【実施レポ】「Mozartのピアノ音楽~その奏法と指導ポイント」第4回 ~6/25仙台・菅野潤先生

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2007/06/29

6月25日(月)、仙台で菅野潤先生の4回シリーズ「Mozartのピアノ音楽~その奏法と指導ポイント」の最終回が開催されました。

今回の曲目:
♪ピアノソナタ K.330
♪ロンド    K. 485

* K.330
作曲された年齢、年代、当時のヨーロッパとりわけウィーンやざるつぶる具での様子など、モーツァルトの書簡を基にお話された。展開部ではMozartの音楽の捉え方の一つとして演奏の規範の中で自由に表現すると良い、また、一つの極だけでなく関連するオペラなども聴くことも大事とお話されておりました。
* K.485
1786年1月10日ウィーンにて作曲。バッハの本家取ではないかとの説を先日に終了した仙台国際コンクールで同席されている海老沢敏先生ともお話し合いをされた逸話もご披露していただきました。また、フランス語での発音から音楽の趣味のよさに触れ、本人の趣味のよさが音楽に出てくるというお話もされておりました。
Mozartの装飾音のことにも触れ、スコダ(pf)の本を参照され、お話をされました。まとめとしてmozartの音楽はオペラとコンチェルトがすばらしい。声楽曲は器楽的に演奏し、器楽曲は声楽のように演奏しているとの興味深いお話で、4回シリーズのモーツァルト音楽の講座が終了いたしました。

今回のシリーズを通して大変興味深かったのは、演奏と解説が同時進行で行われ、出席された先生方は大満足ではなかったでしょうか?また、Mozart時代の貴族のお話、旅のお話、作曲された環境など大変わかりやすく詳細にお話されておりました。菅野先生のお話ではドイツ語、フランス語でお話し、メリハリがあり聴いていて体にスーッと入ってくるようでした。(Report:林典男)

<受講者レポートより抜粋>
♪音楽のとらえ方、全体をとらえて理解できて伝えられるよう、モーツァルトの残された楽譜をもっと手院生に見ていきたいと思いました。とても難しいですが、音色なども探究心をもっと持ち表現していきたいと思います。
♪ひとつの作品ではなく、全体像を見る、ということに共感いたしました。たとえばd-mollの幻想曲を生徒に与えたときなど、レクイエムやオペラ(ドンジョバンニ)の部分、ピアノ協奏曲d-mollくらいは聴いて、その中からイメージをつかんでほしいな、と思います。
特にピアノソナタでは、協奏曲のカデンツァ→トゥッティのような場面など、聴かなければ分かりませんよね。最後の曲紹介で、よく知られた局だけでなく、かなりマニアックな曲を取り上げてくださって、うれしかったです。オペラセリアなどノーマークだったので、聴いてみたいと思います。


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