ショパン物語

第068回 ロジエール嬢

2006/06/01
ショパン物語 第68回

1、マリ・ド・ロジエールショパンの弟子であり、ショパンはロジエール嬢をサンドの娘ソランジュのピアノの先生として、紹介していた。
ロジエール嬢の性格は、とにかく、おしゃべりであった。
しかし、ロジエール嬢が、アントニ・ヴォジニスキと愛人関係になってから、ショパンは苛立つようになった。アントニは、ショパンが婚約までしたあのマリヤ・ヴォジ二スカの兄である。ショパンは、触れられたくないマリヤとの過去を、ロジエール嬢があることないことペラペラと、しかも誇張してしゃべるのではないか、と思っていたようである。そのときの気持ちをショパンは友人フォンタナに「あのメス豚め」と手紙で罵っている。


林 倫恵子(はやしりえこ)

漫画家・ピアノ指導

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