【実施レポ】クラシックアンサンブル講座「はじめて出会うコンチェルトVOL.24」(松丸弘子先生)

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2016/10/31
クラシックアンサンブル講座「はじめて出会うコンチェルトVOL.24」
松丸弘子

2016年10月10日(月)東京芸術センターにて松丸弘子先生をお招きし、「クラシックアンサンブル講座「はじめて出会うコンチェルトVOL.24」という題で講座が開催されました。

今回は新刊「はじめて出会うコンチェルトvol.24」 での演奏ポイントや初めてエレクトーン伴奏に臨むピアノの先生のための講義もあり大変充実したものとなりました。
オープニングはモーツァルトピアノ協奏曲第9番第3楽章ジュノムより、軽やかで華やかなモーツァルトの世界が展開されあっという間に引き込まれていきます。続いて「剣の舞」では原曲を大事にしながらもエレクトーンならではの音色を使った斬新なアレンジを楽しく聴かせて頂きました。

エレクトーンといえば音色データを自動で流して音楽に合わせて弾くイメージがありますが、特にクラシックでは「自分で呼吸を感じて弾く」ことが大切だということです。その為リズムを自動で鳴らすのではなく、鍵盤にパーカッションを仕込むことで拍感をとらえ、自力でレバーを蹴ることで音色を変えるという最も基本的な弾き方を取り入れた曲集となっています。

しかしながら今回はピアノの先生が初めてエレクトーン伴奏に臨まれる場合、大変取り組みやすい「グルリット作 ほがらか」も収められています。ピアノの先生の一番の懸念の元である足鍵盤を最小限の動きにすることで弾きやすく、レッスンにもすぐ使えるよう配慮がなされた曲となっています。

また松丸弘子先生のオリジナル曲「予感」もコンチェルト曲として編曲されこのセミナーにて初演となりました。
クリスマスを待ちわびる子供の姿を生き生きと綴ったこの曲は今から25年ほど前にご自身のお子様たちの様子をピアノ曲にされたものです。原曲もクリスマスらしい華やかな曲ですが、エレクトーンの多彩な音色が加わることで8分の6拍子の揺れがわくわくするような躍動感に満ち溢れ、合間にクリスマスツリーの飾りのきらめき、それを囲むお子様の笑顔が垣間見られるようなコンチェルトへ。圧巻の演奏でした。

感動が冷めないまま最後の「ラフマニノフ作 ピアノ協奏曲第2番第1楽章ハ短調」までセミナーと思えないほどの素晴らしい演奏が続き、アンサンブルの魅力を再確認した日となりました。

Rep:塚原 めぐみ
 

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