参加者が平均2時間10分のレパートリーを準備しているのに対して、G級とグランミューズG級は平均45分。3倍近い開きがあります。

そこでグランミューズG級を「Pre特級」としてアップグレードし、G級ルートとグランミューズルートの両方から、特級へアプローチできるようにしました。

Pre特級の特徴の一つは、ファイナルステージでは5分30秒以内の作品で競演して聴衆賞を募ることです。学んだことを「審査してもらう」ステージから、「音楽を提供する」ステージへの転換期となるのです。

執筆:福田成康

11/22 300名のピアノ指導者が集う祭典、指導セミナー


指導セミナーは指導者の祭典です。勉強になるのはもちろん、楽しめる内容になっております。
特別講座はピティナ会長である出井伸之氏の講演。興味津々です!

第1講座は恒例となった指導法プレゼンテーション。5名の指導者がポイントを押さえたお話をして下さるはずです。

第2講座は14:00から。音楽医科学研究者として名高い古屋晋一氏の講演です。

第3講座は浜松国際の審査員長をなさった小川典子氏のお話をうかがいます。第3講座はここ数年インタビュー形式で行われています。飯田有抄氏の引き出し方もあって、とても楽しく直接お話したような思いにさせてくださるでしょう。ワクワクします!

皆様も是非今から時間を空けて貴重な1日を共有しませんか。

執筆:金子勝子(指導者育成委員会委員長)

11/15 「電子ピアノ」という現実から目を背けない

いま一線でご活躍されている、多くの先生方が生まれ育った時代、ピアノといえばアコースティックピアノのことでした。また、レッスン室でお使いの楽器はグランドピアノだと思います。

ところが現代においてピアノ学習者の自宅にある楽器の7?8割は電子ピアノだと推計されます。コンクールやステップなどの本番ではグランドピアノを弾くのですから、生徒さんが持つピアノは「願わくばグランド。叶わないならアップライト。電子は止む無く選ぶもの」と考えている方が多いと思います。

とはいえ、多くの生徒さんが持っているのは電子ピアノなのです。

今年のアンサンブルパークでは、この現実に真正面から向き合う企画を組みました。経済的にはグランドが購入できるとしても、住宅事情から電子ピアノを選ぶご家庭も多いはずです。一方、電子ピアノも日進月歩で良くなっています。一人でも多くのピアノ指導者にご参加いただき、一緒にこの問題に向き合いましょう。

執筆:福田成康

11/08 カプースチンのトリオが入賞者記念コンサートに

クラシック音楽は、基本的に楽譜通りに弾くのが作法です。日頃クラシック業界にいると当たり前と思うかもしれませんが、ジャズの楽譜はメロディとコードしか書いていないのが普通です。落語では台本がありますが、実演では細部を変えることも日常的にあります。

「楽譜通りに弾く」というルールの存在によって伝承が広く深く行われるようになりました。演奏家には作曲家の意図を再現する意識が醸成され、演奏者と聴衆の間には曲の解釈に対するコンセンサスが取れます。そして何より教育の素材(教材)となり得ます。

そのようなクラシックで育った人がジャズやポピュラーに領域を広げて活躍することはよくあります。

そして、来年3月の入賞者記念コンサートでは、グランプリの角野隼斗さんが、ジャズ的な要素を含むカプースチン作品を弾きます。どのようなステージになるのか、今から楽しみです。

執筆:福田成康

11/01 大学院の単位を指導者ライセンスに組み入れ

学校教育法において、大学院は元々「大学で学んだことを深める場」ですが、2003年から「職業能力の養成」という目的も加わりました。

次々と法科大学院が出来たのは、法律家が職業として成立しているからだと思います。もしピアノ指導が職業としてより確立されれば、「ピアノ指導大学院」ができるかもしれません。

そんな中、洗足学園音楽大学の大学院ではピアノ指導者による指導法の講座が開かれています。その単位を取得した学生が、同時にピティナ指導者ライセンスの単位も認定されるようにしました。

改めて各音楽大学のカリキュラムを見ると、学部生の段階から指導実技の授業を行う学校が増えています。今後大学側との話し合いを深めながら、指導者ライセンスへの単位組み入れを実現していきたいと思います。

執筆:福田成康

10/25 教材選定Q&A

ピアノ指導の過程は、医療にたとえて「診断」と「処方」に分けることができます。

「診断」とは、生徒さんの読譜力や演奏技術、聴き取る力などに加えて、モチベーション、練習環境、その日の体調など様々な要素を「見極める」ことです。

「処方」とは「どの曲を宿題に出すのか」を決めたり、「どこまで弾けたらマルをつけるのか」を予め示してあげることだと思います。

「診断」と「処方」のサイクルを回すのがピアノ指導ですが、最初に必要なのは、教材の選定ではないでしょうか。ピアノ指導者にとっては「何を使うか」が気になるかもしれませんが、実際は「どのように使うのか」によって指導成果がまったく違ってきます。

