07/19 ワーナークラシックスとのコラボ企画発進

ピティナ特級は、プロのピアニストへの登竜門という位置づけです。

予選からファイナルに至るまで五段階もの「スクリーニング」を行いますので、グランプリ受賞者の実力は確かなものです。さらには「受賞後の方が大変」と言われるほど研鑽の場が増えますので、ますますピアニストへ近づくことになります。

一方、ファイナリストの中にはグランプリと甲乙つけ難い実力の持ち主もいます。特級に参加歴のないジュニアの瑞々しい演奏が、多くの人を魅了することもあります。

人気の若手ピアニストをデビューさせる力は、レコード会社こそが専門家かもしれません。そこで、大手レーベルのワーナークラシックスに、特級や福田靖子賞選考会の入賞者からデビューさせたい人を選んで頂くプロジェクトが発足しました。

1人目は、2016特級銀賞の太田糸音さん、2人目には2017特級グランプリの片山柊さんを予定しています。スポティファイなどで高音質の音源が聴くことができます。ぜひお試しになってみて下さい。

執筆:福田成康

07/12 レッスン室を借りて教室経営

ピティナ会員の多くは自宅をピアノ教室にしていますが、レッスン会場を借り、他の講師と協力して生徒数が数百人規模になる教室を運営するケースが散見されるようになりました。

会場を借りると生徒が集まるまでは採算が苦しいかもしれませんが、数々のメリットがあります。たとえば生徒さんが集まりやすい立地を選べること、幼児向けのリトミック等を行うスペースが取れること、そして生徒数が増えるとともに講師を増員し、教室を拡大できることなどです。

その会場のオーナー指導者のもとで勤務する講師にとっても、大きなメリットがあります。同じピアノ指導者として意識が近いですし、開業のノウハウ、指導に関する情報交換ができるはずです。

本日のトップニュースでは、外部会場を借りて教室運営をしている会員の様子をレポートしてみました。人生一度きりです。自分の人生を音楽教育にかけてみようという方は、どうぞ参考になさってください。

執筆:福田成康

07/06 ステップ「評価・コメントとの付き合い方」

ピアノを弾く人は、自分なりに目指す音楽がありますから、練習でも本番でも、自然に自己評価をします。一方ステージで演奏すれば、お友達などから「良かったよ」などとフィードバックを受けることができます。それはもちろん嬉しいことですが、もしかしたら「気遣い」が含まれた言葉かもしれません。

ステップアドバイザーからのメッセージには、励ましの言葉も書かれていますが、基本的に音楽的な評価が盛り込まれています。「自己評価=アドバイザーの評価」であれば「やっぱりそうか」と次へ向けて練習すればよいですし、「自己評価>アドバイザーの評価」の場合や自分にとって新しい観点の指摘があったときは成長のチャンスかもしれません。

本日のトップニュースは、ステップ参加者向けの「評価・コメントとの付き合い方」です。アドバイザーの先生方が精魂込めて書いたメッセージを徹底活用すればステップ参加の意義が高まります。

執筆:福田成康

06/28 4曲比較で夏休み自由研究

ピアノを習っている子なら、夏休みの自由研究はピアノをテーマにするのはいかがでしょうか。

ピティナとしては、ぜひ8月21日サントリー大ホールで特級ファイナルを聴いていただきたいのですが、そこでは4人のピアニストによる協奏曲を聴くことになります。その協奏曲を作った作曲家の生きた時代の比較をする、オーケストラ編成の違いを比較する、同じ時期に作られた他の曲を調べてみるといったことが、研究のきっかけになるかもしれません。

