3.出演者コメント

コンサート直前特集 ―出演者の横顔―
コンサート開催に先駆けて出演者の方々にコンクールにかける想いや曲目について伺いました。今回は各出演者がピティナのコンペティション・ステップへ参加した指標である「ステージポイント」をご紹介。コンペやステップの会場でお会いした方も多くいらっしゃると思います。ピティナ・グランミューズはピアノを志す方にとって出会いの場です。2/19(土)は是非会場でお声をかけてみてはいかがでしょうか。
A1カテゴリー第1位
 音大を卒業し、何か目標に向かって勉強していきたいと思い、自らの成果の場として、このコンペティションに参加させていただきました。毎年チャレンジしていった中で、様々な事を考えられたその過程を経験することができ、本当に良かったです。いつかは心暖まる演奏が聴かせられるように、感謝の気持ちを忘れずこれからも頑張っていきたいと思います。
 今回演奏する曲目は、シューベルトが作曲したものをリストが編曲した作品で、前から演奏してみたかった中のひとつです。どうぞお楽しみいただけたら幸いです。
▼プロフィール
5歳よりピアノを始める。東京音楽大学ピアノ科卒業後、これまで真面目に勉強していなかった自分に気づき、初心に戻り、多喜靖美氏のもとで再度基本から研鑽を積み、新しく「ニュートラル奏法」を取得する。その後、第16回日本クラシック音楽コンクールピアノ部門第5位、第1回横浜国際音楽コンクールピアノ部門F.リスト賞他、数々の賞を受賞する。現在もなお、研鑽を積むかたわら、様々なジャンルで演奏活動を展開し、後進のピアノ指導にも力を入れている。また、登山やオペラなどの趣味を持ち、モーツァルトのオペラ「魔笛」に武士、僧侶役で出演。また厳冬の八ヶ岳に単独で登頂成功などがある。 これまでにピアノを志田豊子、杉山とみえ、村上隆、多喜靖美各氏に師事。 【close】
A1カテゴリー第2位
 今回演奏するソナタはハイドンの最初期のあまり有名ではない作品ですが、グランミューズ仲間が弾いているのを聞きとてもいい曲だと思い、彼女にいろいろ相談を持ちかけ、是非と勧められ自分も弾くことにした。ところが昨年夏にその友人は急逝。結局1楽章しか彼女に聞いてもらうことは出来なかった。
 バロック・古典・ロマン派・近代の「4期」の均等なレパートリーの獲得。また、将来の夢であるソロリサイタルのためには絶対に不可欠となる「長時間の演奏に耐えうる技術力と集中力」の獲得。以上2点が目標であり、挑戦です。

―尊敬するピアニストについて―
筆頭はグレゴリー・ソコロフ。そして師匠でもある田部京子先生。
またグランミューズ出身ピアニストとして金子一朗先生の名前も欠かせないと思います。
▼プロフィール
6歳よりピアノを、37歳よりチェンバロを始める。徳島大学医学部医学科卒。2006年PTNAピアノコンペティション グランミューズ部門B1カテゴリー全国大会入選。2007,2008,2010年の国際アマチュアピアノコンクールA部門にてファイナリスト賞。2010年PTNAピアノコンペティション グランミューズ部門A1カテゴリー全国大会第2位。2010年J-Cityチェンバロプレジャー ヴィルティオーゾの部にてグランプリ受賞。これまでピアノを寺田智子、松岡淳、杉谷昭子、森知英、秋山徹也、金子一朗、田部京子の各氏に、チェンバロを広沢麻美氏に師事。
◎関連リンク:ピアノステージVol.13 ピアノのある生活(7)
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A2カテゴリー第1位
 私は、音色の表現、打鍵法について数年勉強を重ねてまいりましたが、それに加え1曲を深く追求していくこと、また本番の演奏で練習のよう思うようにいかないことが多かったことも克服したい思いでグランミューズ部門を受けました。
 今回の選曲のスクリャービンの「幻想ソナタ」は彼独特の響きがもたれされて神秘的な雰囲気の中に叙情的な音楽性と緊密な構成が施されているとても美しい曲で、作曲者自身によると、黒海を訪れた時の印象に基づいているとされています。第2楽章では夜の海の嵐を思わせる劇的な表現もあり、とても好きな曲のひとつです。ロシアのピアニズムを表現するのはとても難しいのですが、少しでも近づき素敵な演奏をしたいと思います。
▼プロフィール
桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業。同大学伴奏研究員を務める。第8回ぐんま新人演奏会、NHK FMコンサート、フランス国立放送フィルハーモニーとの交流演奏会などの演奏会に多数出演する他、セゲト管弦楽団、ベルリン・シンフォニエッタオーケストラやウィハン弦楽四重奏団と共演するなど研鑽を積んでいる。第8回北関東ピアノコンクール最優秀指導者賞受賞。2010年PTNAピアノ指導者検定全級合格。これまで松村和江、星野安彦、松岡貞子、横山幸雄、金子勝子氏に師事。【close】
A2カテゴリー第1位
 「挑戦し続ける日々~シャブリエをとおして~」
日頃ピアノを弾く時、自分が実際に出している音をよく聴くこと、そして常に新鮮な気持ちで曲に取り組み、演奏することを大切にしています。
それは、どうしても同じ曲を弾き続けると、頭の中ですでにイメージされたその音に耳を傾けがちになるからです。
 今回は異なった面を持つ2曲を、個々の曲想を表現できればと思い選曲しました。
曲名からもわかるように、「即興曲」は即興的な特徴を持ち、ふとした拍子にそれまでの世界を忘れてしまうような変化をする曲です。「ブーレファンタスク」はファンタスク(気まぐれ)という言葉どおり、多彩な音色と感情が対照的な世界を行ったり来たりするような曲です。
一見共通点のないこの2曲は、めまぐるしく変化していくという面で通じ合っており、そんな世界をピアノを通して伝えていく難しさに、日々悪戦苦闘しています。本番では、ほんの1音でも思い描くものを表現できればと思います。
▼プロフィール
幼少期~23歳まで独学でピアノを学ぶ。第24回(一般の部)第26回(専門の部)江戸川新人演奏会出演オーディションに合格し同演奏会に出演。3年前より稲田美代子氏に師事。 【close】
B1カテゴリー第2位
亀井 皓太郎 ステージポイント 11
レヴィツキ:ワルツ イ長調 Op.2
 社会人となって早2年が過ぎようとしています。私がピアノに情熱を傾け続けられる理由を思い返すと、以下の点があげられます。まず、幼少期、好きな曲を自由にたくさん弾ける環境にあったこと。そして、普通大学へ進学し、音楽が好きな仲間と多く出会えて、切磋琢磨できたこと。自由にのびのびとピアノを弾けたことは、今の、心から音楽を楽しむことのできる原動力になっていると思います。
 一方、社会人になり身近な音楽仲間が減ったことで、一人で演奏することの寂しさのようなものも感じるようになりました。そこでこれからは、ピアノだけに限らずデュオや室内楽、オーケストラ等との演奏を増やしたいと考えています。また、こうしたことを実現するためにも、今まで以上に音楽を楽しむ仲間との出会いを積極的に作っていきたいです。
 本演奏会では、何年も前から取り組みたいと思っていた作品を演奏いたします。今まで支えてくださった方々のために、届く演奏を心がけたいと思います。
▼プロフィール
5歳からピアノを始める。明治大学商学部卒(2009)。大学在学時、明治大学ピアノの会KLAVIERに所属。2008年、ピティナの企画である"グランミューズな大学生"に掲載される。ピアノを相澤聖子氏、武田一彦氏に師事。社会人2年目として仕事をするなか、好きなピアノを続けることができ、またこのような舞台に立てますことを光栄に思います。
◎関連リンク:グランミューズな大学生 第3回
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B1カテゴリー第3位
 社会人になってからの10年間、ほぼ毎年コンペに参加しています。好きな曲を舞台で弾くことを目標に練習することが、ピアノを続けていく原動力にもなっています。特に昨年は初めてB1とDの二つのカテゴリーを同時に受けたこともあり、忙しさ以上に楽しさ、充実感の勝るコンペになりました。
 ラフマニノフのヴォカリーズは、原曲は歌曲ですが、その美しい旋律ゆえに、様々な楽器のための編曲がなされています。今回演奏するのはアラン・リチャードソンによるもので、極力無駄な装飾を省いた、旋律そのものの良さをより際立たせる編曲になっていると思います。連弾で弾くガーシュインのラプソディ・イン・ブルーとは正反対の曲想ですが、それぞれの「音」で表現できるようがんばりたいです。
