【実施レポ】名曲を弾くための「100のレッスンポイント(池川礼子先生)

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2014/11/11

平成26年11月2日(日)スガナミミュージックサロン多摩にて、池川礼子先生をお迎えし、「名曲を弾くための100のレッスンポイント」セミナーを開催いたしました。池川先生がこれまでのピアノ指導の中でご経験されてきたこと、学ばれたことを100のポイントにまとめられ、PTNAの連載コーナーから本になり、出版された大好評のもの。当日は池川先生のお話を楽しみに沢山のレスナーの先生が集まりました。

大作曲家が残した名曲の数々。これが自分で弾けるようになったら楽しくてやめたくならないのでは。。。そのためにはやはり読譜力、ということで、先生が指導の三本柱にしていらっしゃる「テクニック」「音楽性」「読譜力」の中から読譜力の上げ方を中心にお話いただきました。

英語の単語の綴りは1つ1つのアルファベットを読むのではなく、単語としてかたまりで読む。音もそれと同じで、一音一音ドレミを読むのではなく、かたまりで読む。横読みができるようになれば、楽譜全体を見て、同型のもの、類似したもの、ゼクエンツやスケールなど探し、流れにも気づくようになる、とのこと。また、曲の音程は2度音程、3度音程がとても多く、ソナチネに関しては約9割の音程がそうなっており、跳躍している音程は1割程度。そのような気づきをさせ、楽譜を読むのは決して大変ではない、と思わせてあげることが大切、とお話されました。

実際にフラッシュカードなどでタイムを計り、リズム、調号、線と間の音の横よみ、楽語、作曲家クイズなどのトレーニングをする方法をご紹介くださり、私達も参加してやってみましたが、とても楽しく、誰にでも取り入れやすいアイディアでしたので、早速レッスンで実行してみたいと思いました。指先を鍛えるグッズもたくさんご紹介いただきました。

池川先生のお言葉で印象的だったことは、指導の上で大切なのは、ちょっとしたヒントの与え方、アドバイスする内容、指示をするタイミングを気をつけるように、ということでした。全くその通りで、指導者にいくら伝えたい想いがあっても、それらのポイントがずれてしまうと、全く相手に響かなくなってしまう、と思いました。

たくさんのご経験をもとに貴重なお話を次々とお話くださった池川先生、ありがとうございました。「100のレッスンポイント」の本を愛読本に一回一回レッスンを意味のある濃い時間となる様、更に努力していこうと思いました。

(Rep:ピティナ町田支部 高木久美子)


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