100のレッスンポイント

006.指先に重みをのせる

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2010/01/08
♪試してみよう
本文中でも書いたとおり、さまざまなものを使って、指先にかける重さをコントロールすることを目指してみましょう。動画も参考にしてみてください。

「指先に重みをのせて」といわれても、その感覚がわからない場合があります。
そこで、やわらかいクッションや、ポリウレタンでできているぬいぐるみなどの上に指先をのせてへこませてみます(台所の皿洗い用スポンジでも代用可能です)。
しっかり重みをのせると、より深くへこみますね。
ピアノからしっかりとした音を出したい時には指を鍵盤に深く沈みこませます。いっぽう、例えば伴奏などで控えめな音を出したい時は少し浅めにします。クッションなどを使って練習することで目に見えてバランスがとれるようになり、出したい音を自由に出せるようになります。

計量ばかりの上に指をのせ、何グラム重みがかかっているか試してみるのも面白いでしょう。あるピア二ストが「今日は700gで弾く」と言った、と伝え聞いたことがあります。700gの重みをはかりにのせてみてください。結構な重みですよ。
はかりを使った応用練習も考えられます。いろんな指を次々にのせ換えても、針が揺れないようであれば、とてもコントロールが上手くできており、きれいなレガートで弾けるということです。トライしてみてください。

体重計を使って「指先にどれくらいの重さがかけられるか」を試したこともあります。鍵盤に力をかけた際、重みをかけた分、実際の体重から数字が減ることになります。体重が軽くなったような錯覚を感じますので、ちょっと楽しいですよ!

実際に音を出す方法もあります。
ひらたいぬいぐるみ(タオル地のものとか)等を鍵盤の上に置き、その上に指をのせ、思い切り瞬間的にすばやく重みをかけてみてください。楽に大きな音がでると思います。この方法は強く行っても痛くないですから、まだ鍛えられていない指でも、思い切りすばやい打鍵を試すことができます。幼い方や初心者だけでなく、ベートーヴェンを弾いているレベルの方が試すのも有効です。楽に、それまでの倍くらいの音量を出す体験ができましたよ。

鍵盤そのものを触るのではなく、さまざまな道具を使うことで、簡単にピアノを弾く際の感覚が養われることがあります。


池川 礼子(いけがわ れいこ)

武蔵野音楽大学ピアノ専攻科卒業。武田宏子氏・吉岡千賀子氏に師事。バスティン・ メッソードの講師として全国各地で講座を行う一方、地元鹿児島ではピアノ指導法研 究会を主宰。生徒育成においては、ジュニア・ジーナ・バックアゥワー国際コンクー ル第2位輩出のほか、長年にわたりピティナ・ピアノコンペティションにて高い指導 実績を全国にアピール。特に1999年度は、ピティナ全国決勝大会のソロ・デュオ・コ ンチェルト部門に計7組の生徒を進出させ、ソロF級で金賞、コンチェルト初級で優 秀賞などを受賞した。導入期から上級レベルの生徒までまんべんなく育て上げる指導 法は、全国のピアノ指導者の注目の的となっている。ピティナ正会員、コンペティシ ョン全国決勝大会審査員。ステーション育成委員会副委員長。

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