01/17 趣味と専門の境目

「趣味でピアノを弾く」という表現があります。対する表現は「仕事としてピアノを弾く」となりそうですが、「趣味」で取り組んでいるわけではない音大生でも、演奏で収入を得ることは稀ですから、趣味かどうかの境界線を収入の有無とするのは、どうやら適当ではありません。

自分が好きな曲を好きなように弾くのは「趣味」の範囲だと思います。理論や音楽史の裏付けをとり、最新の研究成果まで踏まえて弾くようになれば「専門」の領域に入っていると言えそうです。

演奏家として「専門を究める」とは、多くの作曲家や曲を知った上で、1曲ずつの違いを認識し、その曲にふさわしい演奏ができることではないかと感じてきます。

ピアノ曲事典には、1,700人の作曲家と70,000の楽曲が登録されています。同時代の作曲家やその作品へと目線を拡げてみるとか、楽器の発達に応じた作風の変化に注目するといった切り口で、ぜひ好奇心を持って使いこなしていただきたいと思います。

執筆:福田成康

01/11 保護者のための勉強会

コンクールに参加「する/しない」でどちらが楽(ラク)かといえば、「しない」方です。一方、目標を「持つ/持たない」でどちらが楽しいかと問われれば、これは「持つ」方ではないでしょうか。

物事には二面性がありますので、どちらに焦点を当てて感じるかによって、判断の結果が違ってきます。

私の個人的なことを言わせていただくなら、小学校低学年の時の成績はクラスのビリの方で、通知表の評価はほとんど3段階の一番下でしたが、母親から何百回も「あなたは大器晩成だから」と言われ、刷り込まれてきました。まったく劣等感を持つことはなく「将来は良くなる」と、未来に焦点を当てる感じ方をしてくることができました。

3月1日(金)に浜離宮朝日小ホールで「子どものピアノコンクール参加を考える保護者のための勉強会」を実施します。ピアノ学習者の保護者の皆様には、ぜひご参加頂きたいです。

執筆:福田成康

01/01 明けましておめでとうございます

AI時代が到来しようとしている今、世界的にSTEM(科学・技術・工学・数学)教育が注目を浴びており、日本でもプログラミング教育が2020年から必修化されます。

さらに最近は、芸術(Art)を加えたSTEAM教育という言葉も生まれ、創造性や表現力が重視されるようになってきました。

ピアノ教育、特に発表会やコンクールの場では、ステージでの表現に責任を負い、大勢の心に働きかける経験を重ねることで、胆力と表現力が育ちます。この時代の変わり目に、ピアノが芸術教育の一つとして存在感を示せるかは、ピアノ学習者が「どれだけ本番を経験できるかどうか」に掛かっているのではないでしょうか。

ピティナでは、コンペティション、ステップ、提携コンクール等、生徒さんに合わせた多くの本番を用意しています。これらのステージを上手に活用し、生徒さんを育てていただきたいと思います。

今年も皆様と共に希望を持って前進して参ります。どうぞよろしくお願いします。

執筆:福田成康

12/20 習慣としてのピティナ課題曲説明会参加

「習慣は第二の天性なり」という言葉があります。

習慣とは、努力感なく定期的に実施することです。毎日歯磨きをする習慣があれば虫歯になりにくいでしょうし、メールやLINEにすぐに返信をする人には情報が集まってチャンスが広がるでしょう。

習慣の中には、「毎年ピティナ課題曲説明会に参加する」といったことも含まれます。

ピアノ指導者なら、コンペ課題の4曲を無理なく弾ける生徒さんを育てたいと思うことでしょう。そのようなピアノ指導者が集まる場に身を置き、毎年参加することで顔なじみが増えれば自然と意識が高まります。学び続けることに何の努力感もいらず、興味があるからやっている、という状態になるはずです。

来年も3月1日・2日には、浜離宮朝日ホールで課題曲説明会を実施します。特に1日は指定席ですからお早めにお申し込み下さい。

執筆:福田成康

12/13 音楽総合力UPワークショップ いよいよ10周年!