▼プロフィール
1977年生まれ。獨協大学法学部卒業。地方公務員 。ピアノを高橋喜美江、井上照喜、各氏に師事。2004年日本アマチュアピアノコンクールB部門:金賞。2005年全日本彩明ムジカコンコルソ一般B部門:第1位。2005年大阪国際音楽コンクールアマチュア部門:第4位。 【close】
B2カテゴリー第1位
 昨秋CMで「老いることは怖くない、目標を失うことが怖い」とプロスキーヤーの三浦雄一郎氏が雪山を登る姿があり、しばし感慨にふけりました。この数年間コンペに挑戦してきたおかげで自分なりに表現の世界を楽しむことができました。1年に1曲、これからあと何曲弾けるかわかりませんが、目標を持って学んでいきたいと思います。
 さて今回挑戦する曲は、夜会に集ういわくあり気な男女の現在と過去が交錯する物語。ころころと変わる表情は軽妙・酒脱ですが、底には温かな人間性が感じられとても魅力的です。自分の思うような表現ができるよう、練習していきたいと思います。
▼プロフィール
子供の入園を機にピアノを再開。
夫の赴任先のN.Y.で針ヶ谷郁、Eva Lisa Kovalick(Juilliard Evening Division)、Eri Kang、Elena Rossman(AADGT代表)各氏の指導を受ける。帰国後、Rossman氏の勧めで、笹山順子氏の門を叩き、現在に至る。ピティナグランミューズB2カテゴリー2008年全国決勝大会入賞。2009年地区本選優秀賞。 【close】
B2カテゴリー第2位
 高1でいったんやめたピアノですが、数年前、ママ友に誘われ軽い気持ちで再開しました。大人になって向き合ってみると、二次元の楽譜に子どもの頃には見えなかった無限の奥行きがあることがわかり、ひとつの曲を深堀りすることの楽しさを知りました。今はまだ性格同様に荒削りなピアノですが、色々な作曲家にチャレンジし、ゆくゆくはしっとり系→いぶし銀の世界へと移行しようと目論んでいます。
 今回は気軽に楽しんでいただける曲をという思いでこの曲を選びました。が、聴くのと弾くのとでは大違い!根底を流れるスイング感が出せずに苦戦しています。当日はいかに苦闘ぶりを出さずに弾くか、できれば余裕の笑みさえ浮かべながら演奏したいものだと、はるかかなたの理想を夢見て練習しています。
▼プロフィール
千葉大学理学部卒 メーカー勤務。4歳よりピアノを始め高校で中断、4年半ほど前から再開。ピティナピアノコンペティショングランミューズ部門B2カテゴリー07年全国決勝大会入選、08年地区本選奨励賞、09年地区本選優秀賞。今野早苗氏に師事。 【close】
Yaカテゴリー第1位
 グランミューズ部門に初めて参加させて頂いたのは二年前の大学 1 年生の時で、今回と合わせると 2 回目になります。 1 回目の参加時も大好きな西村朗先生の作品だったのですが、曲が持つ音楽性を自分なりに消化しきれず、不本意な結果となってしまいました。しかしこの経験は私に「音楽は自分の明確な意志・信念が無いと決して伝わらない」という事を教えてくれました。それから私は聴き手の心に届く音楽とは何かという事を念頭に置き、一音一音の音創りや曲に秘められている内面性を試行錯誤しながら取り組んできました。
 今回聴いて頂く曲は本番でも演奏致しました、オパール光のソナタです。初秋の美しい太陽光のもと光の当たる角度によって様々な色に変化し輝くオパールを音や響きで表現し、そして今まで支えて下さった恩師や家族、友人への感謝の気持ちも込め、演奏したいと思っております。
▼プロフィール
静岡県浜松市出身。東京音楽大学付属高等学校を卒業後、現在東京音楽大学ピアノ科3年在学中。2006年、第14回ヤングアーチストピアノコンクールEグループ奨励賞。2008年、第32回ピティナピアノコンペティション中部日本グランミューズ地区本選Yカテゴリー名古屋支部賞受賞。小高明子氏に師事。【close】
Yaカテゴリー第2位
三宅 菜津子 ステージポイント 34
 コンペティションに初めて参加してから、数えてみたら今年で13回目でした。ピティナは課題曲が4曲もあり、幼いころは大変だったような記憶がありますが、長い夏休みに目標に向かって取り組め、継続してきたことは私にとって貴重な経験となりました。また、私を指導してくださる長谷川淳先生や応援してくださった方々に出会えたことで、毎年参加できたことを、とても幸せに思います。