今日のトップニュースでは、若手ピアノ指導者から出された選定に関する質問とベテラン指導者の小気味よいまでに明快な回答を紹介しています。

執筆:福田成康

10/18 スマホのホーム画面にピティナのアイコンを

人はそれぞれ「私は母親です」「広島人です」「ピアノ指導者です」など、いくつかのアイデンティティを持っていると思います。

現代において、多くの人がそのアイデンティティを反映させる場所として「スマホ」があると思います。ホーム画面へどんなアプリを置いているかを見れば、使い手の「ひととなり」がある程度知れるというわけです。

しかし「ピアノの指導者」であることを示すアプリというと、あまり思い当たりません。皆さまのホーム画面もメール、SNS、カメラなど一般的なアプリが中心で、案外、ピアノ指導に関わるアプリは置いていないのではないでしょうか。

そこでご提案です。ピアノとの関わりを誇りに思い、アイデンティティとなっているなら、ピティナ・マイページのアイコンを置いて頂くのはいかがでしょうか。

本日のトップニュースでは、マイページをホーム画面に置く方法やマイページから便利に使えるサービスを紹介しています。

執筆:福田成康

10/11 なりたい人の行動を真似てみる

Jr.G級マスタークラスの時、参加者の皆さんに「お互いのことを知ってる?」と聞くと、ほとんどが初対面なのですが「顔と名前は知っていた」という答えが多かったです。Jr.G級の参加者ともなるとピアノの「有名人」が集まるのだなと感心しました。また、単に「コンクールで実績がある」というばかりでなく、他の参加者やその言葉に関心を持つことができる人たちなのでは、とも思います。

ピアノが上手になりたければ、上手な人の行動を真似ることは一つの有効な手段です。

コンペ特集号には、金賞受賞者のコメントが掲載されています。コンペ上位を目指す子には金賞受賞者のコメントを読んでもらいたいです。また、本日のトップニュースでは、勉強や部活が忙しくなる中学生になってからもD級に参加し、本選奨励賞を受賞できた方のインタビュー記事を掲載しています。ピアノを末永く継続していただくため、同じ世代の生徒さんにもこの記事を読んで頂きたいです。

執筆:福田成康

10/04 eラーニング全員加入を目指して第一歩

ピティナ・eラーニングでは、各地のセミナーや特別に収録したコンテンツ200タイトル以上が見放題になっています。

実際のセミナーに参加すれば、学びの意識がより高まることは確実ですが、受講料1万円の「ピティナ・指導セミナー」なども年間6,000円で見放題ですから、かなり割安だと思います。

できれば、指導系のピティナ会員のみなさま全員に加入をお勧めしたいくらいですが、そのeラーニングをより身近に感じて頂くため、各コンテンツのダイジェスト映像を閲覧できるようにしました。

まだ加入していらっしゃらない方は、まず無料動画をご覧になってみてください。より深い学びの機会を得て頂きたいと思っています。

執筆:福田成康

09/27 鍵盤ハーモニカの講師認定コース

鍵盤ハーモニカ(ケンハモ)は小学生のほぼ全員が習う、日本で最も普及している楽器です。鍵盤楽器として和音を鳴らせますし、管楽器的にブレスコントロールで音を作れますので音楽表現の幅は非常に広いです。

ピアノ指導者がその演奏力や指導力を身に付けることで、様々な可能性が広がります。たとえば大人のためのケンハモ指導、ピアノの生徒さんに学校でのケンハモ授業の補修、ケンハモがヴァイオリンパートを受け持つなどして生徒さんとアンサンブル、ピアノ指導者同士でケンハモ同好会を結成する・・・などなど。

先ごろ、ケンハモメーカーの鈴木楽器製作所が「ケンハモ教室講師認定」を始めましたので、平日の午前中に3回出席して認定が受けられるピティナ会員向けの「講師認定取得研修会」を組んで頂きました。

認定を受ければピアノ教室紹介の個別ページに「ケンハモ」マークが掲載されます。肩書の一つとしても取得なさるのはいかがでしょうか。

執筆:福田成康

09/20 コンペ初参加のピアノ指導者

「3日坊主」という言葉には「着手したものの継続できずに残念」というネガティブなイメージを持つ方が多いと思います。しかし「継続できないことには着手しない」のでは、新たなことにチャレンジしづらくなります。ですから私は「3日坊主」になることは気にしないのがよいと思っています。

