【実施レポ】2019/05/20 赤松 林太郎先生セミナー(熊谷)

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2019/06/13
ブルグミュラー マスター講座25の練習曲・18の練習曲
赤松 林太郎

2019年5月20日(月)に和幸楽器熊谷店ホールにて赤松 林太郎先生をお招きし、「ブルグミュラー マスター講座25の練習曲・18の練習曲」を開催いたしました。

25の練習曲から「アヴェ・マリア」「タランテラ」「天使のハーモニー」、18の練習曲から「ゴンドラの船頭歌」「空気の精」「つむぎ歌」の6曲を取り上げ、ショパン、リスト、メンデルスゾーンと同じ標題曲を擁するブルグミュラーが、ロマン派の大曲を弾けるようになるために最適な教材であること、それを表現するためにこども達がどんな問題を抱えているかを見極め、どのように指導するかを赤松先生の演奏を交え、ユーモアたっぷりにお話しいただきました。

「アヴェ・マリア」では、和音をいかにそろえて美しく響かせるかというテーマで、指の個性を理解し長さの違う指をフォークのように使うこと、更に密集では内側、開離では外側の音を大切に弾くという先生の解説のもと、よくある演奏としてソプラノのみを歌わせた場合との比較演奏をしてくださいました。『メロディーだけを考えていると音楽が空っぽになる』という先生のお言葉通り、その響きの違いに驚きました。
「タランテラ」では、冒頭の速いパッセージで音がずれる例を取り上げ、その原因として初めから左手が遅れること、対処法は左手を聴いて左手に合わせることと、左手のみ呼吸することとお話しくださいました。
18の練習曲からはペダリングの重要性に焦点を当て、曲に合わせて深いペダル、1/2、1/4、1/8と踏み方を変えていくこと。そこにピアノの構造を加味することで、目と耳でより具体的にこども達に伝えることができることを実感しました。
また、この段階で左手とペダルのみの練習でコンビネーションを作っておくことがとても有効だとのお話から、今までペダリングがうまくいかなかった生徒に早速試してみよう!と私自身の抱えていた靄が晴れていくような気がしました。

赤松先生のお話はとても明確かつ具体的で、レッスンですぐに取り入れられることばかりでした。ここには書ききれませんでしたが、多くの生徒に特効薬となり得る指導の処方箋を惜しみなく分け与えてくださった赤松先生に、心から感謝いたします。最後に突然のリクエストに応えて弾いてくださったショパンのスケルツォは、私たちにとって最高のプレゼントとなりました。


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