 学生生活の最後にこのような機会に恵まれたことに感謝し、これからも今の気持ちを忘れずピアノを続けていけたらと思っています。
▼プロフィール
桜丘高等学校音楽科卒業。金城学院大学4年在学中。2005年第29回ピティナ・ピアノコンペティションF級全国決勝大会ベスト10賞。2006年第30回ピティナ・ピアノコンペティションF級全国決勝大会ベスト11賞。2008年第9回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA大学生部門アジア大会銀賞。2009年第11回日本演奏家コンクールピアノ部門本選特別賞・協会賞。金城学院大学主催ピアノソロリサイタル開催。第10回大阪国際音楽コンクールピアノ部門エスポアール賞。長谷川淳氏に師事。 【close】
Ybカテゴリー第1位
 小さい頃から、音大に進学する方たちに囲まれてピアノを学んできましたが、自分は"趣味"でのピアノを貫いてきました。大学院での研究生活では、なかなか練習時間もとれず(これはアマチュアのみなさん共通の悩みでしょうが)思うように曲が仕上がりませんが、ピアノを愛する思いは一生持ち続けたいと思っています。ロマン派の曲が好きで、今回の演奏会ではチャイコフスキーを取り上げました。ロシアの農村風景を描いた作品で、悲哀と情熱を緩急自在に表現した曲です。音色の変化にこだわって演奏したいと思います。
 今後もコンペへの参加を目標に、緊張感を持って練習を続けていければと思っています。
▼プロフィール
和歌山市出身。灘高校、東京大学卒業。同大学大学院1年。出口美智子、宮下直子の各氏に師事。東京大学ピアノの会、六大学ピアノ連盟等の活動を通じて、愛好家仲間との交流が楽しみ。和歌山音楽コンクール高校生の部第1位。大阪国際音楽コンクールアンサンブル部門大阪府知事賞、ヴィルトーゾ部門コンチェルト部門各第2位。国際アマチュアピアノコンクールB部門第1位。ヤングアーチストピアノコンクールアマチュア部門第1位。
◎関連リンク:グランミューズな大学生 第4回
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Ybカテゴリー第2位
 モーツァルトの『ロンドKV.511』は、小学校1年生の時に初めて聴いて、哀愁漂う旋律や、その後に出てくる光が差したような温かいメロディーに大変感動した思い出深い曲です。小学校4年生の誕生日プレゼントに楽譜を買ってもらいましたが、単純なメロディーの中で深い精神性を表現することが非常に難しく、楽譜は長らく棚に仕舞われたままでした。昨春、幅広い教養を身につけ人間的にも成長したいと思い、一般大学に進学しました。新しい環境で毎日様々な刺激を受け、この曲の持つ深さを、今の私なりに表現したいと思い、今回の曲に選びました。
 今後はコンチェルト等にも挑戦し、レパートリーを増やしながら一生音楽と関わっていきたいと思っています。
▼プロフィール
ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会において2001年B級金賞、2002年D級ベスト賞、2003年デュオ初級B奨励賞、2006年デュオ中級奨励賞、A1・E・F級入選。ショパン国際ピアノコンクール in ASIA小学3・4年生の部アジア大会金賞、小学5・6年生の部アジア大会奨励賞。6歳より川?みゆき、近藤麻里に師事。慶應義塾大学文学部1年在学中。受験のため1年間ピアノを弾くことができませんでしたが、大学生になってもう一度ピアノを弾きたいと思い、グランミューズ部門に参加いたしました。本日はこのような素晴らしい場で演奏することができ、大変嬉しく思っております。【close】
Dカテゴリー第1位
 この度の受賞は大変嬉しく、またこのようなコンサートで演奏する機会に恵まれピティナ関係者の皆様に感謝致します。連弾を初めて3年目に入りました。お互いの音楽性に刺激を受け、ひとつの音楽を創り上げていく良きパートナー。信頼関係なくしてピアノデュオは出来ません。今回初めてモーツァルトを選曲しました。このk,521第1楽章は、華麗なパッセージやオーケストラを想わせる書法、ピアノ1台での表現を越える素晴らしい作品です。数少ない合わせの中で、二人のテンポ感、一緒に動く16分音符、和音のタッチ・長さなど、細部に気を付けながらの練習。また寺嶋さんのレッスンではオペラの作曲家ということ、キャラクターをはっきりさせることなどご指摘頂きました。モーツァルトが姉のナンネルと、生徒さんのために連弾作品を作曲... なんて贅沢なことでしょう!私たちの演奏を通して連弾の楽しさを皆様に感じて頂ければ幸いです。