同じく8月21日に第一生命ホールで開催される「夏休みトークコンサート」も工夫を凝らされたプログラムですから、研究のきっかけになりそうです。

コンサートに行けないという方なら、自分がコンクールで弾いた曲の分析したり、作曲家について調べて、作品の比較などをするときっと何かが見えてくるでしょう。

過去を知ればこれまでの人類の業績に対する感謝を深くします。今自分が弾いている曲への愛着も湧くのではないでしょうか。

執筆:福田成康

06/21 課題曲も褒賞も特色ある提携コンクール

9年目になった提携コンクールは現在35種類です。おかげさまで、さまざまなニーズを持ったピアノ学習者に学ぶ機会を提供できるようになりました。

本日のトップニュースでは、定番2つと新しく加わった3つの提携コンクールを紹介します。

新規の3つをざっとご紹介すると次の通りです。

課題曲がスペイン人作曲家のもので、優勝するとイベリア航空よりスペインへの往復チケットが贈呈される「スペイン音楽ピアノコンクール」。20世紀に作られた作品ばかりが課題になっている「20世紀音楽オーディション」。褒賞に生オーケストラとの共演できるコンチェルト賞がある「ギャラクシティ音楽コンクール」。

鉄道ファンが時刻表を見るのが大好きなように、提携コンクールの課題曲や褒賞を見る楽しみというのも出てきそうです。

執筆:福田成康

06/14 みんなで作るピアノ曲事典

ポピュラー音楽の世界では初めから赤字覚悟で、 豪華なステージセットを組んでコンサートを企画することがあります。曲や演奏が普及すれば後からCDが売れ、著作権料が入ってきますので、そのお金を燃料として音楽をプロモーションできるのです。

一方、多くのクラシック音楽では、作品は「公共財産」になっています。著作権料は発生しません。つまり音楽をプロモーションする原資がありません。

そこで、ピティナ・ピアノ曲事典では作曲家別に寄付金を受け付けることにしました。寄付者の意思に寄り添って曲目解説を充実させたり、優先的に音源収録することができます。

ぜひ「寄付」という形で、ご自身に思い入れのある作曲家や作品の普及にご協力頂ければ幸いです。

執筆:福田成康

06/07 eラーニングで予習復習

ピアノ指導者のためのセミナーはピティナ創設当時から実施され、いまでは全国各地で年間700以上のピティナ・ピアノセミナーが行われています。

近頃は「eラーニング」が普及し、会場へ足を運ばずとも、自宅に居ながらにして様々なセミナーを見ることができるようになりました。しかし実際に生の講座を聴くというのも、ライブでしか味わえない臨場感、感激があります。そのうえでeラーニングを聞きますと、より鮮明に頭に入って来ることでしょう。
ピアノ指導者が学び合う流れは、ますます盛んになっております。セミナー会場で出会うピアノ指導者の皆様の学ぶ意欲、学ぶ姿勢に触れると、大変嬉しく、勇気づけられる思いが致します。

生のセミナーとeラーニングを併用して、ますます指導力の研鑽に役立てていただきたいと願っております。

執筆:金子勝子(指導者育成委員会委員長)

05/31 本部事務局夏季インターン生募集開始!

日本の大学生は大学で学び、卒業直後から働き始めるのが一般的ですが、これは決して世界共通のことではありません。

外国の大学では、就業インターン経験が卒業要件になっているところがあります。日本でも一部の大学ではギャップイヤー制度と称し、休学して学外活動することを後押ししています。

4年で卒業しない留年生が「多様な活動をした学生」と高く評価され得る時代が到来しています。

このような環境の変化にあって、ピティナ本部事務局ではインターンを受け入れています。現状では4年で卒業したい学生が多いので基本的には最長2か月という短期ですが、3か月から1年といった中長期のインターンを希望の方は、個別に相談が可能です。

執筆:福田成康

05/24 ソロ部門特級、いよいよ始まりました!

自分が特級でグランプリをいただいて、もう13年が経ちます。以来、毎年のように聴きに行っていますが、今年からはファイナルの会場がサントリーホールになり、益々盛り上がることでしょう。

特級といえば、多くの作品を同時に準備することの大変さが目立つと思いますが、それよりも、作品の作曲学的理解をするためのスコアの読み込みと、それを当日、どのように音にして、最終的には聴き手の感情をどう動かすかということについて深く悩むことの方が大変だと思います。

レッスンで優れた指導者に教わることも大切ですが、曲数が多く、ほとんどの作品が自由なため、他の級に比べるとある程度自分で考えて仕上げることも必要となります。それだけに参加者の個性も楽しむことができます。特級では予選やセミファイナルでも素晴らしい演奏に出会うことができます。

さあ、皆さん、特級を聴きに行きましょう!

