【実施レポ】古典派の形式を土台にロマン派の"音"を表現したブラームス~11/2 所沢・武田真理先生~

文字サイズ: |
2006/11/17

061102tokorozawa.jpg11月2日(木)、ヤマハ所沢店にて、武田真理先生の「古典派の形式を土台にロマン派の"音"を表現したブラームス」の講座が開催されました。

武田先生のこの講座は作曲家研究講座の一環で、ベートーヴェン、チェイコフスキー、サティに続き4回目の聴講で、毎回とても楽しみながら聴講しています。

今回の講座でも、ブラームスの生涯、当時の時代背景をたどりながら、音楽的特徴を探っていきました。

ブラームスの過ごしたロマン期というのは、音楽面では過去(クラマー、ツェルニー、バッハ、古典のソナタ等)から学びつつ、社会・文化面では、情報、通信、鉄道などが発達し、活気に満ちた時代。古いものと新しいものが融合し、ブラームスの作風に影響したことが想像できました。

また、ブラームスの魅力の一つでもあるジプシー音楽との関係、作品の約52%を占める声楽曲、シューマン、クララとの関係を、武田先生のピアノ演奏、レクチャーだけでなく、詩の朗読、歌曲演奏、そして意外に(?)美男子だったブラームスの若い頃の写真などを見ながら、ブラームスについて謎解きのように解説していただき、とても興味深く、勉強になりました。
 
講座資料には1880年当時の地図(ブラームス地図)キリスト教の中でのカトリック、プロテスタントの違い、ブラームスのお気に入り「レバー団子入りスープ」のレシピなどが掲載されており、参考になりました。今後、ブラームスを弾く時にこの講座でレクチャーしていただいたものを生かせる演奏をしていきたいと思います。(Report: 北川 倫代) 
  
                                                


【GoogleAdsense】
ホーム > ピアノセミナー > ニュース > 02レポート> 【実施レポ】古典派の...