【実施レポ】音楽総合力UPワークショップ2014 第1回 今井顕先生

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2014/05/02
  
【実施レポート】音楽総合力UPワークショップ2014
第1回 2014年4月24日(木) 今井 顕先生
言語と音楽との濃密な関係―抑揚のとらえ方再確認


講師に今井顕先生を迎え今年度ワークショップ第1回「言語と音楽との濃密な関係―抑揚のとらえ方再確認」が開催されました。

日本と外国では、言語の性質(日本は母音重視、外国語は子音重視)や生活環境(日本は畳や障子など音を吸収しやすく、外国は石造りやガラス窓など反響しやすい造り)によって、自然音も含めた「音」に対する感覚が大きく異なっていること、これらの違いを認識することでより曲への理解を深められることを、白紙の楽譜にアーティキュレーションを書き込む実習やピアノの実演を交えて講義されました。
音楽は、「”作曲家の話し方”である」という言葉が印象的でした。

「I love music(アイ ラブ ミュージック)」から始まった軽妙なトークで参加者から笑いも起こり、和やかな雰囲気でした。

<受講者の声>
中村千惠子さん(グランミューズ会員)

4年前、60歳を過ぎてからピアノを始められた中村さん。
学ぶことへの喜びが全身から溢れるように、生き生きとお話くださいました。

私は最初楽譜が読めず、テープを聴きながら真似する自己流の練習をしていました。いつも違う所で躓いて一向に全体を弾くことができず、「なぜだろう」と疑問に思っていたのですが、音楽総合力UPワークショップを受講するうちに、曲を「歌う」ことへの意識を持つてるようになりました。自分でメロディーが歌えない限り変わらないと気付き、それからは楽譜を本当に口に出して歌っています。
ワークショップは毎回気づきがあって、今日の講座でも、スラーやレガートなど具体的な奏法について、自分の良くない部分に気づくことができました。
毎年受講することで、同じ講座を再度聞くことがあります。今井先生の講座も、3年前に受講した時は単なる「言葉の束」だったのが、今回は多少なりとも意味を持つようになってきました。来年か再来年、もう一度先生の講座を受けたら、きっともっとわかるようになっていると思います。
田村美矢子先生(正会員)

ワークショップには、遠方の先生方も多くいらしています。
今回は、福岡から受講をされている田村先生にお話を伺いました。

今までeラーニング受講のみだったものから実際に通うようにしたのは、やはり生の音を聴きたい、と思ったからです。
音楽総合力UPワークショップは、立体的にカリキュラムが組まれているので、単発の講座を10回受けるよりも学びが大きいと思いますし、実際にワークショップで譜面を書いたりコードで伴奏をつける練習をしてから、自分のレッスンでも、簡単な譜面を起こしたり、伴奏付けをして教えるようになりました。
自分が生徒だった頃、子どもながらに先生が勉強しているかどうかは分かりましたし、先生が勉強を続けていることは生徒に良い影響を与えると思います。ですから、「ピアノを教えている限りは学び続けなければ」と思っています。
佐藤玲子先生(正会員)

コンペ・ステップに多くの生徒さんを出演させている佐藤先生。
自身も積極的にセミナーに参加するなど、多くの指導経験を積んだ今でも学びを続けています。

音楽総合力UPワークショップの魅力は、ピアノに限らず、指揮者や打楽器、楽譜出版社等その道のスペシャリストたちが音楽について講義をしてくださることです。レッスンで「どんな風に説明しようかな?」と思った時、講座で聞いたことを思い出して話すことができて、音楽の語彙が増えるような気がしています。
また、受講者同士の交流で話したことが新しい知識になることもあって、講師からだけでなく受講者からも知識を得られる学びの場だと思っています。ここに参加されている先生方はみなさん熱心なので、別のセミナーでもお会いして顔なじみになったり、どんどん人の輪が広がっていっています。



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