【実施レポ】2012コンペ課題曲セミナー(平間百合子先生)

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2012/03/20

blog120312okayama_hirama.jpgピティナ岡山支部主催の2012年度「ピティナ課題曲セミナー」が3/12(月)10:30-12:30 ヤマハ倉敷店ウィスタリアホールにて開催されました。昨年は東北大震災によりお越しいただけなくなりました平間 百合子先生を講師にお迎えすることができ、ホールいっぱいの受講者となりました。

主にA2級からD級のバロック・古典・ロマン・近現代を中心に取り上げられ、演奏におけるポイントの解説と、先生ご自身による演奏で講座が進められていきました。

四期の時代による演奏スタイルの違い、奏法の違い、曲の解釈の違いはもとより、ピアノの構造にも触れられ、タッチ、フォームによる音色の違い等々、具体的に数多く取り上げられ、内容の濃いご指導をいただきました。

また、先生ご自身のレッスン室でのエピソードを織り交ぜられ、コンペティションに向けてのみでなく、日ごろのレッスンの中でも生きるたくさんのヒントをいただきました。

先生の印象深い言葉の極々一部ですが、紹介させていただきます。

★同時に動く音を響かせるときには、「奇跡的な事が起きている!」という感動を持って、
 よく聴きながら丁寧に音を揃える。
★短調の対旋律を弾く時には、悲しみに寄り添う気持ちを持って、、、。
★プロコフィエフの人生を読んでみる。
★和声をたどりながら音の色合いの変化を聴き、そのイメージを生徒さんと話し合いながら選んでいく。

先生の投げかけてくださる言葉に「確かなテクニックを育てることと、生徒の想像力・心を育てることが車輪の両輪である」との思いを強くしています。また、講座の最後には、「あなたにとって音楽とは何ですか?」というとてもシンプルで大きな問いかけをいただきました。これは、先生ご自身の生徒さんへの問いかけだそうですが、私たちも自身に向けて、また生徒たちに向けて問いかけながら日々のレッスンに取り組みたいと思います。
先生の音楽に対する情熱と愛情をひしひしと感じながらの貴重な学びの時間となりました。

(Rep:ピティナ岡山支部 安藤・野中)


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