執筆:金子一朗(2005年特級グランプリ)

05/17 全国一斉筆記試験!

 「楽しかった!脳ミソ使った!」と歓喜の声。全国一斉筆記試験が終わった瞬間でした。
同じ時間に必死で問題を解く仲間が全国にいることをうれしく感じながら、「学ぶ」事の達成感と充実感をかみしめました。

でもそれよりもっと楽しいのは事前勉強会です。各地で行われるようになりました。
出題曲(春はコンペ曲より)を奥深く学びます。アナリーゼ楽譜も何気なくさらりと読むのではなく、じっくり読み込み、そのすばらしさを再認識しました。「こんな機会でもないと勉強しないよね!」と、脳のために甘いものを補充しながら出題の予測などをして、今回も楽しく仲間との学びの時間が過ごせました。

ピティナは会員=指導者のためにたくさんの「学び」の場を提供してくれています。指導者ライセンスで「自分磨き」して見ませんか?

今回の筆記試験はイング(ing=学び続ける)プログラムの一部でもあります。他には指導の為のピアノの技術を持続・向上できる「演奏実技」、初めて聴く演奏に対し何が指導ポイントになるか見極め、自分の言葉かけにより演奏が変わっていく、指導の醍醐味を味わえる「指導実技」、全国で有意義なセミナーがたくさん開催され熱心な指導者が集うようになり知識と刺激を得ることができ、そこから自分でさらに発展しまとめる「エッセイ」といった課題があります。

「学び続ける指導者でありたい」

学べることが一番の幸せだと思っています。

執筆:池川礼子(指導者育成委員会副委員長)

05/10 入会動機は会員割引、入会後は人のつながり

ピティナへの入会動機の多くは「会員割引」ですが、入会後にメリットをうかがうと「モチベーションアップ」や「情報入手」などの回答が上位に来ます。

昨年、ピティナ50周年を記念するイベントがありました。全国から集まって下さったベテラン会員の皆様からは口ぐちに「ピティナに入会して多くの友人知人ができ、人の輪が広がったことに感謝している」という言葉を頂きました。入会前、直後、10年後と時が経つうちに、感じるメリットがお金や情報から「人とのつながり」に移っているのです。

電話機を買っても回線上に話す相手がいなければ使えません。逆に、話す相手が多ければ、同じ機械がどんどん価値の高いものになります。

ピティナは、会員が多ければ多いほど会員のメリットが高まります。まだ会員になっていなピアノ指導者がお知り合いにいらっしゃいましたら、ぜひお誘い頂ければ幸いです。

執筆:福田成康

05/02 会いに行ける指導セミナー

最近の主要なセミナーはeラーニングでも閲覧できるのですが、今年の指導セミナーにはこれまでで最も多くの来場者が集まり、出演者を含めると350人に達しました。

指導セミナーでは、いわば「同じ釜の飯を食べる」仲間が得られます。今回の第2講座では現役アナウンサーの指導で全員が発声練習をし、休み時間には参加者同士の交流が生まれ、ポスターセッションでは質疑応答を基本とするプレゼン会がありました。

単に出演者から知識を与えられるだけの「授業」ではなく「アクティブ・ラーニング」です。だからこそ遠くから足を運ぶ意義があるのだと思います。

本日のトップニュースでは指導セミナーの様子を報告します。参加した方なら当日の余韻が感じられるはずです。第一講座だけでも「これから見たい」という方はeラーニングを利用してみてください。「次こそ参加したい」という方はぜひ来年4月21日のスケジュールを確保して頂きたいと思います。

執筆:福田成康

04/27 ピアノU-15(Jr.G級マスタークラス)

スポーツ業界には日本代表選手を育てる「トレセン」があり、各競技団体がジュニアの有望選手を育てるプログラムを用意しています。日頃は異なる地域で異なる指導者についていますが、ナショナルチームに入れば代表監督の下で練習することになります。

ピティナJr.G級はさながら「ピアノU-15」です。今年のJr.G級マスタークラスには、ウィーン・ベートーヴェン国際ピアノコンクール音楽監督のヤン・イラチェク先生と、音楽家の脳を研究する第一人者古屋晋一先生にご担当頂きます。日程は6月16日(土)と17日(日)の2日間です。参加者の成長が楽しみです。

