レポート

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第16回 開催レポート

第16回は赤松林太郎さんが出演されました。

今回は「リスト・トランスクプリプションの世界」というコンセプトで開催。生誕200年という記念の年ではありますが、リスト編曲の作品がこれだけまとめて演奏されることは滅多にありません。原曲を上回る香気すら漂わせるリスト編曲作品。赤松先生曰く、細かいところにも音が散りばめられているため、譜読みがとても大変だったそうです(ありがとうございました)。今回の来場者は47名。入場料総額は94,500円でした。ご協力ありがとうございました。



第15回 開催レポート

第15回は関本昌平さんが出演されました。

2003年特級グランプリの関本さんは、円熟のオールブラームスプログラム(全曲同一作曲家のプログラムは今回が初)。同年日本音楽コンクールヴァイオリン部門第1位の鍵富弦太郎さんをゲストに迎え、スケルツォWoO2とヴァイオリンソナタ第3番を演奏されました。今回の来場者は70名。入場料+寄付金の総額は148,000円でした。ご協力ありがとうございました。




第14回 開催レポート

第14回は土屋美寧子さんが出演されました。

モーツァルト=グルック、シューマン、リストの後期作品とバリエーションに富んだプログラムで、最後にはパートナーである和波たかよし先生(Vn.)と絶妙なコンビネーションでブラームスのヴァイオリンソナタ第2番を演奏されました。
今回の来場者は45名。入場料+寄付金の総額は94,000円でした。ご協力ありがとうございました。



第12回 開催レポート(海老彰子チャリティコンサート)
海老彰子チャリティコンサート終了

第12回は海老彰子さんが出演されました。

仙川アヴェニューホールにて、FAZIOLIのピアノを使用した録音となりました。
今回のコンサートは2011年度第1回目として予定されていましたが、東日本大震災を受けてピアニストの海老彰子先生の提言によりチャリティーコンサートとして開催いたしました。当日のチケット料金および募金箱の設置により244,000円が集まり、東日本大震災の義援金として全額日本赤十字社に寄付されました。

第12回レポート



第10回 開催レポート

第10回は大井浩明さんが出演されました。

ほとんどの曲がここ10年以内に、日本人によって作曲されたものです。ピティナで開催するコンサートと思われるかもしれませんが、ピティナの創立時の使命は「日本人作曲家による作品を広める」だったそうですので「初心に戻った」企画と言えるかもしれません。

プログラムはアカデミックで端正な作品ありポップな作品ありで、ふだん現代音楽を聞き慣れない方でも比較的「聴き易い」曲が多かったように思います。計11曲。演奏時間は2時間にわたり、「公開録音」シリーズでは最長の会となりました。

今回の来場者は35名。入場料総額は55,104円でした。ご協力ありがとうございました。

次回は3月6日(日)です。伊賀 あゆみさんをお迎えし、「ウィーン」をテーマとしたプログラムでお楽しみいただきます。



第9回 開催レポート

第9回は佐藤展子さんの登場です。

前半は「水」をテーマにしたプログラムでした。ラヴェルの「水の戯れ」に始まり、フォーレの「舟歌」第一番、シューベルト歌曲(リストによるピアノソロ編曲)の「水に寄せて歌う」など、小品を並べる構成でした。

誠実な演奏に定評のある佐藤さんですが、小学校を訪れ、子供たちの前でのコンサートも数多くこなされる(「学校クラスコンサート」参照)佐藤さんの優しさの表れなのか、非常に優美な音楽となっていました。

後半はシューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集」。シューマン作品としては(?)前向きなイメージの小品集です。新年にふさわしい、楽しい作品をお選びいただいたと思います。

今回の来場者は37名。入場料総額は64,000円でした。ご協力ありがとうございました。

次回は2月20日(日)です。大井浩明さんをお迎えし、ちょっと(かなり)異色のプログラムで開催します。ぜひお運びくださいませ。



第8回 開催レポート

第8回の出演者は泊真美子さん。

技巧的な作品が並ぶ重量級のプログラムでしたが、泊さんの演奏は素晴らしい響きでした。会場の皆さまも堪能されたのではないかと思います。

コンサート前半はリストの有名な2作品から。「ペトラルカのソネット104番」は演奏する方が多い曲ですが、ピアノ曲事典には登録されていませんでした。大作バラードを挟んで、休憩前最後の曲は「ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』より『イゾルデ愛の死』」。オペラ作品の編曲です。音楽史上最も濃厚な音楽の一つと思われるこの曲を、ピアノ一台で表現するには「ピアノが弾ける」だけではまったく力不足といえます。泊さんの演奏は美しいものでした。動画公開を楽しみにして頂きたいです。

後半は日本人作品から。柿沼 唯「ペオニア」、土田英介「波動」どちらも響きの美しい音楽ですが、十全に行き届いた演奏で、小さな「東音ホール」での演奏会であることを忘れるほどでした。

やはり生演奏は素晴らしいということを再確認する会となりました。「公開録音」を進めるにつれ、「録音の限界」を感じてしまうのはちょっと皮肉なことかもしれませんね。とはいえ、もちろんYouTubeでの公開にも意義を感じています。楽しみにお待ち下さい!

