6月に開催されたチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で審査員長を務め、今回のロン・ティボーの審査にも加わっているロシアのニコライ・ペトロフ先生。

後部の２列の審査員席で、唯一、最後方の列に座っているペトロフ先生。それもそのはず。ロシアの重戦車ペトロフ先生には、普通のコンサートホールの椅子が合わなそう…。特等席に座り、他の先生方が控え室に戻る合間の休憩も、ペトロフ先生は一人、審査員席で待機しています。
圧倒的なパワーと技巧で、超絶技巧作品をものともせず弾きこなすペトロフ先生ですが、ぽつんと一人、誰もいない審査員席に座っていらっしゃると、何とも言えない愛嬌を感じさせてくれました。

「日本にはもう10回以上は行っていますね。最近では、数年前にNHK交響楽団とラフマニノフの3番を共演しました。」