【実施レポ】小学生に紐解くショパンエチュード(赤松林太郎先生)

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2016/11/08
小学生に紐解くショパンエチュード
赤松林太郎

2016年10月24日(月)カネトウ楽器店にて 51名もの大勢の先生方が集まる中赤松林太郎先生をお招きし、「小学生に紐解くショパンエチュード」という題で講座が開催されました。ショパンエチュードの中から 10-4、10-5、10-12、25-1を紐解いて下さいました。

赤松先生のお話はいつも 深い深い知識と膨大な情報量、 そして、それを完全に組織化して 私たちに伝えて下さいます。

今回も例に洩れず、 ショパンエチュードを解説して下さりながら、その曲だけに留まらないお話が沢山でした。
ショパンの音程は3度と10度にあり。 10度は高音を響かせなければならない。また、アルペジオの最終音を 拍頭に合わせる。 それがショパンらしさに繋がる。 ショパンはペダルが命。 でも踏み込み過ぎてはいけない。
「ペダルは私の魂だ」とは ショパンのお言葉だそうです。 ショパンがこの世で一番美しい幸せな世界を表現したい時はDes durを使っているそうです。

ロマン派の奏法として、 打鍵は鍵盤から指を離さないで スタンプを押すように。 また増4度は憎悪の音程、 心の葛藤を表している。 同じフレーズが2回続く時は、 2回目にルバートをかける。因みに、バロックでは装飾を、 古典ではエコーを用いるそうです。
この他に、速度記号について。 速度記号には人間の脈拍と関係しているものと、関係していないものがあること。 またソステヌート奏法では、 音価を最大限に、指を横に滑らせるように弾くと良いそうです。 今回の講座では、音価を大切にする事の重要性をとても感じました。

私にとって、抽象的だった音楽が、 赤松先生の講座を受ける事によって どんどん具体的になっていきました。 私の頭の中にも整理箱を作って 音楽に関する色々な事柄を整理したいと思います。

赤松林太郎先生、ありがとうございました。

Rep:大分YUMEステーション 佐藤美緒
 

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