海外の音楽教育ライブリポート/菅野恵理子

ヴァン・クライバーン国際コンクール(13)阪田知樹さん等6名がファイナル進出!

2013/06/04
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第14回ヴァン・クライバーン国際コンクールのファイナリスト発表!日本の阪田知樹さん(19)をふくむ6名が、見事にファイナル進出を決めました。ファイナリスト6名は以下の通り。photo: The Cliburn/ Ralph Lauer

ニキタ・ムンドヤンツ(Nikita Mndoyants, 24, Russia)
ショーン・チェン(Sean Chen, 24 United States)
ワディム・ホロデンコ(Vadym Kholodenko, 26, Ukraine)
阪田知樹(Tomoki Sakata, 19, Japan)
ベアトリーチェ・ラナ(Beatrice Rana, 20, Italy)
フェイフェイ・ドン(Fei-Fei Dong, 22, China)

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阪田知樹さんはファイナルで、モーツァルト協奏曲第20番とチャイコフスキー協奏曲第1番を演奏する。今のお気持ちを一言!
「驚きと嬉しさで自分でもよく分からない感じです(笑)。こんな大きなステージでコンチェルトを弾かせて頂くのはなかなかないことなので、精一杯頑張りたいと思います。チャイコフスキーはオーケストラと弾くのは初めてです。自分の中では憧れの曲で、ヴァン・クライバーンの象徴の曲でもありますし、こんな素晴らしい指揮者(レナード・スラットキン)と共演できる機会もなかなかありませんので、自分なりの演奏ができればと思います。
(日本の聴衆の皆さんに一言)ここまでインターネットを通して聴いて下さった方がいらしゃって、それだけでも嬉しいですし、ファイナルも自分なりの音楽をネットを通してでも伝えることができればと思います!」。

最年少とは思えぬ堂々としたステージを披露してきた阪田さん、ファイナルでもぜひ大健闘を祈りたい!なおファイナルは6月6日19時30分より(日本時間7日午前9時30分)。演奏順・曲目はこちらへ!

菅野 恵理子(すがのえりこ)

音楽ジャーナリストとして各国を巡り、国際コンクール・音楽祭・海外音楽教育などの取材・調査研究を手がける。『海外の音楽教育ライブリポート』を長期連載中(ピティナHP)。著書に『ハーバードは「音楽」で人を育てる~21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育』(アルテスパブリッシング・2015年)、インタビュー集『生徒を伸ばす! ピアノ教材大研究』(ヤマハミュージックメディア・2013年)がある。上智大学外国語学部卒業。在学中に英ランカスター大学へ交換留学し、社会学を学ぶ。一般社団法人全日本ピアノ指導者協会勤務を経て現職。2007年に渡仏し「子どもの可能性を広げるアート教育・フランス編」を1年間連載。ピアノを幼少・学生時代にグレッグ・マーティン、根津栄子両氏に師事。全日本ピアノ指導者協会研究会員、マレーシア・ショパン協会アソシエイトメンバー。 ホームページ:http://www.erikosugano.com/

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