また、このマスタークラスは聴講料をお支払いただければ誰もが見学できます。「将来、優秀な生徒を育ててみたい」という思いをお持ちの指導者の皆様には、ぜひいらして頂きたいです。きっとご自身の意識レベルが上がることと思います。

執筆:福田成康

04/20 ピアノ学習者を支える親業を学ぶ

学校の進路は多くの場合、成績の良し悪しで決まります。自分が選択すべき(選択できる)範囲は限られています。いっぽう就職に際しては、選択肢の多さに戸惑うはずです。

これが「親業」ともなると、どんな選択肢があるのかも分からなくなります。まさに暗中模索です。母親であれば「ママ友」と情報交換しながら、ご自身の行動指針を見出しているかもしれません。

ピアノを習わせている親御さんなら、同様の境遇の方と話してみたいと考えるのではないでしょうか。たとえば「練習しない子にどう接するのか」「学校の勉強とピアノの練習はどのくらいの配分で取り組ませるのか」「音楽にどこまでお金を掛けるべきなのか」などです。

このたびピティナでは家族会員の交流会を開催することにしました。きっと同じような悩みを持った方がいらっしゃるはずです。参加は無料ですので、どうぞお気軽にご参加下さい。

執筆:福田成康

04/12 街の魅力を高める音楽

比較的転職しやすくなった現代において、勤め人は住む地域を選べます。

一方、各都市や地域は多くの人を集めるために地域の魅力を高めようとします。 上下水道や交通網といった基本要件はもちろんですが、今後ますます重要になるのは、文化的な側面です。

住む場所ばかりでなく、ビジネス街でも同様のことが言えます。たとえば東京駅周辺は交通の利便性や皇居近くという土地柄で高い価値をもっていますが、伸び盛りのIT企業は渋谷に集まる傾向にあります。

そんな中、東京駅前の丸の内エリアは、音楽で街の魅力を高めようとしています。音楽家は自分の芸術性に磨きを掛けるべく日々努力をしますが、「何に貢献し得るのか」も同時に意識すると、活動の幅が広がると思っています。

執筆:福田成康

04/05 コンペの「終業式」としての特級ファイナル

始業式や終業式などの儀式は、次の段階へ踏み出すための重要な機会です。ピティナの指導者にとって、3月1日の課題曲説明会はコンペの「始業式」として定着してきました。

このたび提案するのは、サントリー大ホールで行われる「特級ファイナル」をすべてのコンペ参加者・指導者の「終業式」として、ぜひ聴きにいらして頂きたい、ということです。

毎夏サントリーホールという非日常的な空間に足を運び、コンチェルトを聴いて聴衆賞の投票をする。これは記憶に残るイベントになるはずです。

特級はピアノ学習の延長上にありますが、大半の参加者にとって目標というには遠すぎるかもしれません。あるいは、辿りつかねばならないプレッシャーは無いけれども道しるべにはなる、いわば北極星のような位置づけでしょう。

毎年、聴きに行けば熱い夏に区切りをつけて、次に備える英気を養うことができます。
先生がたにはぜひ、コンペ参加者をお誘い頂きたいと思います。

執筆:福田成康

03/29 レッスン見学×新入会員交流会

「新入会員交流会」に参加された先生は、セミナー参加やステップへ生徒さんを出すなど、ピティナを上手に活用しています。ウェブサイトや紙資料にも詳細に書かれてはいますが、人から話を聞く方が圧倒的に分かりやすく、次の行動へのイメージが湧いてきます。

ぜひ気軽にご参加いただきたいのですが「交流会だけを目的にお邪魔するのは気が引ける」というご意見がありましたので、レッスン見学とピティナ説明会&交流会をセットにした会を開催することにしました。レッスン見学は通常の参加料が6,000円ですが、新入会員と若手会員に限定で参加料3,000円としました。

いらしていただければ必ず何らかの刺激が得られると思います。ぜひ積極的にご参加ください。

執筆:福田成康

03/23 ピアノ曲の見つけかた

検索エンジンのGoogleは10の100乗を意味する「googol」という言葉が元になっています。膨大な情報から、探したいものを見つけることを目指して名付けられたそうです。

