ブラームス/コルトー：子守唄　　 動画：(3,35s)

いよいよクリスマスですね。
大好きな時期です。みなさんはクリスマスはどう過ごしますか？オランダでは外はとても寒いのですが、家の中はとても暖かな雰囲気に満ちています。ツリーを飾った居間で家族やお友達と暖かいワイン(gluhwein)を飲みながらおしゃべりしたり、この時期だけの特別なお菓子を食べたり、リラックスして過ごします。このお菓子は日本ではなかなか入手困難なのですが、毎年オランダの家族から小包が届きます。シナモンの味のクッキー、自分のイニシャルの形のチョコレート、マジパンのお菓子やアーモンドクリーム入りのパン（stollen)などお陰で１２月は毎年体重が増えてしまうのですが、美味しくて、なつかしくてついつい食べ過ぎてしまいます。

gluhwein

stollen

揚げ菓子

この時期のお菓子といえば、もうひとつ、揚げ菓子があります。リンゴや干しブドウ入りのドーナツのようなペーストリーで、オランダの街ではこの時期限定で屋台を出しています。寒さの中、揚げたてのお菓子を食べるのはまた格別です！

クリスマスの時期は街中でいろいろな音楽が聞こえてきます。コンサートホールだけでなく、教会やサロンコンサート、普通の家の居間でも演奏会を開いたり、聴いたり、弾いたり、とにかく色々な形の音楽でいっぱいになります。寒い街角で吹奏楽のアンサンブルが聞こえてきたりするとぽっと心に灯がともったように感じます。暖かいワインもいいですが、音楽は寒い時も心を暖めてくれます！陽の少ないオランダの冬に、光を与えてくれます。

この時期に教会でよく演奏される事が多いのがバッハの作品です。寒い教会の中で何時間もじっと音楽に耳を傾けるのは、この時期ならではの格別な味わいがあります。教会といえば音楽院卒業の頃、教会でミサや合唱や神父さんの伴奏のアルバイトをしていました。その頃の私は「音楽は音楽を勉強した人にしか理解できない」と少々偏った傲慢な考えを持っていました。でも教会に集う人々が、音楽によって時には勇気や喜びを与えられ、また時には癒される姿を見て、音楽の真のメッセージを教えられたと思います。それは音大では学べなかった事でした。本来、音楽は楽しいものなのです。音楽は演奏家だけのものでもないし、作曲家は研究のために曲を書いたわけではありません。音大で長く過ごした私が忘れていたメッセージでした。

日本ではこれから年末にかけてベートーベンの「第九」があちらこちらで聴かれるようですね。生命のありがたさをうたった素晴らしい名曲です！（バックナンバーも見て下さい！）プレゼントを交換したりパーティも楽しいですが、ぜひクリスマス本来の意味、キリストの誕生日を祝って周りの人と感謝を分かち合う事も思い出して下さい。音楽を聴きながら...。

話は戻って、先程の暖かいワインは意外と簡単にできますので作ってみて下さい。（実は今も飲んでいます！）安い赤ワインを鍋に空けてシナモン、クローブ、オレンジやレモンの皮、その他お好みのハーブと砂糖を入れてアルコールが飛ぶまで煮ます。寒い外出から帰った後など身体が暖まりますよ！

それでは、また！メリー・クリスマス！

ルイ・レーリンク

この曲の一番難しい事のは長いフレーズをつくることです。長い息で歌いましょう！ピアノを弾くより、口で歌ってみて下さい。 一息で長いフレーズを歌いましょう。何回か歌ってから、同じようにピアノで弾きましょう。 今回このビデオを収録したロケーションは世田谷区の千歳烏山にあるユーロピアノでした。楽器はべヒシュタインのB型でした。