会員・会友レポート

パリ アニマートコンサートレポート

2008/06/10
パリ アニマートコンサートレポート

リポート◎平間百合子



2008年3月30日から4月4日までパリのエコールノルマル教授マリアン・リビツキ先生のレッスンを受け、サルコルトーでのアニマートコンサートに出演させていただくために及川まりや〈高校3年〉、熊野明日加〈高校3年〉、佐藤いつほ〈高校2年年〉、早坂有里亜〈中学2年〉、森川玲伊奈〈中学1年〉、千葉れのん〈小学5年〉、千葉まりん〈小学3年〉と父兄4名とで賑やかに飛び立ちました。

パリに到着した次の日3月31日の午前中からレッスンが始まり、高校生3人がリビツキ先生から充実したアドバイスを受け、コンサート出演の許可もいただきました。午後は小中学生がレッスンを受け、思いがけず1番小さい千葉まりんがコンサートの最初に演奏するようにとご招待を受けました。4月1日のアニマートコンサートは由緒あるサルコルトーホールで、パリヤマハ〈YASE〉の酒井様の入念な調律でリハーサルが7時から始まり、夜8時の開場とともに400人程の現地の方々であっという間に満席。8時半にはリビツキ先生の司会でコンサート本番となりました。

コンサート終了後には会場ロビーで出演者のみならず、他の生徒も父兄もフランスの方々から温かいお褒めの言葉をいただき、写真のフラッシュを浴びました。リビツキ先生も「またいらっしゃい」と柔らかい笑顔で満足げにおっしゃってくださいました。
ピティナの黒木様のご紹介でリビツキ先生のレッスンが実現し、思いがけずコンサート出演までご招待をいただきまして、改めてピティナ会員であることを誇りに思い、感謝を深めております。そして、またいつの日か、このような機会を活かせるように今後も研鑽を積まなくてはと心に誓いつつ真夜中のパリの夜景の美しさに目を奪われながらホテルへ戻りました。

コンサート翌日の4月2日には、世界遺産のパリの街を散策し、印刷ではわからない絵画の色彩をオルセーやオランジェリー美術館で生徒に見せる事も出来ました。滔々と流れるセーヌ川やチュイルリー公園のシンメトリーな美しさも生徒達に深い印象をもたらしたと思います。
パリを発つ4月3日の午前中には生徒全員がネイティブのフランス語のプライベートレッスンも受けてまいりました。ショパンもリストも当時話していたはずのフランス語という言語に少しでも触れられたのは一生の宝となると思います。
早朝のルーブルのカフェマルリーやモネの家の美しい庭での心静かな一時、気高いステンドグラスやキャンドルの光りの中でも生徒達と父兄全員の顔が感謝と感動に輝いて見えましたことを喜びとし、ご報告させていただきます。参加した生徒たちより感想が届いています。

パリ アニマートコンサートレポート


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パリ アニマートコンサートレポート

〈佐藤いつほさん〉
リハーサルで初めてサルコルトーのピアノを弾いた時、音があまりに美しく響いたので、このホールで弾ける幸せを存分に味わおうと思いました。リビツキ先生の美術館のように素敵なレッスン室は小さな演奏会さえ開けそうで、周りにお客様がいるかのような気分で本番まで練習をすることが出来ました。そんな感動をそのままにステージに臨み、演奏をしている間は、わざわざ私たちの演奏を聞きに来てくださったパリの方々に少しでも喜んでいただきたい一心でした。演奏が終わった後の温かい大きな拍手の音が今でも心に残っています。パリの街を歩き、美術館の美しい絵画と教会の歴史が育む重厚な空気に触れることもできました。一生ものの素晴らしい経験をさせてくださった皆様に心から感謝しています。

〈熊野明日加さん〉
レッスン、美術館見学、語学学校参加、街中散策など平間先生のフランス語通訳やガイドのもと、とても充実した旅をすることができました。リビツキ先生のレッスンでは、細かく実践を交えて教えてくださりとても勉強になりました。コンサートでは、フランスの方々に歓声の混ざったあたたかい拍手をいただき何人ものかたが「merci」と声をかけてくださり生まれて初めての経験で大変感動しました。このような素晴らしいコンサートに出させていただいたことは私にとって一生の思い出になりました。街を歩いているとノートルダム寺院の鐘の音を聞くことができ心にずっしりと響きました。ノートルダム寺院内のステンドグラスは目を見張る感動でした。今回のこのパリへの旅で自分の目で見、肌で感じたことはこれからのクラシック音楽を学んでいくうえで活かしていきたいと思います。

〈及川 まりやさん〉
沢山の高名な音楽家たちが愛した美しい響きのコルトーホールで再び演奏出来る喜びは、本番前の緊張を忘れてしまうほどに大きなものでした。フランスの聴衆の方々のあたたかな思いに包まれて、一音一音、過ぎ去ってゆくのが惜しくてたまらないほどに楽しく心地よいステージは、日常の雑多な事々から離れ、夢中で自分のすべてを音楽に捧げることが出来たひとときでもありました。いつ「エイプリルフール!」と言われるかと心配になるほどの最高の夜!リビツキ先生の優しいお人柄と紳士的な振舞いにも感激し、ご尽力下さった多くの方々への感謝と幸せを切に感じた今回のパリ旅行でした。


ピティナ編集部
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