16年目を迎えたピティナ・ピアノ曲事典は、より多くの情報とピアノ曲とを結びつけることを目指して、データベース構造を改訂しました。作曲者や曲名といった基本情報に加え、演奏音源(YouTube動画)、演奏会、コンクール課題曲、さらにはテレビCM、映画、フィギュアスケートといった様々な使用場面と関連させる作業を、日々継続しています。

ピアノを弾かない方々でも「羽生結弦選手」や「太田胃散」の曲と言えば身近に感じるでしょう。そのようなキーワードでも検索が可能です。もちろんピティナ主催事業であるコンペティションやステップの課題曲は一瞬で探せます。

鉄道ファンが時刻表を見て楽しむように、ピアノファンが1日ピアノ曲事典を検索しても楽しめるようなものにしたいと考えています。

執筆:福田成康

03/15 有料で体験レッスンを

親御さんがお子さんの幼稚園を選ぶ際は広く情報収集し、説明会へ何度も参加してから決めることが多いと思います。

ピアノ教室はどうでしょうか。週1回とはいえマンツーマンのレッスンですから、子どもの将来を考えると幼稚園の時に準ずるくらいの意識を持って選ぶのがよいと思います。

決め手は何と言っても「体験レッスン」でしょう。先生のお人柄、子どもとの相性を知るのにとても効果的です。「体験レッスン」が無料の教室もありますが、有料であれば教室の負担になりませんし、生徒さん側からは「有料のほうが気兼ねなく多くの先生を回って比較検討できる」という声をいただいています。

この度ピティナ・ピアノ教室紹介では「体験レッスン」の有無で教室を選ぶことができるようにシステムを作り変えました。これからピアノ教室に通おうとしているご家庭の皆様には、「体験レッスン」を通じて、きちんと教室を選んで頂きたいと思います。

執筆:福田成康

03/08 課題曲を生徒と一緒に聴いて選曲する

生徒さんが初めてコンクールに参加するきっかけはほとんどの場合、先生から生徒さんへの「でてみない?」というお誘いです。

生徒さん自身は「コンクールってなあに?」かもしれませんが、保護者の方は「うちの子がコンクールなんて!」と反応されるかもしれません。新しいことをするのはワクワク感もありますが、ステージ上での失敗や準備の苦労への怖さもあるからでしょう。

そこで、まずは「課題曲を聴いて弾いてみたい曲を探してみない?」というお誘いから入ると、気持ちの上でのハードルは低くなるかもしれません。

このたび先生と生徒をつなぐ"Lesson-Time"というサービス上でコンクール課題曲が聴けるようにしました。親子で気に入った曲を選ぶと、先生に報告が入る仕組みです。

さっそく成果が上がっている生徒さんもいますので、本日のトップニュースではその様子を紹介します。どうぞご活用下さい。

執筆:福田成康

03/01 コンクールから得られる「学び」

私は生徒さんたちに、「自分の姿を鏡に映してきなさいね」といって、ステージに送り出します。他人と共有するステージは、みんなの中で自分がどう映るのか、第三者的に確かめる絶好の機会だからです。ステージはまた、保護者の方にとっても、親子で一生懸命に取り組んできた曲を「聴く」能力を育てるチャンスです。その機会の一つとして、「学び」のためのコンクール、ピティナ・ピアノコンペティションをご活用ください。
今年は初の試みとして、コンペティションの「学習ノート」が登場しました。課題曲や作曲家について調べたり、どう弾きたいか、表現について考えたりするための工夫が詰まった1冊で、2018年度コンペティション参加要項の付録としてご入手できます。ステージでの経験とあわせて、「学習ノート」での学びも毎年積み重ねることが、成長に繋がることと思います。保護者の皆様にも、子どもを育てようと思う気持ちとともに、自分も育とうという気持ちをもって、ステージと関わっていただけることを願っています。

執筆:江崎光世(コンクール運営委員会・コンペ課題曲選定委員会)

