【実施レポ】「黒河式メソッド」伝達講座:黒河式メソッドの秘密を大公開! ~11/14横浜・黒河好子先生~

文字サイズ: |
2006/12/01

kurokawa_yoshiko.jpgおひかえなすって!黒河好子先生直伝"黒河メソッド"は、「開けてびっくり宝手箱♪」さぁ位置に着いて、よーいドン!

先月5月に続き2回目となった実践編の講座も、レスナーにとっては衝撃的、かつ魅力的な内容だった。 

今回は、【1】 初めて習う4才、5歳の生徒への指導法と、【2】 ある程度弾けている生徒をもっと上手にする指導法 を伝授いただいた。その方法として (a)頑張って練習するだけでなく何を意識して上達するか? (b)頭のてっぺんから足の先まで、先生としてどう教えて行くか?

本日の講座のメイン  ☆ツェルニー125のパッセージ☆
当時、黒河先生は、ツェルニー40番や50番の1曲に、30分も40分もかけて練習するよりも、その中の1段に時間をかけて練習する方がずっと効率が良いのではないか・・・と子供心に思われていたそうです。それがこの教本を使うきっかけになったとか...。
この125のパッセージは、1曲がたったの4小節から長くても20小節ほど...。
これを用いて、
1. 指が回る
2. 良い音を出す
3. 歌う
4. 和音や連打をきちんと弾く
重要なこの4つのポイントを基準に教えて行く。
黒河先生は、この本を20数年つかっていらっしゃいます。他に「曲」は色々弾かせても、ツェルニー30、40、50番、モシュコフスキー等は一切せず、ここからショパンエチュードへの導入も可能。この練習曲が上手になった生徒には「つっかかったらダメよ!」とプレッシャーをかけたり、弾いている生徒の顔の前で手のひらをヒラヒラとさせてわざと集中力を乱すことをしてみたりするそうです。
なぜならコンサートで演奏中には、色々なハプニングがある...例えば、弦が切れてしまう、最前列のおじさんのいびきが自分の引いているテンポと微妙に合ってしまったり、子供がホギャ~っと子を出したり...。これらの事がもし起こったとしても、集中力を乱されない訓練?!を受けていれば何も恐れることは無いのです!

黒河先生のお話の中には頻繁に「腕の重み」「音のキレ」「筋力」...という言葉が出てまいりました。また、演奏は「指使いに始まり、指使いで終わる」など、う~んなるほど~と思う名言も飛び出しました。お話の全てが楽しく、興味深く、体を張った?!パフォーマンスは、とても解りやすいです。

講座の最後には、黒河先生の、詳細が楽しみな3人の生徒さんたちの演奏をDVDで聴かせて頂き、また指の弱い子供への上手なテーピングの仕方も教わって、本当に、あっっっっっという間の2時間半でした。次回は 【1】和音の瞬発力 【2】3度進行 【3】オクターブの歌い方 【4】指の間を広げる独特で効果的な運動 についてお話してくださるとのこと...。またどんなパフォーマンスや名言が飛び出すか、ワクワク、ドキドキ、楽しみです。「おひかえなすって♪」 (Report: 寺北香苗)

※編集の都合で、上記レポートはオリジナルの抜粋という形でお届けしました。


【GoogleAdsense】
ホーム > ピアノセミナー > ニュース > 02レポート> 【実施レポ】「黒河式...