【実施レポ】『アナリーゼして弾こう!』バッハ「インベンション」と「シンフォニア」から ‐演奏と指導に役立てるために‐(秋山 徹也先生)

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2016/05/10
『アナリーゼして弾こう!』バッハ「インベンション」と「シンフォニア」から ‐演奏と指導に役立てるために‐
秋山 徹也
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2016年4月22日(金)鎌倉芸術館練習室1にて秋山徹也先生をお招きし、「『アナリーゼして弾こう!』バッハ「インベンション」と「シンフォニア」から ‐演奏と指導に役立てるために‐」という題で講座が開催されました。


※バッハ『インベンション9番・10番』『シンフォニア12番・14番』

いつもながら、先生のアナリーゼは細部まで説明がありとても勉強になります。
内容を簡単にまとめます。

インベンション9番、10番に共通するのは、転調に平行調がないという事です。 9番は最後まで短調のまま、明るい箇所がないので、非常に深刻で非痛感があります。
またこの曲はテーマの中にリズム、旋律のかみ合わせがありどちらもテーマと考えられるので、両声部対等に扱うとよいとのこと。20小節目には1小節目3拍目からのパターンがヘミオラのように続きます。その後一瞬現れる長調で緩み、テーマの一部分を用いた連用と重ね合わせ、最後は1部の終止形と同じとなります。

10番は長調のみなので、とても明るい曲想となります。2度ずれゼクエンツと4度飛ぶゼクエンツの解釈の違いなど細かく説明がありました。また20小節から25小節までがこの曲の最大のポイントとなります。和音が変わる毎に色彩の変化を考えるのが大事だとのこと。そして転回したまま緊張感のある終わり方をしています。

シンフォニア12番の面白いところは、テーマの2拍のパターンが何度も出てくることです。7小節目など、ゼクエンツの途中に割り込んできます。限られた少ないモチーフを様々な箇所で用いる、無駄のない作りはさすがにバッハならではの作曲ですとおっしゃっていました。
また、長い保続音が出てきますが、これはそれに乗ったフレーズ全体の色彩を否定して低音が他を支配するそうです。26小節目6度の和音になる箇所がポイント、最後はドッペル減七の和音がテンションを高くしているので、工夫が必要。

14番は、旋律の重ね合わせが多用されているので、弾きにくくかなり複雑な曲です。冒頭だけ説明しますと、1、2、4小節にテーマが出て、3小説目が嬉遊部となります。 あらゆる箇所にストレットが出てきます。1拍ずれたり、主題と応答にあったり、テーマの音型が絡んだりします。 ストレットを探すのも面白いのではないか、そしてストレットが出てくるところは、どの声部も重要なので同等に演奏することが必要とのことでした。

さて次回でインベンション15曲、シンフォニア15曲完結となります。 秋山先生を囲むランチ会も最後となりますのでどうぞご参加ください。

次回最終回の内容は《インベンション4番6番・シンフォニア9番15番》です。
日時:2016年6月3日(金) 10:00-12:00
場所:横浜市栄区民センターリリス音楽ルーム
内容:インベンション4番6番 シンフォニア9番15番


※翌日6月4日に、ピティナピアノステップ鎌倉地区を開催いたします。 アドバイザーは秋山先生を始め素晴らしい先生方です。
場所:鎌倉生涯学習センターホール(JR鎌倉駅より徒歩2分)

Rep:かまくらの森ステーション 大山ナオコ
 

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