会員・会友レポート

ワルシャワ ジャパン ウィーク レポート

2007/11/13
ワルシャワ ジャパン ウィーク レポート

レポート◎平間 百合子



ワルシャワ ジャパン ウィーク レポート

 この度、全日本ピアノ指導者協会様のご尽力でポーランドのワルシャワで開催されたジャパンウィークの音楽交流のステージにわたくしの門下生、千葉まりん、千葉れのん、早坂有里亜、佐藤いつほ、杉元太、土山真裕子、そして昨年からウィーンで研鑽を積んでいる千釜有美子の7人と 武蔵野音大生のお二人が立たせていただきました。

ワルシャワ ジャパン ウィーク レポート
ワルシャワ ジャパン ウィーク レポート

コンサートは10月29日の夜9時から一時間のプログラムで一人8分と短いながらも、それぞれ個性ある演奏を披露することが出来、鳴り止まぬ拍手に感激いたしました。リハーサル時間もたっぷりいただきフィルハーモニーホールの素晴らしい響きを堪能いたしました上に、その後も由緒あるワルシャワフィルのリハーサル室で本番まで指慣らしをさせていただく贅沢な一日となりました。本番にはポーランドの皆様が沢山ご来場くださり小さい演奏者の登場に微笑みのざわめきが会場に響いたり、熱演には身を乗り出してくださったり、静かな美しいフレーズには隣どうし肩を寄せ合ってうっとりした表情で聴いてくださったり、ホールの後方で演奏を見守っていたわたくしにはポーランドの方々の音楽への愛情や演奏者への暖かいまなざしが手に取るように感じられました。ステージに立った生徒たちも今までに経験したことのない聴衆の反応を肌で感じ気持ちよく音楽で世界の人々と会話する喜びを知ったようです。

ワルシャワ ジャパン ウィーク レポート コンサートに先立ちショパンアカデミーのアリシアブハチ先生のレッスンを受けさせていただけましたのも生徒たちにとって貴重な経験でした。一様に音楽性を認めていただき、更に細かい点を具体的に演奏とともに示していただきましたので分かり易く、本番直前のレッスンでしたが混乱することなくステージに生かせたように思います。

ワルシャワ ジャパン ウィーク レポート
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ワルシャワ ジャパン ウィーク レポート
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 わたくしは生徒より一足早くヨーロッパに着き、パリからワルシャワに入りました。奇しくもショパンの二つの祖国ポーランドとパリを旅することとなり1849年マドレーヌ寺院での葬儀まで作曲家としてピアニストとしてショパンが活躍したパリのどこまでも青い空を見上げ、秋の光が煌くセーヌ川の流れにハーモニーを聴き、1810年ショパンが誕生したポーランドではサスキ公園の落ち葉を踏みしめ、厚く深く垂れ込めたワルシャワの空に祖国を憂うショパンの想いや胸を打つ旋律を聴きました。

 コンサートを精一杯成し遂げた次の日には生徒たちもご父兄も晴れ晴れとした表情でワルシャワの街を隈なく歩き、一生懸命覚えたポーランド語で人々と会話し、ウィーンに戻る有美子さんとの別れを惜しみ、聖十字架教会では感謝の祈りを捧げ ショパンの心臓がパリから持ち帰られ納められている白い柱の前には暫し佇み、その壁に両手を触れてショパンの魂に一歩近づいた思いがいたしました。

 今回のコンサートでは沢山の皆様にお世話になりましたが中でも浜松の宮本久美子先生には、お弟子さんでワルシャワに留学なさっていらっしゃる中安善巳さんに練習場所としてお洒落なご自宅を使わせていただきました。また、根津理恵子さんとお母様の栄子先生とお食事させていただいたり、大変お世話になりました。ピティナの国際的なネットワークを誇りに思い中安さんや根津さんはじめ海外に羽ばたいていらっしゃる皆様の成功をお祈りしワルシャワジャパンウィーク参加レポートといたします。


ピティナ編集部
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