【実施レポ】ブログの書き方 実践編(山本美芽先生)

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2015/06/30
指導者のためのライティングセミナー
ブログの書き方 実践編
文・上園温子

日程:2015年2月5日
会場:神奈川・橋本(相模原市) 杜のホールはしもと 

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プロの音楽ライターでいらっしゃる美芽先生。いつもながら、明るくユーモアたっぷりのトークで、受講生達を引きつけ、レクチャーして下さった。内容は、実際にブログを書くにあたっての、効果的な方法、手順、コツ等など。

今回のテーマは「切り口」。ある出来事を「羅列」では無く、「切り口」に沿って内容を構成していく。セミナーでは、ある感動的なお話を題材に、その話の「切り口」を、皆で分析してみた。まず、時系列(古い→新しい順)に並べられた話を、人物・出来事・感情・行動に分けて、分析。意外にもお話は、感情面より、実際にあった出来事、行動等を、淡々と述べている部分が多く、それらの締めに、ほんの少しずつ感情面が、効果的に使われている、という事がわかった。その事により、かえって読んだ者の心をグッと掴み、離さない。
またワークの中で、「今までの講師生活の中で心に残っている事」等を話し合う場面があり、このテーマとは少しずれてしまう様な気もしたが、以前、私が感じていたある思いについて、迷いもあったが、セミナー翌日のブログに、書かせて頂く事にしてみた。

(以下ブログより引用)

私の心の中で、以前、講師として、ある思いが渦巻いていた時期がありました。いろいろな気持ちが混ざり合い、子供達の事はとてもかわいいのに、'教える事' に対して、ずっともやもやした気持ちを拭いきれずにいたのです。
もちろん、レッスンをしている時は全身全霊でレッスンに臨みましたが、だんだん辛くなって来てしまう自分がいました。そして、ある時私は、しばらくピアノレッスンから完全に離れてみる事にしました。
その間、音楽とは全く別のお仕事をいくつかしていました。全く無関係の資格も取り、そちらのお仕事も少しの間させて頂きました。それぞれの場面で出会った方達は皆とてもいい方達で、いろいろ学ぶ事もありましたが、そういう生活を送るうち、私はふととても寂しい気持ちに襲われました。

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自分はいったい、何をやっているのだろう
そして、ハッキリとわかったのです。
やはり自分は、ピアノを教えたかったのだ、という事が...

その気持ちは、今までの自分の中には無かった、とても強く、はっきりとしたものでした。自分は何と、あさはかだったのだろう。そして、遠回りをしてしまったんだろう...。 でもその気持ちは、何があっても、もう変わる事の無い、強いものでした。

その後、自分の両親の事等もあり、すぐにレッスンに戻る事が出来ませんでしたが、両親の事が一段落した、一昨年末から、ピアノレッスンへ戻るための勉強を再び始めました。(残念ながら、両親とはお別れとなってしまいましたが) おかげ様で教室を再開する事も出来て、今は、本当に毎日幸せな気持ちです。レッスンに来てくれる子供達の顔を見ると、本当にかわいく、心温まる気持ちになります。お母様方も、皆さん、とてもすてきな方ばかりです。そして時々、両親も、こんな自分を応援してくれているな、と思ったりもしています。
何かいつの間にか、今回は、自分の思いをつづる内容と、なってしまいました。
この、幸せなお仕事を、これからもずっと、続けて行きたいと、思います。
(引用終わり)

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この話に関して、もともと自分として、書くつもりは無かったが、セミナーを受講させて頂き、書いてみようか...という気持ちに、させて頂いた。書くことは、自分が日々取りくんでいる事をきちんと整理する事でもあり、さらにその内容を、ステップアップさせる事にも繋がっていく。ブログを始めてみて、最近そんな事を、感じ始めている。これからも、'書く'ことを、続けて行きたいと思う。
美芽先生、すばらしいセミナーを、ありがとうございました。

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山本美芽

やまもと・みめ◎ 音楽ライター、ピアノ教本研究家。東京学芸大学大学院教育学研究科音楽教育専攻修了。中学校(音楽)、養護学校にて教諭と勤務したのち、執筆活動をはじめる。ピアノ指導者としても大学在学中から現在までレッスンを行う。  『ムジカノーヴァ』『ジャズジャパン』等の音楽専門誌にて、国内外の一流アーティストに多数取材。「もっと知りたいピアノ教本」(大半を執筆、音楽之友社)「21世紀へのチェルニー」(単著、ショパン)などを執筆、ピアノ教本についての研究をライフワークとして続け、多くのピアノ教本の著者・訳者に直接取材した経験を持つ。中村菊子、呉暁、樹原涼子などピアノ教本の著者・訳者からは厚い信頼を得ている。  2006年~2010年の間、夫の転勤のためアメリカ・カリフォルニア州在住。州立シエラカレッジにて単位取得。アメリカのピアノ教本事情を研究。帰国後、2013年より著書「自分の音、聴いてる?」(春秋社)をテーマにしたセミナー、また音楽指導者のためのライティングセミナーを全国各地で行う。  音楽教育学の知識と、音楽ライターとしてプロの音楽家・教育者との膨大な対話経験、自分自身のピアノ指導経験や子育て経験、ピアノ学習経験、全国のピアノ指導者との密接な交流から得た現場発の問題点など、理論と実践を融合しながらピアノ教育が進むべき道を先導している。
 現在ピアノを多喜靖美氏に師事。室内楽を多喜靖美、松本裕子の両氏に師事。2015年は東京・神奈川・名古屋・大阪にて、ムジカノーヴァとタイアップしたピアノ指導者向けライティングセミナーを開催予定。
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上園温子(うえそのあつこ)

うえそのあつこピアノ教室 講師。武蔵野音楽大学ピアノ科卒業。ヤマハ音楽教室システムピアノ科元講師。ピアノランド樹原涼子スタジオ元講師。中学校高等学校音楽教員免許取得。全日本ピアノ指導者協会指導会員。リトミック研究センター初級指導資格取得。ピアノ講師ラボ会員。現在もピアノ指導法、リトミック、コーチング等、多数セミナー受講中。2人の娘の母。うえそのあつこピアノ教室  HPはこちらから 


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