02/22 指導者を導く指導者

ピアノ指導者はとにかく経験を積み、多くの生徒と出会い、レッスンをすることでどの生徒にはどの指導が適切か、見極める力をつけることが重要だと考えております。そのためには柔軟な思考を持ち常に学び続ける姿勢が大切です。

自宅のレッスン室は密室になりがちなので、指導に行き詰った時は別のピアノ指導者の力を借りてはいかがでしょうか。自分では見えていなかった、考えつかなかった楽曲解析や言葉がけの手法を知って、指導の引き出しが増えるはずです。

指導者ライセンスは学び続ける指導者を常に応援しております。この度新しく 「指導者割引」を 設置しましたので、挑戦する際は、ご自身がどなたかの指導を受けることを検討してみてください。
日本でのピアノ指導の歴史はまだまだ浅いです。「これが完璧!」というメソッドが確立しているわけではありません。ピアノ指導者全員が学び合い、試行錯誤を続けながら音楽教育を盛り上げていきましょう。

執筆:金子勝子(指導者育成委員会委員長)

02/16 生徒さんにぴったりなコンクール選び

ピティナ提携コンクールは8年目となる今年度、11のコンクールと新たに提携しました。提携数は計28となり、参加者は年11,728組と発展しました。

その最大の特徴は参加者一人ひとりのニーズに合わせた多様性です。たとえばブルグミュラーコンクールやバスティンピアノコンクールはピティナのコンペより課題が易しく、これまでピティナと縁遠かったピアノ学習者が大勢参加しています。

ローランド・ピアノ・ミュージックフェスティバルやクリスタルPianoコンクールは、課題がポピュラー曲です。

また、日本バッハコンクールは課題がほぼバッハの曲という特徴に加え「地区大会を抜けると全国大会」という側面も選ばれる所以のようです。

本日のトップニュースでは白書的に提携コンクールを総括しています。
生徒さんにぴったりのコンクールを探してみてはいかがでしょうか。

02/08 ピアノいろいろ、自分のピアノ探し

自宅のグランドピアノで練習している人はピアノが長続きします。「ピアノ命」だからグランドを買ったとも言えますが、グランドがあるからこそ演奏表現を極めたくなる面もあり、双方向の因果関係があると思います。

とはいえ初心者の親子に「グランドピアノを買いましょう」と言っても理解が得づらいかもしれません。音楽のことがよく分からなければ、とりあえず音を間違えずに弾けることがピアノ学習であり、コンクールはミスタッチの数や速く弾けることが評価されると思いがちです。音量が調節でき、購入時の価格が安い電子ピアノやキーボードが良いと考えるのが自然です。

本日のトップニュースでは「あなたにぴったりのピアノ探し」を特集し、記事はPDFでダウンロードもできるようにしました。新しい生徒さんが入ってきたら印刷するなどしてお渡しください。練習環境に合わせて、どのピアノがよいのか選んでもらったらよいと思います。

02/02 学びと成果確認のサイクルをぐるぐる回す

ピティナ発足当初もピアノ指導者は熱心にセミナーへ参加されていました。その中のお一人が、生徒さんの演奏を聴かせて下さったのですが、全てのブルグミュラーの演奏で楽譜の読み違いをしていたそうです。そのことが、42年前にピティナ・ピアノコンペティションを創設するきっかけになりました。ただ学ぶだけではなく、学びの成果を測ることによって、学びの指針が見つかります。

今ではコンクールに向けての学びの機会を充実させることで、ピアノ指導者は、学びと成果確認のサイクルをぐるぐる回すことができます。

課題曲セミナーで演奏を学び、アナリーゼ楽譜で課題曲を学び、筆記試験で曲の理解を確かめ、レッスン見学でベテランの指導者がどのようにコンペ参加者を指導しているのか見学できます。

課題曲公開まであと1ヶ月と迫った今、様々な学びの機会をご紹介します。

01/25 審査する側に回ってみる

コンクールの審査員は、音や響きの美しさ、音楽の構成力、正確性、拍節感、ペダリング、ステージマナーなど様々な観点で評価していますが、それらの要素ごとに点数を付けて合計点を出している訳ではありません。

