【実施レポ】連弾を取り入れた魅力あるレッスンと指導法(藤井隆史先生・白水芳枝先生)

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2016/07/26
連弾を取り入れた魅力あるレッスンと指導法
藤井 隆史・白水 芳枝
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2016年5月30日(月)、日響楽器名古屋池下店2階ホールにて、ピアノデュオ ドゥオールの藤井隆史先生と白水芳枝先生をお迎えして「連弾を取り入れた魅力あるレッスンと指導法」と題したセミナーが開催されました。
日本を代表するデュオであるお2人の先生のセミナーとあって、沢山の熱心な先生方が参加されました。

セミナーは、ラヴェルの「マ・メール・ロア」より"眠りの森の美女のパヴァーヌ"の素敵な演奏から始まり、会場はすぐにその世界観に包まれました。
そして、2016年度ピティナコンペ連弾課題曲やその他オススメの曲を演奏しながら、演奏のポイントや曲についてお話しされるという形で進んでいきました。

連弾で大切にしたいことは?
※ブレスを大切にし、相手の指が鍵盤に落ちる瞬間を見てよく合わせる。
※セコンドの右手とプリモの左手は音域が近くて膨らんでしまうので、バランスをとる。
※中音域で手や体がぶつかってしまう場合は、鍵盤の縦の長さを十分に使い弾く場所を決めたり、手首を上げて相手の手が通りやすくしたり、手が下か上か、体は前にいるのか後ろにいるのかなどで工夫をする。
※セコンドが受け持つペダルは、自分のためのペダルではなく2人で作る音楽の和声のためのペダルであるという意識を持つ。
※PPの時は、ソロで弾く時よりももっと弱い音を作るつもりで!
※セコンドの体の重心は左にある。
※メロディーとバス以外の内声も楽しみ、その香りが聴こえるように!
※2人で細かくイメージを想像して音にする。

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など、演奏する時にも指導する時にも心にとめておきたいポイントを沢山教えて頂き、 日頃ソロ指導にかたよりがちなレッスンに連弾を取り入れることで、音楽の楽しみがより広がり、ソロ演奏にもとても良い効果があると感じました。
そして、それらのお話の中でも、連弾では1+1=2ではなく限りなく1であるという言葉が私の心に残り、先生方の本当に息の合った素敵な演奏とともに、2人で1つの音楽を作り上げ共有することの喜びや楽しさをあらためて認識できた貴重な時間となりました。

藤井先生、白水先生、素晴らしい演奏と盛り沢山の学びを頂き、本当にありがとうございました。

Rep:ピティナ名古屋支部 赤松 佳容子

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