音楽総合力UPワークショップは来年、記念すべき10年目を迎えます。
2019年度は今までの集大成といえるほどに、豪華な講師のみなさまにお集まりいただきました。テーマも多岐にわたりますが、10回通して受講いただくことで、自分では選ばなかったであろう講座に出会い、そこから思わぬ学びを得られることが通年講座最大のメリットです。
業界のトップを走り続けてこられた講師の方々のパワーにはいつも圧倒されます。そんな方々と毎月お会いすることで、自分も何か音楽で実現できることがあるのではないかと、前向きになれることと思います。みなさまと会場でお会いできることをメディア委員一同、楽しみにしております。 

執筆:武田真理(メディア委員会委員長)

12/06 特別な才能には特別の教育を

「吹き(浮き)こぼれ」とは、優秀過ぎて通常の学校の授業内容では不十分な生徒のことで「落ちこぼれ」の反対です。

個人指導が中心のピアノ教育でこの言葉を使うことはあまり適切ではありませんが、特別な才能に特別なピアノ教育を施すことは必要だと考えています。

そこでコンペティションのJr.G級や福田靖子賞選考会では、優秀な生徒たちを集めてマスタークラスやアナリーゼクラスを行っています。ジュニアの段階から全国の同じ世代のトップピアニストと触れ合い、世界の教授から学び、さらには海外に出て特別な刺激を受けてもらいます。

来年8月には2年に1度の福田靖子賞選考会を実施します。「我こそは」という方はぜひご応募ください。このような取り組みに賛同してくださる方からのご寄付もお待ちしています。日本のトップピアニスト誕生を応援して頂きたいと思います。

執筆:福田成康

11/29 Pre特級で特級へアプローチ

富士登山する時、吉田ルートや御殿場ルートなどいくつかの登り口があるように、ピティナの頂点である「特級」に到達するにも大きく2つのルートがあります。

1つは、子供の頃からA2?F級からG級を経て特級に到達するルートです。2つ目は、大人になってからグランミューズB2・B1・A2→A1カテゴリーからグランミューズG級を経て特級というルートです。

特級参加者が平均2時間10分のレパートリーを準備しているのに対して、G級とグランミューズG級は平均45分。3倍近い開きがあります。

そこでグランミューズG級を「Pre特級」としてアップグレードし、G級ルートとグランミューズルートの両方から、特級へアプローチできるようにしました。

Pre特級の特徴の一つは、ファイナルステージでは5分30秒以内の作品で競演して聴衆賞を募ることです。学んだことを「審査してもらう」ステージから、「音楽を提供する」ステージへの転換期となるのです。

執筆:福田成康

11/22 300名のピアノ指導者が集う祭典、指導セミナー


指導セミナーは指導者の祭典です。勉強になるのはもちろん、楽しめる内容になっております。
特別講座はピティナ会長である出井伸之氏の講演。興味津々です!

第1講座は恒例となった指導法プレゼンテーション。5名の指導者がポイントを押さえたお話をして下さるはずです。

第2講座は14:00から。音楽医科学研究者として名高い古屋晋一氏の講演です。

第3講座は浜松国際の審査員長をなさった小川典子氏のお話をうかがいます。第3講座はここ数年インタビュー形式で行われています。飯田有抄氏の引き出し方もあって、とても楽しく直接お話したような思いにさせてくださるでしょう。ワクワクします!

皆様も是非今から時間を空けて貴重な1日を共有しませんか。

執筆:金子勝子(指導者育成委員会委員長)

11/15 「電子ピアノ」という現実から目を背けない

いま一線でご活躍されている、多くの先生方が生まれ育った時代、ピアノといえばアコースティックピアノのことでした。また、レッスン室でお使いの楽器はグランドピアノだと思います。

ところが現代においてピアノ学習者の自宅にある楽器の7?8割は電子ピアノだと推計されます。コンクールやステップなどの本番ではグランドピアノを弾くのですから、生徒さんが持つピアノは「願わくばグランド。叶わないならアップライト。電子は止む無く選ぶもの」と考えている方が多いと思います。

