【実施レポ】やっぱり基本。もっと高めた~い古典期のソナタ!!(関本昌平先生)

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2015/11/16
やっぱり基本。もっと高めた~い古典期のソナタ!!~ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン~
関本昌平
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2015年下半期ピアノ指導法シリーズセミナーの第2回は10月30日(金)日響楽器池下店ホールにて、関本昌平先生をお迎えして開催されました。
テーマは「やっぱり基本。もっと高めた~い古典期のソナタ!!~ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン~」
クラシック音楽を愛し、学ぶ者にとって、最も重要な古典派の3大作曲家の講座とあって、会場は大勢の先生方で埋まりました。

関本先生は、3人の作曲家の性格や奏法、時代背景など、時に演奏を交えてお話されました。

◆ハイドン(1732~1809)
【性格】
とてもまじめであるが、ユーモアもあり、お茶目。「パパハイドン」と呼ばれ、暖かく基本的にハッピーな人。
【時代】
まだチェンバロが使われていた。1700年代前半に大きさを変えられるチェンバロ(のちのピアノ)が出てきた。
【奏法】
チェンバロ的要素を考える必要がある。音楽は軽く、アーティキュレーションは短い。休符のとらえ方が大事。ハイドンを弾く時は、指先だけで処理することが多い。手首の動きは邪魔になる時がある。(ハイドンらしい曲として50番ハ長調ソナタを弾いて説明)

◆モーツァルト(1756~1791)
【性格】
ピュアで子供っぽい。ギャンブル、お酒、女性が好き。ポジティブでプラス志向。
【特徴】
スケールが多い。長調の作品が多く、一瞬短調になってもパッと切りかえて明るくなる。
【奏法】
スケールの上行下行でタッチを変える。上行はしっかり。下行はタッチを軽くハハハハというようにすると表情がつく。切り替えの早さに敏感になる。テンポを遅くせずにやれるとよい。コンチェルトの勉強を早い時期から(コンペC級位)するとよい。モーツァルトは、他の楽器、または歌から感じるものが多いので。(例として変ロ長調K.333を取り上げる)

◆ベートーヴェン(1770~1827)
【性格】
関本先生によれば、3人の天才の中でも天才中の天才。自由人で新しもの好き。かなりの変人。ベートーヴェンは、その生き方を勉強する必要がある。耳が聴こえないという、重いものを背負って生きた人。
【時代】
フランス革命が起こり、音楽家も自由な身分になっていった。ピアノも進化して、音域が広がった。
【特徴】
常に作曲上の新しい試みを行った。一つの例として、ハイドン、モーツァルトは?度から始まるが、ベートーヴェンは、?7や?からも始まる。(18番、田園、テンペスト、Op.101など)型破りなソナタ(悲愴の第1楽章は、非常に長い序奏をもつ。月光の第1楽章は、非常にゆっくり)
【奏法】
ピアノの進化に伴い、前の2人に比べると、楽譜への書き込みが多い。楽譜をよく読むこと。cresc.と書いてないところは極力しない。(1番7番のソナタの冒頭の上行形)dim.と書いてないところでdim.してはだめな時がある(1番)ペダルの指示も多い。(月光の冒頭のsenza.sordino.これは弱音ペダルを使用しないの意味ではなく、ペダルを踏み変えない、の意味)

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最後に、古典派やバッハは、がまんをしながら(秩序を守りながら)自由に弾く。きちんとしていてよく歌えるという両方が必要、とのアドヴァイスがありました。 関本先生のピアノは、3人の作曲家、それぞれ弾き分けられていて、それをここでお伝えできないのが残念です。関本先生、ありがとうございました。

Rep:名古屋支部 森崎一子

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