Vol.11-2 祝・ピアノ誕生300年 II.ピアノ曲の世界旅行 アメリカ/日本
ピアノが誕生して以降、西欧のドイツ~オーストリアを中心に、クラシック音楽の重要な一ジャンルとして、「ピアノ曲」の基礎が築かれます。そして時代の変化、各地の民族文化の影響を受けながら、ピアノ曲は多様化し、世界に広がっていきました。
ドイツ&オーストリア/フランス | ロシア/北欧/東欧/南欧 | アメリカ/日本

中南米諸国のスペイン・ポルトガル領から独立
20世紀後期:アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ(北米)、ブラジル、アルゼンチン(南米) 他
19世紀中期のヨーロッパの革命運動以降、多数の音楽家がアメリカ合衆国に移住、ドイツ音楽から得た影響は大。20世紀には、通俗楽派、実験主義者、不確定音楽も含め、世界のあらゆる流派が存在してる。
ヴィラ・ロボス(1887-1959 ブラジル)
土俗的な要素と申請な叙情の徹底した追及者で、クラシックの技法にブラジル独自の音楽を取り込む。『ショーロ第5番(ブラジルの魂)』など。
ガーシュイン(1898-1937 アメリカ)
真の「アメリカ音楽」を作り上げ、ピアノで世界中に示す。クラシックとジャズを融合した「シンフォニック・ジャズ」の『ラプソディー・イン・ブルー』など。
ジョン・ケージ(1912-1992 アメリカ)
プリペアード・ピアノの創始者。前衛的手法をシェーンベルクから受け継ぎ、不確定要素など相違あふれる新技法。『メタモルフォーシス』など。
ヒナステラ(1916-1983 アルゼンチン)
十二音主義から出発し、民族的土俗的作風を強めたアルゼンチンの作曲家。『12のアメリカ前奏曲』など。
ピアソラ(1921-1992 アルゼンチン)
「アルゼンチン・タンゴ」に、バロック様式の重厚さやジャズのクールさも加えた独自の音楽を開拓。『リベルタンゴ』など。
現代音楽の分野で、世界的に有名な日本を代表する作曲家。この曲は、尊敬し影響を受けたメシアンの、没年に書き上げた作品です。武満は、形をもたない「水」を、「音」との関係に重ね合わせ、「海」や「雨」などを多く描きました。日本の「雨」の風情を感じながら、水とピアノの音がどう絡みあい、その響きがどう伸びてどう移ろっていくかを、聴いていただきたいと思います。
「一人の人が一生のうちに体験できることや、行くことのできる場所は限られています。何かを長い間ずっと見守ったり、世界一周旅行を何回もしたりすることは、限られた人生の中では色々な制約があって到底できることではありません。
でも、音楽に触れることで、私たちはその制約から自由になれます。音楽教育の意味も、そのことを教えるところにあるのではないでしょうか。音楽を通じて、時代を超え、場所を超え、─教育的にも、演奏会としても、とても意義深いものになるはずです。音楽に触れて人は自由になれること。この演奏会で皆様に感じていただければと思います。」(黒田亜樹)
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