【実施レポ】2019/10/08 井上 悦子先生セミナー(近江八幡)

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2019/10/11
はじめてのピアノ・アドヴェンチャーで生徒を夢中にさせる幼児へのピアノ指導セミナー
井上 悦子

2019年10月8日(火)に滋賀県立男女共同参画センター G?NETしがにて井上 悦子先生をお招きし、「はじめてのピアノ・アドヴェンチャーで生徒を夢中にさせる幼児へのピアノ指導セミナー」を開催いたしました。

ナンシー・フェイバー著『はじめてのピアノ・アドヴェンチャー』の紹介とともに、プレリーディングからの「レベルA」を中心として実際のレッスン動画を交えながら、子どもの特性を活かした導入指導のコツをレクチャーしていただきました。

海外では自分の意見をしっかり表現する必要があるが、日本でもアクティブ・ラーニング(能動的な教育)を採り入れ、自主性や多様性を育てる教育へと変化しつつある。「ピアノ・アドヴェンチャー」は、そういった教育法や心理学的観点から、アメリカNO.1のピアノメソッドとして高く評価されている。

子どもが楽しく学ぶためには、「遊び心・好奇心・自発性」を刺激することが大切だ。楽しみの中から学ぶことで、子どもが自ら工夫することにつながる。メソードの理念は「分析・創造・表現」であり、初期の段階からアナリーゼや強弱の表現などを学ぶ。

「ピアノ・アドヴェンチャー」で一番はじめに学ぶことは"拍"である。
子どもにとって一定の拍を刻むことは難しく、それができないうちから音価を学んでも、上手くいかないことが多い。ナンシー先生の実際のレッスンでは、音楽に合わせて歩いたり、大きなドラムや様々な打楽器を使ってリズムに親しんでいた。子ども達がとても楽しそうに取り組む姿が印象的だった。椅子への座り方や手の形、腕の位置についても、音楽に合わせてゲーム感覚で学ぶ。子どもにとって難しい指番号も、歌に合わせて指を動かすことで自然と身についていく。

また、子どもの特性を活かした工夫が随所に散りばめられているのもテキストの特徴だ。子どもたちは小さな物を見つけることが好きなため、イラストは小さく細かく描かれている。伴奏は子どもを飽きさせないよう、転調によって変化が付けられている。大人では難しく感じる即興演奏も、子どもにとっては大好物のようだ
創造性や好奇心を刺激する楽しみに溢れたテキストとなっている。

今回のセミナーを通して、遊び心をもって教えるのがいかに大切か考えさせられた。遊びや体を動かすのが大好きな子どもたちは、ナンシー先生のレッスンでとても充実した様子だった。無理にじっと座らせるのでなく、子どもの特性を活かしたレッスンを採り入れていきたい。


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