ハイドンの世界

第02回 主題と6つの変奏 ハ長調 Hob.XVII:5

2007/07/10
Tema con 6 variazioni 'Faciles et agreables' Hob.XVII:5 C:

この曲はハイドンが58歳の時に作られました。ハイドンのピアノ作品の中で、私が最も好きな曲の一つです。やさしく問いかけているような愛らしいモチーフが、目まぐるしく展開をしていきます。短い曲ですが、素晴らしい構成感をもち、特に第5変奏の短調から最終変奏へ向かうフレーズは簡潔ながらも美しく、第6変奏はハイドンらしい明るい輝きに満ち溢れています。小さい頃、慣れ親しんだ大好きな曲を今回また弾く事が出来て、とても感慨深いです。

ハイドン・ひとことメモ
「ハイドンの生まれた土地」
1732年3月31日、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは、ハンガリーの国境に近いオーストリア東部の小さな村、ローラウに生まれました。当時、この地域はハンガリー国王領で、権勢を誇っていたハーラッハ家の宮廷があり、ローラウはハーラッハ伯爵の城下町でした。ハイドンの家は決して裕福ではなく、音楽の環境も整っていませんでした。のちに、ベートーヴェンは自分の師でもあったハイドンの生まれた家の絵を見て、「こんな掘っ立て小屋の百姓屋からあんな偉大な人が生まれたとは...」と感嘆の声をもらしたそうです。現在、ハイドンの生家は、ハイドン博物館となっています。
主題と6つの変奏 ハ長調 Hob.XVII:5

♪試聴 


前山 仁美(まえやまひとみ)

1987年3月22日生まれ。
1996年 ピティナ・ピアノコンペティションB級奨励賞。1998年 第15回教育連盟ピアノオーディションA部門入賞、同入賞者演奏会出演。2000年 ピティナ・ピアノコンペティションD級銅賞。2001年 第17回かながわ音楽コンクールユースピアノ部門中学生の部第1位、総合第2位、神奈川新聞社社長賞受賞。トップコンサートにて神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演。2003年 第1回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2004年 第5回ショパン国際ピアノコンクール in Asia、アジア大会奨励賞。第9回浜松国際ピアノアカデミー受講。ピティナ・ピアノコンペティションG級金賞、併せて東京都知事賞、讀賣新聞社賞、ヒノキ賞、王子賞、洗足学園前田賞受賞。第2回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2005年 フランスのMoulin d'Andeにて行われたマスタークラス受講。アメリカにて行われたジーナ・バックアゥワー国際ピアノコンペティションYoung Artist部門第6位。第3回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。
2006年 ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞受賞。併せて文部科学大臣賞、讀賣新聞社賞、ミキモト賞、王子賞、三菱鉛筆賞受賞。

幼少の頃より現在に至るまで江口文子氏に師事。モスクワ音楽院にて、パーヴェル・ネルセシアン教授に師事。これまでに、佐藤俊、日比谷友妃子の各氏に師事。

ハイドンの世界:http://j-haydn.blogspot.jp/

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