【実施レポ】2014コンペ課題曲セミナー(菊地裕介先生)

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2014/04/09

WEB140406kochi_kikuchi1.jpg2014年4月6日(日)男女共同参画センター ソーレ大会議室において、菊地裕介先生をお迎えし
2014年度ピティナ・ピアノコンペティション課題曲の指導・演奏ポイントを、演奏付きでアドバイスしていただきました。当日は約100人の受講者が集まり、有意義な時間を過ごすことができました。

限られた時間の中、A2級~D級のバロック・古典・ロマン・近現代曲、E.F級の近現代邦人課題曲を中心に、取り上げて進められ、各曲の要となる、作曲者の意図するところは何か、楽譜から読み取れることは何かを多くの例をあげながら、優しい口調で丁寧にご指導くださいました。

また演奏も素晴らしく、「難しいことを簡単にしていく作業が大切である」と最初に仰られ、A2級からF級までどれも素晴らしい演奏を披露してくださいました。あんなに楽に弾けるものなのかと、淡い期待を持ってしまいました。
 
比較による演奏では、初心者にもわかるように表現してくださり、ポイントを明確に説明されました。和声進行も動きを感じとりやすいように、言葉を添えて弾いてくださり和声の役割を理解できました。
 
 菊地先生が何度も口にされたのは「楽譜に忠実であること」でした。
「バロックは作曲者の指示が少ないからこそ、楽譜から読みとる作業を怠らないこと」
「トニック、ドミナントを感じ取ることで立体的に曲をつかむこと」
「小節線や拍にとらわれ過ぎないこと」
「装飾音の作り方、何を飾るのか見極めること」等

当たり前のことなのに、十分にはできていない事に反省させられました。
楽譜によってアーティキュレーションが違っていたりするので、原典版を含め、色々な版を見比べることも必要なことであるとのアドバイスもあり、指導者間の情報交換を深めていく勉強会の場が増えると良いと思いました。

時間が少ない中、E・F級の邦人曲を美しく多彩な音色で、繊細な音や奥行きのある深い音で、軽々と弾きこなされ、感動いたしました。大変そうに見せない演奏を目指して工夫を重ねていきたいと思いました。
 
中高生の受講生からは、
「菊地先生の音楽に対する魂を肌で感じることができた。」
「音の空間がすごくて、背中がゾクゾクした。」
「帰って直ぐに弾きたくなってしまった。」
「自分の級より下の級の課題曲の説明で、曲の仕組みがすごくよくわかった。」
などの感想をもらいました。

菊地先生には、長時間に渡りご指導くださり、本当に感謝しております。
ぜひまた、高知へいらしていただきたいと願っております。ありがとうございました。

(Rep:ピティナ高知県支部 宮地公美子)


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