とはいえ、多くの生徒さんが持っているのは電子ピアノなのです。

今年のアンサンブルパークでは、この現実に真正面から向き合う企画を組みました。経済的にはグランドが購入できるとしても、住宅事情から電子ピアノを選ぶご家庭も多いはずです。一方、電子ピアノも日進月歩で良くなっています。一人でも多くのピアノ指導者にご参加いただき、一緒にこの問題に向き合いましょう。

執筆:福田成康

11/08 カプースチンのトリオが入賞者記念コンサートに

クラシック音楽は、基本的に楽譜通りに弾くのが作法です。日頃クラシック業界にいると当たり前と思うかもしれませんが、ジャズの楽譜はメロディとコードしか書いていないのが普通です。落語では台本がありますが、実演では細部を変えることも日常的にあります。

「楽譜通りに弾く」というルールの存在によって伝承が広く深く行われるようになりました。演奏家には作曲家の意図を再現する意識が醸成され、演奏者と聴衆の間には曲の解釈に対するコンセンサスが取れます。そして何より教育の素材(教材)となり得ます。

そのようなクラシックで育った人がジャズやポピュラーに領域を広げて活躍することはよくあります。

そして、来年3月の入賞者記念コンサートでは、グランプリの角野隼斗さんが、ジャズ的な要素を含むカプースチン作品を弾きます。どのようなステージになるのか、今から楽しみです。

執筆:福田成康

11/01 大学院の単位を指導者ライセンスに組み入れ

学校教育法において、大学院は元々「大学で学んだことを深める場」ですが、2003年から「職業能力の養成」という目的も加わりました。

次々と法科大学院が出来たのは、法律家が職業として成立しているからだと思います。もしピアノ指導が職業としてより確立されれば、「ピアノ指導大学院」ができるかもしれません。

そんな中、洗足学園音楽大学の大学院ではピアノ指導者による指導法の講座が開かれています。その単位を取得した学生が、同時にピティナ指導者ライセンスの単位も認定されるようにしました。

改めて各音楽大学のカリキュラムを見ると、学部生の段階から指導実技の授業を行う学校が増えています。今後大学側との話し合いを深めながら、指導者ライセンスへの単位組み入れを実現していきたいと思います。

執筆:福田成康

10/25 教材選定Q&A

ピアノ指導の過程は、医療にたとえて「診断」と「処方」に分けることができます。

「診断」とは、生徒さんの読譜力や演奏技術、聴き取る力などに加えて、モチベーション、練習環境、その日の体調など様々な要素を「見極める」ことです。

「処方」とは「どの曲を宿題に出すのか」を決めたり、「どこまで弾けたらマルをつけるのか」を予め示してあげることだと思います。

「診断」と「処方」のサイクルを回すのがピアノ指導ですが、最初に必要なのは、教材の選定ではないでしょうか。ピアノ指導者にとっては「何を使うか」が気になるかもしれませんが、実際は「どのように使うのか」によって指導成果がまったく違ってきます。

今日のトップニュースでは、若手ピアノ指導者から出された選定に関する質問とベテラン指導者の小気味よいまでに明快な回答を紹介しています。

執筆:福田成康

10/18 スマホのホーム画面にピティナのアイコンを

人はそれぞれ「私は母親です」「広島人です」「ピアノ指導者です」など、いくつかのアイデンティティを持っていると思います。

現代において、多くの人がそのアイデンティティを反映させる場所として「スマホ」があると思います。ホーム画面へどんなアプリを置いているかを見れば、使い手の「ひととなり」がある程度知れるというわけです。

しかし「ピアノの指導者」であることを示すアプリというと、あまり思い当たりません。皆さまのホーム画面もメール、SNS、カメラなど一般的なアプリが中心で、案外、ピアノ指導に関わるアプリは置いていないのではないでしょうか。