他がすべて良いのに一つの致命的な問題が全体を帳消しにすることもあるでしょうし、感動的な演奏なら少しくらいの傷は許せるかもしれないのです。

コンクールやステップの参加者・指導者なら、ぜひ一度評価する側の体験をお勧めします。会場に行って審査員同様に採点し、コメントを書き、最後の通過者リストと自分の点数を比べてみるのもよいでしょう。

本日のトップニュースでは、「逆転した立場を体験する-審査する側に立ってみるということ-」を特集してみました。

コンクールやステップに参加する時には、つい弾くことに集中し過ぎてしまいがちですが、聴く側の立場を意識してみてはいかがでしょうか。

01/18 たった1回の体験が音楽人生を変える

コラム.jpgピティナ特級グランプリで、ショパンコンクール4位入賞の実績を持つ関本昌平先生は四年間ニョーヨークに留学していましたが、そこで最も触発された出来事は、クラリネット奏者のチャールズ・ナイディック氏と出会ったことだったそうです。

ピアノの学びは指導者について定期的にレッスンを受けて積み重ねるのが基本ですが、コンクールの参加や他楽器とのアンサンブルなど、一つの体験がその後の学習姿勢に多大な影響を及ぼすことがあります。

ピティナ・ピアノステップでは、年間100地区以上で室内楽やコンチェルトなど特別な音楽体験ができるオプション企画が用意されています。

本日のトップニュースでご紹介するステップの中には、皆様の音楽人生を一変させるような、運命的な出会いが待っているかもしれません。

01/11 保護者向けのピアノ講座

大成したスポーツ選手の多くは、幼少期に親が徹底的にスポーツをやらせています。ベートーヴェンやモーツァルトも、父親が熱心に音楽を教えたからこそ、大家に育ったのでしょう。

とはいえ親が知識なく子供に無理をさせてしまえば子の健やかな発達を妨げます。また、親が「将来ピアニストになるわけではないのだから」とピアノ教育への熱意があまりないとしたら、ピアノ教育の効果は十分に発揮されないままかもしれません。

親自身がピアノ教育に高い関心を持ち、子供の発達やピアノを弾くことについて学べば、きっと子は親を見て成長します。

3月1日の浜離宮朝日小ホールでは、すべての保護者の方々向けに、脳科学者の古屋晋一先生による講座をご用意しました。ピアノ指導者の皆様には、ぜひ生徒さんのご家族にこの講座をご紹介頂きたいと思います。

01/04 憧れの指導者を持つ

憧れと嫉妬は、ともに相手を高く見ている点で、近しい心の動きだと思います。ならば「憧れ」を多く持てるようにしたいものです。

たとえば、同じ会社にいる出世の競争相手には嫉妬しがちかもしれません。いっぽう既に高い功績を挙げたベテランや他社の優秀な社員に対しては、憧れを持ちやすいでしょう。憧れの対象となる人からは素直に様々なことを学べるはずです。

鈴木弘尚先生はまだ30代ながら、グランプリを含む特級セミファイナリストを9人も指導してきた名ピアノ指導者です。その圧倒的な実績は「憧れ」の対象として十分と言えるのではないでしょうか。

5月13日(日)、虎ノ門のJTアートホールで鈴木弘尚先生による徹底研究シリーズを開催することにしました。音楽作りにおいてはA2級から特級まで通底するものがあります。すべてのピアノ指導者の皆様にお勧めしたいと思います。

01/01 新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

最近では大学等で「幸せ」とは何かが研究されているそうですが、私は「希望」を持って今を必死に生きることが幸せなのだと思っています。

希望は、より良い将来を作れるという可能性から生まれます。可能性を信じるためには、自ら成功を実体験するか、他者の成功体験を自分ごとと感じることが有効です。

たとえば昨年は、音楽教室からの著作権料徴収問題に際して民間の音楽教育に社会の関心が集まり、あっという間に57万筆の署名が集まりました。これは大変心強いことでした。また、ピティナのコンペ・ステップ・提携コンクール・セミナー・コンサートなどほぼすべての活動が好調だったことも希望の元になっています。

希望さえ持てれば、常に新しいことを学び、試し、軌道修正しながら前に進めます。つまり「今を必死に生きる」のです。

今年も皆様と共に希望を持って前向きに生きたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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