【実施レポ】コンペ課題曲でスケールやアルペジオを自然に美しく弾くには?(根津栄子先生)

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2017/06/06
コンペ課題曲でスケールやアルペジオを自然に美しく弾くには?
根津栄子
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5月22日、鎌倉ギャラリーにて根津栄子先生によるセミナー「コンペ課題曲でスケールやアルペジオを自然に美しく弾くには?」が開催されました。

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まず始めに、スケールやアルペジオ、アルベルティバスをきれいに弾くためのアイテムをたくさんお見せになり、使い方を説明してくださいました。 おもちゃのパールのネックレスは粒を揃えるために様々な種類があり、それを見せるとすぐにどんな音を出しているか生徒によく分かるという優れもの。脱力のための基本的な手の形の矯正のための積木の利用法や、親指の上下運動はピアノでしか使わないので、アルベルティバスのための1の指の上下運動は毎日やった方がよいとのお話もあり、薬の空き瓶にスーパーボールやビー玉を入れて可愛い音がするようにして手首トレモロの訓練に使うなど、子供が喜びそうな日頃のレッスンに役立つアイデアをたくさんいただきました。特に6大練習はなかなか生徒に言ってもやらないので、早速このサイコロを取り入れようと思いました。 1部分練習 2リズム変奏 3片手ずつ練習 4メトロノーム練習 5録音録画してみる 6ゆっくり暗譜

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そういう基本的なお話を前提にして、コンペの課題曲の説明に入りました。 A1級からC級まで参加の皆様からのリクエスト24曲を、形式を踏まえ1曲1曲分かりやすくポイントについてお教えくださいました。転ばないためや出したい音のための指使いの工夫、手首スタッカートは上下2種類で訓練すること、付点を大切にするために譜面の付点を丸で囲む、鉛筆タッチについて等、コンペだけでなく通常の指導にも大変役立つたくさんのご提案がありました。
まとめとして、どの曲にもスケールがあること、アルベルティバス、カデンツを意識すること。また小さい時から楽曲分析に慣れることも必要、そして指の独立の訓練がとても大事だということをお話になりました。最後に参加者の皆様にアイテムを自由に手にとらせてくださり、時間が過ぎているにもかかわらず、笑顔を絶やさず個々の質問にも丁寧に答えてくださいました。


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