そこでご提案です。ピアノとの関わりを誇りに思い、アイデンティティとなっているなら、ピティナ・マイページのアイコンを置いて頂くのはいかがでしょうか。

本日のトップニュースでは、マイページをホーム画面に置く方法やマイページから便利に使えるサービスを紹介しています。

執筆:福田成康

10/11 なりたい人の行動を真似てみる

Jr.G級マスタークラスの時、参加者の皆さんに「お互いのことを知ってる?」と聞くと、ほとんどが初対面なのですが「顔と名前は知っていた」という答えが多かったです。Jr.G級の参加者ともなるとピアノの「有名人」が集まるのだなと感心しました。また、単に「コンクールで実績がある」というばかりでなく、他の参加者やその言葉に関心を持つことができる人たちなのでは、とも思います。

ピアノが上手になりたければ、上手な人の行動を真似ることは一つの有効な手段です。

コンペ特集号には、金賞受賞者のコメントが掲載されています。コンペ上位を目指す子には金賞受賞者のコメントを読んでもらいたいです。また、本日のトップニュースでは、勉強や部活が忙しくなる中学生になってからもD級に参加し、本選奨励賞を受賞できた方のインタビュー記事を掲載しています。ピアノを末永く継続していただくため、同じ世代の生徒さんにもこの記事を読んで頂きたいです。

執筆:福田成康

10/04 eラーニング全員加入を目指して第一歩

ピティナ・eラーニングでは、各地のセミナーや特別に収録したコンテンツ200タイトル以上が見放題になっています。

実際のセミナーに参加すれば、学びの意識がより高まることは確実ですが、受講料1万円の「ピティナ・指導セミナー」なども年間6,000円で見放題ですから、かなり割安だと思います。

できれば、指導系のピティナ会員のみなさま全員に加入をお勧めしたいくらいですが、そのeラーニングをより身近に感じて頂くため、各コンテンツのダイジェスト映像を閲覧できるようにしました。

まだ加入していらっしゃらない方は、まず無料動画をご覧になってみてください。より深い学びの機会を得て頂きたいと思っています。

執筆:福田成康

09/27 鍵盤ハーモニカの講師認定コース

鍵盤ハーモニカ(ケンハモ)は小学生のほぼ全員が習う、日本で最も普及している楽器です。鍵盤楽器として和音を鳴らせますし、管楽器的にブレスコントロールで音を作れますので音楽表現の幅は非常に広いです。

ピアノ指導者がその演奏力や指導力を身に付けることで、様々な可能性が広がります。たとえば大人のためのケンハモ指導、ピアノの生徒さんに学校でのケンハモ授業の補修、ケンハモがヴァイオリンパートを受け持つなどして生徒さんとアンサンブル、ピアノ指導者同士でケンハモ同好会を結成する・・・などなど。

先ごろ、ケンハモメーカーの鈴木楽器製作所が「ケンハモ教室講師認定」を始めましたので、平日の午前中に3回出席して認定が受けられるピティナ会員向けの「講師認定取得研修会」を組んで頂きました。

認定を受ければピアノ教室紹介の個別ページに「ケンハモ」マークが掲載されます。肩書の一つとしても取得なさるのはいかがでしょうか。

執筆:福田成康

09/20 コンペ初参加のピアノ指導者

「3日坊主」という言葉には「着手したものの継続できずに残念」というネガティブなイメージを持つ方が多いと思います。しかし「継続できないことには着手しない」のでは、新たなことにチャレンジしづらくなります。ですから私は「3日坊主」になることは気にしないのがよいと思っています。

「予選通過できないならコンペに参加しない」というのも「着手しない」に似た考え方です。それでは前に踏み出せません。「まずは参加してみる」というくらいの意気込みを持つのが成長への第一歩だと思います。将来「昔はあんなレベルだったけど今は・・・」とふり返って思えるくらいになれば良いのです。

本日のトップニュースでは、ピティナ・ピアノコンペティションに関わる指導者の思いにスポットをあてています。初めて生徒さん参加させたピアノ指導者のインタビューや、コンペ指導に関する様々な悩みや恐れに立ち向かうベテラン指導者からのQ&Aを紹介しています。

