【実施レポ】楽譜に隠されたヒントを探せ! - 的確な「感覚」を育てるために - 5/8巣鴨・轟千尋先生

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2008/05/09

blog_080508sugamo_todoroki.jpgGW明けの5月8日(木) 東京音楽教材研究会主催 <東音ホール>に於いて 作曲家 轟 千尋先生をお迎えして講座が行なわれました。轟先生は、作曲家の立場からご自分の経験からピアノのレッスンにも活かされるお話をして下さいました。


★<レッスンの現状>
- 生徒は、「音楽」の本質を理解しないまま、先生のアドバイスを守り再現する事で満足し、先へ進んでいく。再現が出来なくなった時についつい嫌気が・・・

- 実際に楽譜に書かれている"音符"のみを再現する事で手いっぱい。楽譜を見つめて、じっくり考えたり味わったりするきっかけがあまりない。

- 知識と実践がなかなかリンクしない事がほとんど 楽典、ソルフェージュ、和声などを学んでも、実際の演奏と結びつかず、もったいない現象が!

先生も大学の6年間、死ぬ気で和声勉強してきて 和声は音楽の骨格で、その基本を学習していたが、早い段階から気付く事が出来て アプローチ出来れば良かったとお話しがありました。

★メロディーの背景にあるものとは
- 例え単旋律(ピアノ以外の楽器)のものでも、背景にはハーモニーが存在してます。
実際に譜例を使って 頭の中で考えて ハーモニーの和音記号、コードを書き込みました。

- 和音について T-D-Sについて 先生は 大変面白い興味深い "ちびまる子ちゃんの家族"をたとえて説明して下さいました。その中で、

『TONIC:お母さん、おばあちゃん 
D:お父さんで お母さんがいないと生きて行けない。いつもお母さんのもとへ帰ってきます。』

などムードーメーカーのタマちゃん、じいちゃんも登場して とっても面白いお話しでした。

★感性を磨き、読譜力、分析力、想像力を導くためのソルフェージュ
音楽家にとっては 1番大事な事は 想像力!音を出さない状態で楽譜から何が聞こえるか、想像してみることも演奏家にとって不可欠。音楽家にとって1番大切なことは「 耳」を作ること。ピアノばかりでなく他の楽器の音を 沢山聴かせた方が もっとバランス感覚が養われるなど、実際の演奏と密接にリンクさせながらのソルフェージュが大切。他にも 轟先生、作曲、楽譜、和声などについても 沢山お話しして下さいました。

今回初めて先生にお会いしましたが、本当に美しく 若さとパワーあふれる方で、彼氏とのデートも惜しんで 勉強して来た方だけあって 私達にたくさんの事を伝えて下さいました。私も生徒達といつもとは違った面から 楽譜見つめてみたり 簡単な作曲をトライして見たいと感じました。

(Rep:東京教材研究会 田中五百花先生) 


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