【実施レポ】「基礎」からはじめる音楽表現の指導法 ~11/20鹿児島・林苑子先生~

文字サイズ: |
2006/11/30

061120kagoshima.jpg11月20日(月)、鹿児島で林苑子先生による 『「基礎」からはじめる音楽表現の指導法』 という講座が開催されました。

まず、音楽表現とは楽譜を読み、作曲者の言いたいことを少しでも理解して自分でイメージを 作り、そのイメージを音にする「わざ」である、というお話から講座は始まりました。一つの音にも高い音・低い音・硬い音・柔らかい音・軽い音・重い音・強い音・弱い音...など、たくさんの種類があることを教えてあげるには、ピアノの特徴(音はふるえて伝わること)などを、実際にピアノをさわらせたり、弦を押さえると音が止まってしまうこ となどを体感させることから始めると良いそうです。

また、手の構造もよく理解して第3関節を動かすことも大切だということも教わりました。ピアノは背中で弾き、肘の位置によって手首の高さも決まるということ。足のかかとと腰で体をささえ、2の指をしっかり立てる大切さ、手の形は、顔を洗う時に水をすくうような形が望ましいことなど、本当に書ききれないくらいたくさんのことをお話して下さいました。

そして、指の第3関節を動かすための輪ゴムを使った練習方や、音楽の流れに乗るために「目」が音の先を読む練習の具体的な方法、生徒がうまく弾けていな いときの注意の仕方、うまく弾けない時の具体的な解決法など、家に帰ってすぐレッスンに使えそうなアドバイスをたくさんいただきました。

更に感動したのは、林先生のお人柄です。出来ない生徒に対して、人格を否定するような言い方を決してしない。生徒が出来ないことに対して自分も共感する部分をもつ。そして、「あこがれの心を育てる こと!」。この「あこがれの心」というのは、最初はピアノの演奏に対してだけのこ とかと思っていましたが、先生のお話しを聞いていくうちに、美しい景色や物、素晴らしい音楽、たくさんの感動的な経験を自分から求めたいという心を育てる、そしてそれに感動する...このひとつひとつの積み重ねが、自分のイメージを育て、それを音で表現したいという気持ち、また音に表現出来るテクニックにつながっていくということがわかりました。

美しいものを見たいと思ったら即行動。常に美しいものを見たいというエネルギーを体の中に燃やし続け、コツコツと努力する林先生の生き方に、様々なことを教わった2時間でした。
林先生、どうも有難うございました! (Report: 鹿児島支部広報担当 本多・竹下) 


【GoogleAdsense】
ホーム > ピアノセミナー > ニュース > 02レポート> 【実施レポ】「基礎」...