皆様とともに成長していければと思います。

執筆:福田成康

09/13 Wキャリアから専業のピアノ指導者への道

ピティナ本部事務局には週2から4日働きながらピアノの指導もする「ダブルキャリア」スタッフ が7人います。2年目から徐々に指導の仕事を増やし、3年ほどで専業のピアノ指導者としての軌道に乗せる想定のプログラムです。

パソコンやコミュニケーションといったビジネス系のスキルとピアノ指導力を並行して学べる「ダブルキャリア」は、20代からピアノ指導者として育つにはたいへん良い仕組みだと手ごたえを感じています。

そんななか、いつかは指導者になろうと考えている音大生にビジネススキルを研修して一般企業に派遣する、つまり「ダブルキャリアを目指す学生」を支援する会社が現れました。

音大生向けの半日の説明会は参加無料、3日間の研修会は基本有料ですが、ピティナ・ピアノコンペティションで優秀な成績を修めた方や、音大での成績が優秀な方は参加料を全額免除する制度を作りました。

このプログラムの中から、指導者賞を取れるくらいのピアノ指導者が育って欲しいです。

執筆:福田成康

09/06 23ステップにおける目標設定の仕方

23ステップに参加するなら、「良い評価」を目標にして頂きたいと思います。

たとえば、あるステップで1曲目がBAB、2曲目がAABという評価だったら、次回参加するときには、「A」を合計4個以上もらおうと目標設定してもよいかもしれません。

ステップではその日の演奏の評価が受けられます。それを踏まえて指導者は生徒さんの学習状況に応じて進路を示します。生徒さん自身がステップ参加のエキスパートになれば、出場者ご本人が自分で目標設定できるかもしれません。

本日のトップニュースでは、23ステップを上手に目標として活用し、成長と継続につなげた参加者へのインタビュー記事を掲載しています。

記事を参考に「目標設定」の方法を体得し、ご自身の成長につなげて頂きたいと思います。

執筆:福田成康

08/30 今年も新たな指導者賞受賞者が誕生

ピティナの指導者賞は、大きく2つの考え方をベースにしています。

1つ目は、「現在」にフォーカスしていることです。取得したら一生そのままとなる段位などと違い、年度ごとに受賞者を発表します。

2つ目は、指導者の実力を「生徒が育ったかどうか」で計るという考え方です。

過去40年間、選考基準がわずかに変わったことはありますが、ピティナ指導者賞という制度が続いているのは、その受賞者が日頃から熱心なピアノ教育者だからです。

今年はじめて指導者賞を受賞した方は54名。新人指導者賞は38名いらっしゃいました。本日のトップニュースでは、初の指導者賞、新人指導者賞を受賞した方々の横顔を紹介します。

指導者賞は、生徒一人ひとりの成長を願って一所懸命指導したことの結果です。これは生徒さんがコンペ参加者として受賞するのと同様、称賛に価すると思っています。

執筆:福田成康

08/09 ピティナ特級に参加する覚悟

サントリー大ホールで特級ファイナルが開催される記念の年です。1次予選を通過した特級参加者は顔、名前、プロフィールがウェブサイトで公開されており、10万を超えるアクセスを集めています。

セミファイナルに進出した段階で指導者まで祝福されるのですから、出演者達に掛かるプレッシャーの大きさは想像に難くありません。


グランプリとなれば、すぐに記者会見を受け、ピティナの受賞者代表として文部科学大臣に報告し、雑誌の表紙を飾り、ピティナ関係者の前では常にグランプリとしての演奏が期待されます。

注目されながら途中で落選するのは辛いかもしれませんが、グランプリにふさわしくあり続けることは、もっと大変なことかもしれません。ピティナ特級の参加には覚悟が必要です。

試練をくぐり抜けてたピアニストは一回りも二回りも大きくなります。皆で応援しましょう。

執筆:福田成康

08/02 セミナーを企画する側に回ってみる

ピティナ・ピアノセミナーの開催数は年々増えています。2017年度は743回でした。

会報に同封されているセミナーのチラシを1枚1枚見たり、ウェブサイトで検索するのを楽しみにしている方もいらっしゃると思いますが、本日のトップニュースでは、これらの企画がどのように決まるのかを紹介しています。

