ショパン物語

第105回 暴力事件その1

2007/11/22
ショパン物語 第105回

1、オーギュスティーヌの結婚サンドは、息子のモーリスとオーギュスティーヌを結婚させようと考えていたよう だが、モーリスは結婚することには、しりごみしていたようである。 ショパンのワルシャワの家族へに宛てた手紙にも「あの息子(モーリス)はお金の ためにしか結婚しません。なのに、オーギュスティーヌを傍に置きたがったのです」 「オーギュスティーヌは養女として、ソル(ソランジュ)と同等に扱われました。い や、ソルよりも大事にされました。モーリスがそれを望んだからです」というような ことが書かれ、サンドがオーギュスティーヌを養女にしたことに反対し、サンドが モーリスの言いなりになっていることを批判していた。そしてソランジュに同情して いた。
というわけで、オーギュスティーヌは、モーリスと親密な関係にありながら、他の 人と結婚することになったのである。

2、事件の発端サンドが、オーギュスティーヌのために取り揃えた婚礼の品々を見て、ソランジュ は「私たちのお金を盗んだ」と激怒し、その報復にクレサンジェは金槌で、婚礼の 品々と入れた箱や、花瓶色代を叩き壊し、荒らしまわったという。そこへモーリスが 割って入り、さらに大事件へと発展するのであった。


林 倫恵子(はやしりえこ)

漫画家・ピアノ指導

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