2009浜コンレポート

浜コン:ディナーラ・クリントンさんインタビュー&コンテスタントの出身校ランク

2009/11/10
1次予選2日目、前回奨励賞から一変、大人びた雰囲気で、真摯な演奏を聴かせてくれたDinara KLINTONさん。「前回出場したときの、1次予選に出てきて最初の平均律(1巻1番)は今でも忘れられませんよ」と言うと、嬉しそうにはにかんでくれました。
ディナーラ・クリントン

--前回に続いての出場ですね。

また浜松に来ることができて、本当に幸せに思ってます。前回応援してくださった皆さんにもお会いできて、また聴いていただけて嬉しいです。

--前の参加者が、同じピアノでかなり叩くような演奏をしてしまいましたね。楽器のコンディションは大丈夫でした?

今回の楽器はとても良くて、コンディションの調整も行き届いているので、「依然として」素晴らしい楽器でしたよ(笑)。とても気に入っています。

--今日は、ステージ直前、どんなことを考えて臨みました?

とにかく、今日弾く作品の内容のことだけを考えるようにしました。自分としては満足行く演奏ができたと思います。



ところで、KLINTONさんは、現在モスクワ音楽院で、名ピアニストでもあるエリソ・ヴィルサラーゼの薫陶を受けていますが、コンテスタントの皆さんは、どこの学校で勉強している方が多いのでしょうか?

もちろんA大学を終了し、B大学大学院へ、というパターンもありますから一概には言えませんが、プログラムの「最終学歴」をもとにたどってみると...。


★コンテスタントの出身・在籍学校ランキング(予科・付属校など含む)
1位 モスクワ音楽院(ロシア):12名
2位 ハノーファー音楽演劇大学(ドイツ):8名
3位 韓国国立芸術大学(韓国)、ジュリアード音楽院(アメリカ):6名
4位 イモラピアノアカデミー(イタリア):3名


アリエ・ヴァルディ教授門下生を中心に世界のコンクールを席巻するハノーファーは当然として、今回は、モスクワ音楽院からの受験組が目立ちます。

また、韓国国立芸術大学は、今もっとも勢いのある「韓国の芸大」とも言うべき存在。その教授陣は、既にピティナで決勝審査やマスタークラスに招聘した、キム・デジン先生、カン・チュンモ先生、イム・チョンピル先生。いずれもアメリカに学び、母国の文化発展をかけて開校したこの大学に招聘された気鋭のピアニスト・ピアノ指導者たちです。この3教授が、世界の国際コンクールで入賞を重ねる韓国の若い才能のほとんどを育てているという教育システムは、注目すべきものでしょう。



ピティナ編集部
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