ピティナ会員のみなさまは聴講するばかりでなく、お近くの支部やステーション代表者とともにセミナーを企画する側に回られるのはいかがでしょうか。

企画に関われば、今までどんなセミナーが実施されてきたのか、自分はどんなセミナーに興味があるのか、知り合いはどんなセミナーに感激しているのかといった諸々の事柄に対して、一気に感度が高まると思います。

執筆:福田成康

07/26 目標に合わせた課題曲選択

コンペに参加される方は、それぞれに目標感をお持ちだと思います。それは「まずは参加」「予選通過」「本選で入賞」「何が何でも全国決勝大会進出」など様々なはずです。

皆さんはそれぞれの目標に照らし合わせ、先生と相談しながら 「無理なく弾ける」「好みである」「挑戦しがいがある」といった理由によって曲を選ばれると思います。

本日のトップニュースは毎年恒例、コンペ課題曲選択率・通過率の情報公開です。

まずはコンペ予選にチャレンジしてもらいたい生徒さんなら、易しい課題曲で参加するよう誘導すればよいでしょう。惜しくも予選通過せずとも、それで終わらせず来年以降再チャレンジして頂きたいです。予選通過ともなれば、大きな自信を得ることになります。

本選が始まったこの時期、コンペに対する意識は高いはずです。どうぞこの資料を熟読して来年に向けてノウハウを積んで下さい。

執筆:福田成康

07/19 ワーナークラシックスとのコラボ企画発進

ピティナ特級は、プロのピアニストへの登竜門という位置づけです。

予選からファイナルに至るまで五段階もの「スクリーニング」を行いますので、グランプリ受賞者の実力は確かなものです。さらには「受賞後の方が大変」と言われるほど研鑽の場が増えますので、ますますピアニストへ近づくことになります。

一方、ファイナリストの中にはグランプリと甲乙つけ難い実力の持ち主もいます。特級に参加歴のないジュニアの瑞々しい演奏が、多くの人を魅了することもあります。

人気の若手ピアニストをデビューさせる力は、レコード会社こそが専門家かもしれません。そこで、大手レーベルのワーナークラシックスに、特級や福田靖子賞選考会の入賞者からデビューさせたい人を選んで頂くプロジェクトが発足しました。

1人目は、2016特級銀賞の太田糸音さん、2人目には2017特級グランプリの片山柊さんを予定しています。スポティファイなどで高音質の音源が聴くことができます。ぜひお試しになってみて下さい。

執筆:福田成康

07/12 レッスン室を借りて教室経営

ピティナ会員の多くは自宅をピアノ教室にしていますが、レッスン会場を借り、他の講師と協力して生徒数が数百人規模になる教室を運営するケースが散見されるようになりました。

会場を借りると生徒が集まるまでは採算が苦しいかもしれませんが、数々のメリットがあります。たとえば生徒さんが集まりやすい立地を選べること、幼児向けのリトミック等を行うスペースが取れること、そして生徒数が増えるとともに講師を増員し、教室を拡大できることなどです。

その会場のオーナー指導者のもとで勤務する講師にとっても、大きなメリットがあります。同じピアノ指導者として意識が近いですし、開業のノウハウ、指導に関する情報交換ができるはずです。

本日のトップニュースでは、外部会場を借りて教室運営をしている会員の様子をレポートしてみました。人生一度きりです。自分の人生を音楽教育にかけてみようという方は、どうぞ参考になさってください。

執筆:福田成康

07/06 ステップ「評価・コメントとの付き合い方」

ピアノを弾く人は、自分なりに目指す音楽がありますから、練習でも本番でも、自然に自己評価をします。一方ステージで演奏すれば、お友達などから「良かったよ」などとフィードバックを受けることができます。それはもちろん嬉しいことですが、もしかしたら「気遣い」が含まれた言葉かもしれません。

ステップアドバイザーからのメッセージには、励ましの言葉も書かれていますが、基本的に音楽的な評価が盛り込まれています。「自己評価=アドバイザーの評価」であれば「やっぱりそうか」と次へ向けて練習すればよいですし、「自己評価>アドバイザーの評価」の場合や自分にとって新しい観点の指摘があったときは成長のチャンスかもしれません。

