ルイのピアノ生活

第47回 秋篠宮様と紀子様/曲:ショパン  「革命」エチュードop.10 no.12

2007/07/12
♪ 演奏
ショパン :「革命」エチュードop.10 no.12  動画 動画:(3,22s)
 

今まで本当に色々な場所で、色々な演奏の機会がありました。
日本全国、北海道から九州まで(沖縄はまだです)いくつもの都道府県で、全国有数のホールから、駅から車で3時間もかかる全校生徒数が5名という田舎の学校までそれぞれの場所で、色々な人たちに演奏を聴いてもらいました。

一般のコンサートに来て下さるお客さんとは、コンサートの間、演奏(時にはトークも)を通してのみのコミュニケーションである事がほとんどですが、協会や学校関係から依頼される演奏会は、演奏後にお客さん方とも話す機会が多く、そんな中、人との出会いが多いのも楽しみのひとつです。

一般の演奏会、かなり格式ばった式典での演奏、それとは全く逆の学校や施設でのおしゃべりコンサート等を行ってきましたが、つい最近、今まで体験した事の無い、特別な演奏がありました。日蘭協会の式典で、秋篠宮様と紀子様の前でおよそ30分間演奏する機会をいただいたのです。今までにない経験です。お話をいただいた時、うれしいと同時に緊張して「おじぎなどはどうすればよいのだろう・・」「何を弾こうか」「失礼のないように・・」「でも殿下も同じ人間なのだから」等、数秒間の内に様々な思いが浮かんでは消え、これが演奏当日まで何度か繰り返されました。

いつも割と気軽な服装で演奏している私にとって、タキシードに蝶ネクタイという正装はそれだけでも気持ちが引き締まります。当日、楽屋で緊張と喜びの入り混じった感覚をしみじみ噛み締めている所へ、「会の進行が早くて予定より20分早く演奏時間が繰り上がりました!」と係の方が焦ってやってきて、結局蝶ネクタイを直す間もなく舞台に出ることになったのです。

こんな調子でしたので演奏直前もかなり緊張した状態でした!曲のことよりも「まずおじぎ」と「蝶ネクタイ」の事が気になり集中できません。ステージに出ると、秋篠宮殿下のお姿が一番先に目に入って来て、そこで緊張もピークに達したのですが、一旦ピアノに座ると、とても穏やかな、和やかな雰囲気が流れているのを感じすっと落ち着きを取り戻す事ができました。演奏中は面白い曲を弾くと会場から笑いが漏れ、美しい箇所では場内は独特の空気に満たされ、お客様が楽しんで聴いて下さっている雰囲気に助けられ、すっかり緊張を忘れて演奏に没頭する事ができました。(演奏者にとって、会場の雰囲気はとても大切ですね!)演奏後、秋篠宮様と紀子様と15分ぐらいお話が出来ました。とても威厳のある秋篠宮殿下と、笑顔の美しい知的な紀子様を前に、実はここでも私はすごく緊張してしまい、色々な事を尋ねて下さいましたが、もったいない事に何を答えたかをほとんど覚えていません。オランダに親近感を持たれている事や、音楽家だった祖父の曲を聴いてみたい、とおっしゃられていた事等は漠然と記憶に残っているのですが・・・。多分色んな意味不明な事や失礼な事をたくさん言ってしまった・・・。でもお2人の前での演奏が出来て、とても光栄に、とても嬉しく思っています!

ルイ・レーリンク


ルイ・レーリンク

オランダ出身。7歳からピアノを始め、15歳で音楽院入学。アムステルダム・スヴェーリンク音学院に於いてW・ブロンズ氏他に師事する。1996年音楽活動の為、日本に移住。「肩の凝らないクラシック」をモットーに各地で通常のコンサートから学校や施設のコンサート、香港等海外でも公演。九州交響楽団との共演、CD「ファイナルファンタジー・ピアノコレクションズ9」の演奏と楽譜監修を行うほか、CD「夢」をリリース。個人/公開レッスンや音楽講座を行い、ピアノ・音楽指導にも意欲的である。洗足学園音楽大学非常勤講師、洗足学園高等学校音楽科講師として、「演奏法」の授業 、演奏家を目指す生徒のための「特別演奏法」の授業、ピアノレッスンを受け持つ。

NHK/BSテレビ「ハローニッポン」、「出会い地球人」
TBSテレビ「ネイバリー」、TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」他出演。

ピアノ演奏法のページ : http://www.senzoku.pianonet.jp も作成中
演奏者のホームページ http://www.pianonet.jp

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