100のレッスンポイント

005.指先の意識、コントロール

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2009/12/25
♪試してみよう
指先に意識を持たせる方法はいろいろとありますが、楽しくできるものをご紹介しましょう。ひとつは、小さいプラスチック片を、さまざまな指を使って引っ張ってみる方法。もうひとつは、同じ指どうしで「握手」をして引っ張り合うというものです。ビデオで詳しいやり方をご確認ください。

いろいろな音楽の内容がわかり、出したい音や、音色があっても、意思に反してその音が出せないことが、多々あります。
自分からピアノに通じる接点は指先です。
まず、そこを意識することが肝心です。
小さい子供は、指先で大切なものを(たとえば小さなダイヤモンドに見えるビーズ)を絶対に落とさないように持たせ、指先の緊張感を感じさせます。
腕時計を1と2の指で持ち、床に落とさずしっかり指先でつかみ、振り回しても落とさないように気をつけることも良いと思います。
大切なものをしっかり指先で持って、別なところへそれを持っていくことも、当たり前にできます。指先緊張、腕脱力は、日常生活に良くよくあることです。
なんでもないことに気づくと、腕がカチコチになってしまうことから開放されますよ!
そして、指先でいろいろなものを打ち、どんな音がするか聞いてみる。缶と,紙の箱では音が違いますね。しっかり打てる人と、そうでもない人は、同じ箱をたたいても全く違った音が出るはずです。!
指先でそっとやさしくタッチしたり、きらきら光るようにすばやくタッチしたりと、指先のコントロールによって、いろいろな音を出すことができます。!
指先がどういうふうにピアノの鍵盤に当たるとどんな音が出るのかに、興味を持ち、常に指先に意識を持つと、きっと音は変わります!


池川 礼子(いけがわ れいこ)

武蔵野音楽大学ピアノ専攻科卒業。武田宏子氏・吉岡千賀子氏に師事。バスティン・ メッソードの講師として全国各地で講座を行う一方、地元鹿児島ではピアノ指導法研 究会を主宰。生徒育成においては、ジュニア・ジーナ・バックアゥワー国際コンクー ル第2位輩出のほか、長年にわたりピティナ・ピアノコンペティションにて高い指導 実績を全国にアピール。特に1999年度は、ピティナ全国決勝大会のソロ・デュオ・コ ンチェルト部門に計7組の生徒を進出させ、ソロF級で金賞、コンチェルト初級で優 秀賞などを受賞した。導入期から上級レベルの生徒までまんべんなく育て上げる指導 法は、全国のピアノ指導者の注目の的となっている。ピティナ正会員、コンペティシ ョン全国決勝大会審査員。ステーション育成委員会副委員長。

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