本日のトップニュースは、ステップ参加者向けの「評価・コメントとの付き合い方」です。アドバイザーの先生方が精魂込めて書いたメッセージを徹底活用すればステップ参加の意義が高まります。

執筆:福田成康

06/28 4曲比較で夏休み自由研究

ピアノを習っている子なら、夏休みの自由研究はピアノをテーマにするのはいかがでしょうか。

ピティナとしては、ぜひ8月21日サントリー大ホールで特級ファイナルを聴いていただきたいのですが、そこでは4人のピアニストによる協奏曲を聴くことになります。その協奏曲を作った作曲家の生きた時代の比較をする、オーケストラ編成の違いを比較する、同じ時期に作られた他の曲を調べてみるといったことが、研究のきっかけになるかもしれません。

同じく8月21日に第一生命ホールで開催される「夏休みトークコンサート」も工夫を凝らされたプログラムですから、研究のきっかけになりそうです。

コンサートに行けないという方なら、自分がコンクールで弾いた曲の分析したり、作曲家について調べて、作品の比較などをするときっと何かが見えてくるでしょう。

過去を知ればこれまでの人類の業績に対する感謝を深くします。今自分が弾いている曲への愛着も湧くのではないでしょうか。

執筆:福田成康

06/21 課題曲も褒賞も特色ある提携コンクール

9年目になった提携コンクールは現在35種類です。おかげさまで、さまざまなニーズを持ったピアノ学習者に学ぶ機会を提供できるようになりました。

本日のトップニュースでは、定番2つと新しく加わった3つの提携コンクールを紹介します。

新規の3つをざっとご紹介すると次の通りです。

課題曲がスペイン人作曲家のもので、優勝するとイベリア航空よりスペインへの往復チケットが贈呈される「スペイン音楽ピアノコンクール」。20世紀に作られた作品ばかりが課題になっている「20世紀音楽オーディション」。褒賞に生オーケストラとの共演できるコンチェルト賞がある「ギャラクシティ音楽コンクール」。

鉄道ファンが時刻表を見るのが大好きなように、提携コンクールの課題曲や褒賞を見る楽しみというのも出てきそうです。

執筆:福田成康

06/14 みんなで作るピアノ曲事典

ポピュラー音楽の世界では初めから赤字覚悟で、 豪華なステージセットを組んでコンサートを企画することがあります。曲や演奏が普及すれば後からCDが売れ、著作権料が入ってきますので、そのお金を燃料として音楽をプロモーションできるのです。

一方、多くのクラシック音楽では、作品は「公共財産」になっています。著作権料は発生しません。つまり音楽をプロモーションする原資がありません。

そこで、ピティナ・ピアノ曲事典では作曲家別に寄付金を受け付けることにしました。寄付者の意思に寄り添って曲目解説を充実させたり、優先的に音源収録することができます。

ぜひ「寄付」という形で、ご自身に思い入れのある作曲家や作品の普及にご協力頂ければ幸いです。

執筆:福田成康

06/07 eラーニングで予習復習

ピアノ指導者のためのセミナーはピティナ創設当時から実施され、いまでは全国各地で年間700以上のピティナ・ピアノセミナーが行われています。

近頃は「eラーニング」が普及し、会場へ足を運ばずとも、自宅に居ながらにして様々なセミナーを見ることができるようになりました。しかし実際に生の講座を聴くというのも、ライブでしか味わえない臨場感、感激があります。そのうえでeラーニングを聞きますと、より鮮明に頭に入って来ることでしょう。
ピアノ指導者が学び合う流れは、ますます盛んになっております。セミナー会場で出会うピアノ指導者の皆様の学ぶ意欲、学ぶ姿勢に触れると、大変嬉しく、勇気づけられる思いが致します。

生のセミナーとeラーニングを併用して、ますます指導力の研鑽に役立てていただきたいと願っております。

執筆:金子勝子(指導者育成委員会委員長)

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