【実施レポ】音楽性を育てるためのピアノ連弾からのアプローチ ‐連弾を取り入れた魅力あるレッスンと指導法‐(藤井隆史先生・白水芳枝先生)

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2017/11/07
音楽性を育てるためのピアノ連弾からのアプローチ ‐連弾を取り入れた魅力あるレッスンと指導法‐
藤井隆史・白水芳枝
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2017年10月23日(土)ハーモニーホールふくいにて、 藤井隆史先生と 白水芳枝先生のピアノデュオ"デュオール"による「音楽性を育てるためのピアノ連弾からのアプローチ ‐連弾を取り入れた魅力あるレッスンと指導法‐」という題で講座が開催されました。 素敵な衣裳で先生方が会場に現れると、前日からの台風による悪天候も飛んで行くように会場の中がパッと明るくなりました。学校が休講になった為学生さんの姿もありました。

挨拶のあと、ブラームス作曲ハンガリー舞曲第1.6番を演奏されました。間近で聴く音色、お二人の世界観にどんどん引き込まれました。連弾の楽しみは、相手の呼吸を感じその呼吸に交じっていくことの幸せ、分け合った音を1つに重ねていく地道な作業、その先に合った時の喜び。相手がいて1つの音楽を作る幸せだと教えてくださりました。お二人の演奏からは相手を思いやり、対話しているような掛け合いを楽しまれている様子が伝わってきました。

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「イメージする大切さ」という点からのお話では、藤井先生が情景を話された後ペールギュントより「朝」をお二人で演奏すると、目の前にサハラ砂漠が広がりそこに朝日がのぼり、本当にじりじり暑くなっていくように感じました。生徒に指導する際、イメージを持たせることの必要性を改めて実感しました。 1つ1つの音の出し方については、向こうに、手前に、下に、反響板に当てるようにと、どの方向に音を響かせるのか、また動物の謝肉祭より「白鳥」では鍵盤の下1/2を使った音色など音作りにも大変時間をかけていらっしゃいました。今回「牧神の午後への前奏曲」を演奏される際には、お二人が相手を思いやり手の位置、体も前後に巧みに移動させていたのが印象的でした。

コンペティションプレ初級・中級Aの課題も取り上げてくださり、相手のことを思いやりお友 達の空気を感じることが大切だとお話されました。連弾曲の音が少ないのは時間をかけて2人の世界観をそろえられるようにするためだとお聞きし、私もそれを実感しました。今後連弾を積極的に取り入れていこうと思います。

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そろそろ講座も終わりに...という雰囲気になり、先生方の締めのお言葉...と思いきや「最後にブラームス作曲半ハンガリー舞曲第5番を演奏します」と。参加されていた皆さんから笑顔と大拍手。 前日のステップでのトークコンサートから今日の講座まで、先生方お二人の素晴らしいお話と演奏に溢れた大変充実し、また大変贅沢な2日間でした。参加者の皆さんも同じ気持ちで、最後は沢山の拍手に包まれました。 またぜひお聴きしたいです。

Rep:鯖江ステーション 徳力典子
 

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