今回の来場者は40名。入場料総額は84,600円でした。ご協力ありがとうございました。

次回は年明け。1月10日(月・祝)です。佐藤展子さんをお迎えします。



第7回 開催レポート

第7回となる今回はピアノを「使わない」コンサートでした。演奏は武久源造さん。楽器は「クラヴィコード」です。

クラヴィコードは、オルガンやチェンバロ、初期のピアノと同時期に普及していましたが、ピアノが流行するにつれて廃れていきました。

鍵盤を押すと、その反対側についたタンジェント(ピアノで言うところのハンマー)が弦をたたく(押しつける)という単純なしかけで、構造上あまり大きな音はでませんが、チェンバロと違って、強弱を付けることができます。

曲目は、バッハなどのバロック作品からベートーヴェンのソナタまで。演奏者からほんの数十センチのところに椅子を配置しました。音は確かに小さいですが、集中すると、細やかなニュアンスを聴きとることができます。緊張を強いるような音色ではないので、会場は穏やかな静寂のなかに音が紡ぎだされていく、不思議な空間になりました。

クラヴィコードの魅力は実際に楽器を前にしてみない限りは伝わりにくいかもしれません。YouTubeでの公開でどこまで再現できるかわかりませんが、ぜひ楽しみにお待ち下さい

今回の来場者は29名。入場料総額は42,220円でした。ご協力ありがとうございました。

次回は日を置かずに開催。12月5日(日)です。ピアニストの泊真美子さんをお迎えします。



第6回 開催レポート

今回は若手ピアニストの菊地裕介さんをお迎えしました。大変広いレパートリーをお持ちの菊地さんですが、今回はフランスものを中心とした珍しいプログラムをご用意いただきました。

当日は、配布プログラムと曲順を変更。前半は静謐な印象の作品が並びました。特にケックラン作品には、その後の懇親会でも「初めて聴いた作曲家だけどもとても印象に残った」という感想を数人のご来場者から頂きました。

なおケックラン作品も、もちろんYouTubeで公開予定ですが、現在は著作権が残存しており、すぐには公開ができません。公開は著作権が消滅するはずの来年半ばころになる予定です。

今回の来場者は約50名。入場料総額は83,600円でした。ご協力ありがとうございました。

次回11月27日(土)の開催です。鍵盤楽器奏者の武久源造さんをお迎えします。楽器は未定ですが、珍しい体験ができる回になるはずです。どうぞご期待ください。



第5回 開催レポート

今回は精力的に活動をされる若手デュオピアノデュオ・ドゥオールにご登場いただきました。

公開録音では初めて、二台ピアノ作品がプログラムに含まれており、録音と撮影の都合で変則的な座席配置としました。今回は80人を超える方にお集まり頂きましたが、この影響もあって座席数がギリギリとなりました。

盛況のなか、コンサートはバッハの協奏曲から始まり、大変息のあった演奏で会場から感嘆の声も上がります。その後ショパン作品を連弾、二台ピアノに編曲した3曲は、聴きなれたはずの作品にも関わらず新鮮な響きがするという、楽しい趣向でした。

後半はドビュッシーの「牧神」から。これは作曲家自身による二台ピアノ編曲でした。続くブルグミュラーの「無邪気」「せきれい」はこれも二台ピアノ版で、原曲の軽妙を保ちつつ、スパイスを加えた印象。そして最後のブラームス交響曲第一番第四楽章は、ドゥオールさんが力を入れているコンサートプログラムということもあって、大変な熱演となりました。

今回の入場料総額は130,200円でした。なお、会場でコンサートチケットやCDを販売しており、こちらも好評だったようです。ご協力ありがとうございました。

次回はやや時間が空いて10月3日(日)の開催です。菊地裕介さんの登場です。



公開のお知らせ その1

第1回から第3回までの公開録音コンサートについては演奏家のご許可をいただいた分すべて、演奏動画を公開しました!ピアノ曲事典への登録も完了しています。ぜひご覧くださいませ。

動画公開のお知らせページ 今回公開分をまとめてご覧いただけます。
※ピアノ曲事典
金子一朗さんピアニストページ松本あすかさんピアニストページ鈴木弘尚さんピアニストページ