「予選通過できないならコンペに参加しない」というのも「着手しない」に似た考え方です。それでは前に踏み出せません。「まずは参加してみる」というくらいの意気込みを持つのが成長への第一歩だと思います。将来「昔はあんなレベルだったけど今は・・・」とふり返って思えるくらいになれば良いのです。

本日のトップニュースでは、ピティナ・ピアノコンペティションに関わる指導者の思いにスポットをあてています。初めて生徒さん参加させたピアノ指導者のインタビューや、コンペ指導に関する様々な悩みや恐れに立ち向かうベテラン指導者からのQ&Aを紹介しています。

皆様とともに成長していければと思います。

執筆:福田成康

09/13 Wキャリアから専業のピアノ指導者への道

ピティナ本部事務局には週2から4日働きながらピアノの指導もする「ダブルキャリア」スタッフ が7人います。2年目から徐々に指導の仕事を増やし、3年ほどで専業のピアノ指導者としての軌道に乗せる想定のプログラムです。

パソコンやコミュニケーションといったビジネス系のスキルとピアノ指導力を並行して学べる「ダブルキャリア」は、20代からピアノ指導者として育つにはたいへん良い仕組みだと手ごたえを感じています。

そんななか、いつかは指導者になろうと考えている音大生にビジネススキルを研修して一般企業に派遣する、つまり「ダブルキャリアを目指す学生」を支援する会社が現れました。

音大生向けの半日の説明会は参加無料、3日間の研修会は基本有料ですが、ピティナ・ピアノコンペティションで優秀な成績を修めた方や、音大での成績が優秀な方は参加料を全額免除する制度を作りました。

このプログラムの中から、指導者賞を取れるくらいのピアノ指導者が育って欲しいです。

執筆:福田成康

09/06 23ステップにおける目標設定の仕方

23ステップに参加するなら、「良い評価」を目標にして頂きたいと思います。

たとえば、あるステップで1曲目がBAB、2曲目がAABという評価だったら、次回参加するときには、「A」を合計4個以上もらおうと目標設定してもよいかもしれません。

ステップではその日の演奏の評価が受けられます。それを踏まえて指導者は生徒さんの学習状況に応じて進路を示します。生徒さん自身がステップ参加のエキスパートになれば、出場者ご本人が自分で目標設定できるかもしれません。

本日のトップニュースでは、23ステップを上手に目標として活用し、成長と継続につなげた参加者へのインタビュー記事を掲載しています。

記事を参考に「目標設定」の方法を体得し、ご自身の成長につなげて頂きたいと思います。

執筆:福田成康

08/30 今年も新たな指導者賞受賞者が誕生

ピティナの指導者賞は、大きく2つの考え方をベースにしています。

1つ目は、「現在」にフォーカスしていることです。取得したら一生そのままとなる段位などと違い、年度ごとに受賞者を発表します。

2つ目は、指導者の実力を「生徒が育ったかどうか」で計るという考え方です。

過去40年間、選考基準がわずかに変わったことはありますが、ピティナ指導者賞という制度が続いているのは、その受賞者が日頃から熱心なピアノ教育者だからです。

今年はじめて指導者賞を受賞した方は54名。新人指導者賞は38名いらっしゃいました。本日のトップニュースでは、初の指導者賞、新人指導者賞を受賞した方々の横顔を紹介します。

指導者賞は、生徒一人ひとりの成長を願って一所懸命指導したことの結果です。これは生徒さんがコンペ参加者として受賞するのと同様、称賛に価すると思っています。

執筆:福田成康

08/09 ピティナ特級に参加する覚悟

サントリー大ホールで特級ファイナルが開催される記念の年です。1次予選を通過した特級参加者は顔、名前、プロフィールがウェブサイトで公開されており、10万を超えるアクセスを集めています。

セミファイナルに進出した段階で指導者まで祝福されるのですから、出演者達に掛かるプレッシャーの大きさは想像に難くありません。


グランプリとなれば、すぐに記者会見を受け、ピティナの受賞者代表として文部科学大臣に報告し、雑誌の表紙を飾り、ピティナ関係者の前では常にグランプリとしての演奏が期待されます。

注目されながら途中で落選するのは辛いかもしれませんが、グランプリにふさわしくあり続けることは、もっと大変なことかもしれません。ピティナ特級の参加には覚悟が必要です。

試練をくぐり抜けてたピアニストは一回りも二回りも大きくなります。皆で応援しましょう。

執筆:福田成康

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