・プロフィール
◆廿樂 彰子:群馬県出身。母の手ほどきで4歳からピアノを始める。97年桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業、99年同大学研究科修了。第14回ぐんま新人演奏家オーディション合格。1999年7月、ウィーン国際夏期音楽ゼミナールに参加し、ルドルフ・ケーラー氏のレッスンを受ける。卒業後は地元で演奏活動、母が主宰する音楽教室と、関東短期大学、県立西邑楽高等学校音楽科の講師を務める。2006年から都内に転居。パートナーの加藤亜希子さん(大学の同級生)が札幌から横浜へ転居されたのを機に2009年からピアノデュオを始める。昨年グランミューズ部門Dカテゴリー東日本II地区本選優秀賞。ピアノを宗施月子、笠間春子、出水智子、高良芳枝の各氏に、ピアノデュオを寺嶋陸也氏に師事。現在新宿区で廿樂彰子ピアノ教室を主宰。これからもピアノデュオの魅力ある作品に触れ、音楽を楽しみながら続けていきたい。
◆加藤亜希子:幼少の頃より、札幌コンセルヴァトワールにて学ぶ。札幌大谷高等学校(音楽コース)を経て、桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業。札幌市新人演奏会に出演。2004年度~2007年度ピティナ指導者賞受賞。2006年、2007年度ピティナ特別指導者賞受賞。1997年~2008年まで札幌コンセルヴァトワール講師を、また、2002年~2008年まで札幌大谷高等学校音楽科、同中学校(音楽コース)講師を務める。横浜市に転居し、廿樂彰子さんとデュオを始める。2009年グランミューズ部門Dカテゴリー東日本II地区本選優秀賞。これまでにピアノを宮澤功行氏、三上桂子氏に師事。ピアノデュオを寺嶋陸也氏に師事。現在、横浜市磯子区にて加藤ピアノ教室を主宰。 【close】
Dカテゴリー第2位
大塚慎二郎 ステージポイント 28 / 太田健介 ステージポイント 16
 二人が知り合ったのはグランミューズのソロ部門で出番が前後だったのがきっかけでした。私たちを含め同じ環境のピアノ弾きの仲間が数多くできましたが、せっかくだから連弾をやろうと始めは軽い気持ちでした。やり始めると全く弾き方が違う二人なので息が合うはずも無く、それでいて合わせられる時間を作ることもなかなかできず、コンペ直前まで譜読みすら終わらないという状態でした。相澤先生、井上先生のご指導のおかげで入賞できたことに大変感謝しています。今回の演奏曲はドラマ「のだめ」のテーマ曲としても有名ですが、自分たちが連弾を始めたきっかけにも関連深いので、思いが伝わる息のあった演奏ができるようにがんばります。
▼プロフィール
◆大塚慎二郎:1977年生まれ。獨協大学法学部卒業。地方公務員 。ピアノを高橋喜美江、井上照喜、各氏に師事。2004年日本アマチュアピアノコンクールB部門:金賞。2005年全日本彩明ムジカコンコルソ一般B部門:第1位。2005年大阪国際音楽コンクールアマチュア部門:第4位。
◆太田健介:6歳よりピアノを始める。ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会において1991年B級ベスト賞、1992年C級奨励賞。2006年グランミューズ部門A1カテゴリー第1位。1998年14回教育連盟オーディションC部門入賞、及び、入賞者演奏会出演。2005年第15回日本クラシック音楽コンクール大学院の部全国大会入選。2007年ロッキーマウンテンアマチュアピアノコンペティショングランプリ、及び聴衆賞受賞。2009年スプリングス管弦楽団とサンサーンス協奏曲第2番を共演。2010年サンアントニオにてソロリサイタルを開催。東京大学教養学部を経て東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了(学術博士)。8歳より相澤聖子氏に師事。 【close】