【実施レポ】山本美芽先生 ライティングセミナー「プロフィールの書き方」

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2014/11/15
山本美芽先生
ライティングセミナー「プロフィールの書き方」文・中塚三貴子(ピアノ講師・ぴあのすく~るSan's主宰)

日程 : 11月1日(土)
会場:名古屋国際センター

 「音楽講師にとって、プロフィールはどれほどの重要性があるのか?」
 私は以前より、教室のHPには自分のプロフィールを載せていましたが、華々しい受賞歴もなく自信を持ってプロフィールを掲載することができず、どこか不安な気持ちを抱えていました。

 今回のセミナーの参加者は、若手から中堅世代のピアノ講師のほか、エレクトーン講師、ミュージシャンの方まで多彩な経歴を持つ方ばかり。
12名の受講者の方の自己紹介からスタートしたセミナー。受講者の皆さんはそれぞれが特徴あるプロフィールを持っているにもかかわらず、「音大卒ではない」「自分のレッスンに自信がない」など、ご自身に何かしら自信がないとおっしゃる方がほとんどでした。 普通は口に出さないにもかかわらず、そのコンプレックスについても率直に参加者の方がお話くださったのは、山本先生の人柄や参加者の方の意識の高さからくるものだと感じました。

受講者のプロフィールについて「それは自信をもっていいところでしょう」「そこを逆に打ち出したほうがいいのでは」という山本先生のアドバイスに、ご自身のコンプレックスが強みになることを感じて驚いていた受講者の方の様子を見ながら、「物事の捉え方は一面的ではなく、多面的に捉えることで本質が見えてくる」という、ライターとしての山本先生の姿勢を伺うことができました。

 ワークでは「形のあるプロフィール(指導歴、学歴など)」「形のないプロフィール(指導者の姿を伝えるもの)」の両方の側面から自分を見つめ直すという作業を主に行いました。「形のあるプロフィール」については具体的な指導年数や指導生徒数など、「数字」を前面に出すと効果があがること、「形のないプロフィール」については事前宿題の「生徒の声」などから、他者から見たイメージを形にしていく作業をすることで、自分の美点に気づくことができたり、自分がコンプレックスと感じていること(例:音大卒でないなど)が、逆にセールスポイント(高い学歴を持ち知的である、一般企業勤務の経験があり常識的な指導者である、など)に変わることに気づき、物事を一面だけで見るのではなく、多面的に見ることでより魅力が伝わるプロフィールが作れるということがわかりました。

実際に決めてとなる2つのキーワードを元に、プロフィールを作成していきましたが、時間内では収まらず、ランチ懇親会でも熱心に書いている方がいらしたり、山本先生への質問が飛んだり、プロフィールとともに重要な写真の撮り方についてのレクチャーもあり、盛り沢山な内容でした。

山本美芽

音楽ライター。東京学芸大学大学院教育学研究科修了。
これまでに国内外の主要なピアノメソッドの著書・訳者、ピアニスト、演奏家、ピアノ指導者など、100人以上に直接取材を行う。
「もっと知りたいピアノ教本」「レッスンのハンドブック」(中村菊子)、「21世紀へのチェルニー」(山本美芽)、 「練習しないで上達する」(呉暁)などの単行本において、ピアノメソッドに関する原稿を執筆。
新鮮な視点と鋭い観察力に定評がある。2008年よりピアノ音楽誌「ムジカノーヴァ」にて書評をレギュラー執筆、2014年1月号より「ライティングセミナー」の連載を執筆。「ジャズジャパン」にも評論・インタビューを執筆中。 
2013年よりピアノ指導者向けのセミナーにおいて、講師として本格的に活動。最新刊「自分の音、聴いてる?」(春秋社)についての講座、ピアノ講師を対象にしたライティングセミナー、個別ライティング指導も行っている。
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中塚 三貴子

名古屋芸術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒。在学中より指導を始める。元カワイ音楽教室講師。生涯学習音楽指導員研究会ネットワーク・愛知正会員・理事。ピティナ名古屋支部指導者会員。2007年より愛知県あま市にて「ぴあのすく~るSan's」を主宰。幼児から成人までのピアノ学習者への指導、保育士・幼稚園教諭を目指す学生や現職教員、保育士へのレッスンサポートを行い、成果をあげている。
教室ブログ「愛知県あま市ぴあのすく~るSan's教室ブログ~小さな楽しいピアノ教室」


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