第4回 開催レポート

今回のピアニストは根津理恵子さんでした。ポーランドを拠点としてヨーロッパでも活躍を続けられている根津さんですが、お忙しい中、ポーランドにちなんだ作品を中心に、プログラムを組んで頂きました。

前半はショパン作品のプログラム。前半最後にはチェリストの宮坂拡志さんとの共演で、序奏とポロネーズ作品3が演奏されました。それほど演奏される機会が多くはないと思いますが、ショパンの華やかな一面が全面にあふれた、非常に楽しい作品です。現在編集中の、演奏動画公開をご期待いただければと思います。

後半はショパン楽譜の「パデレフスキ版」でおなじみ、ピアニストのパデレフスキ作曲によるソナタから開始。格調高く大規模な音楽でした。プログラム最後はスケルツォ3番で、事前のご案内とは異なる曲となりましたが、全体的に引き締まった構成でまとめていただきました。

なお、今回の入場料総額は143,010円でした。入場者数は60名弱でしたので、入場料は平均2000円を大きく超えたことになります。ご協力ありがとうございました。

次回はやや時間が空いて9月12日(日)の開催です。ピアノデュオ・ドゥオールの藤井隆史さん、白水芳枝さんの登場となります。このシリーズ最初のデュオ公演ということで、現在(5月末)プログラムを練っていただいているところです。どうぞご期待ください。



第3回 開催レポート

第三回公開録音コンサートは鈴木弘尚さんが登場しました。大変人気の公演だったため、予約も早々に打ち切りとさせていただきましたがご来場の方は86名。会場内には熱気がこもり、空調を効かせると寒くなってしまうなど、ご不便をおかけして失礼いたしました。

オール・ロシア音楽の重みあるプログラムでしたが、鈴木さんの演奏は涼やかかつダイナミックに響き、ご来場の方々も音楽を楽しまれたのではないかと思います。後半はじめのラフマニノフ「組曲」「フーガ」は日本初演だったようです。今回ゲストとして、ミニレクチャーをして頂いた一柳富美子先生によれば、ロシアでは今「ラフマニノフ」の再評価や伝記的事実の再発見が進んでいるとのこと。初演の2曲も、現在進行中の研究成果の一つとして、近年出版されたものだそうです。アンコールには、話題のラフマニノフ前奏曲「鐘」を弾いて頂きました。

今回の入場料総額は152,500円でした。

次回は根津 理恵子さんの登場となります。チェリストの宮坂拡志さんをお迎えしてデュオの演奏も交えたプログラムになります。必ずお楽しみ頂けると思いますので、ぜひお越しくださいませ。



第2回 開催レポート
第2回公開録音

第二回公開録音コンサートはピアニストに松本あすかさんを迎えて行われました。「子どもでも楽しめるコンサート」というコンセプトをお知らせしたこともあり、お子様の来場者も多く見えられました。総入場者数は44人。うちお子様が10人以上。

前半は平吉毅州先生による「虹のリズム」全曲。後半は松本さんの恩師、多喜靖美先生とのアンサンブルや、ブルグミュラー・アレンジなど華やかな曲も演奏。軽妙なトークを交えての進行で、楽しい会となりました。

第2回公開録音

終演後のパーティーでは、憧れのピアニストにサインをもらって大喜びするお子様の姿もみられました。松本さんによれば、「今後も子どもの曲を積極的に取り上げていきたい」とのこと。「子どもの曲」を大人が弾くのは簡単なことではありません。松本さんのようなピアニストの方はとても貴重なので、ピアノ曲事典も応援していきたいと思います。

第2回公開録音

なお、今回の入場料総額は60,700円でした。

次回は鈴木弘尚さんの登場です。第三回はまた趣向をかえて、音楽学者の先生をお迎えするなど、アカデミックな会として、意義あるものにしていく予定です。



第1回 開催レポート
レポート1

第一回公開録音コンサートは、77名の方にご来場いただき、盛況のうちに終了いたしました。ご来場誠にありがとうございます。演奏後に皆様で決めていただく入場料の総計は、158,550円でした。平均2,058円を封筒にお入れいただきました。

今回演奏をされた金子一朗さんは激務のなか、難曲ばかりを準備されて今回の公開録音に臨んでいただきました。非常に質が高く、貴重な音源がピアノ曲事典に加わることになります。YouTubeでの動画公開を楽しみにお待ちください。

終演後は、ホールのロビーにてミニパーティーを行いました。ワインとソフトドリンク、簡単なおつまみをお出しし、演奏者の金子さんを交えて、来場者の皆様と、しばし歓談をお楽しみいただきました。

次回は松本あすかさんの登場です。

ガラリと趣向を変えたプログラムで、こちらも楽しい会になるはずです。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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