【実施レポ】音楽総合力UPワークショップ2014 第3回 広上淳一先生

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2014/06/27
  
第3回 2014年6月18日(水) 広上 淳一先生
京都市交響楽団と私~信頼と愛情に育まれる演奏~


国際的にご活躍されている指揮者の広上淳一先生を講師に招き開催した音楽総合力UPワークショップ第3回。
今回は、広上先生が2008年より常任指揮者として就任されている京都市交響楽団が、現在のように高い評価を得るに至るまでの軌跡を中心にお話いただきました。指導においては、常に「微熱の愛情」を注ぐこと、そして、「自分が絶対であると思わないこと」が大切、と仰います。先生が教授を務める東京音楽大学から、野口芳久先生にも特別にお越しいただき、音楽大学の今後についての対談、学生さんによるサックス四重奏も行われ、盛り沢山の講座でした。

<受講者インタビュー>

今回は、田中順子先生(指導会員)、北川由美子先生(指導会員)2名に同席いただいてお話を伺いました。

─ まずは一言ずつ今日の感想をお聞かせください。

田中順子先生(以下、田中):
これまでの道のりを伺って、一つ失敗をしても決してそのままにしておかず、別のアプローチを考えて次々に変えていく、強い力を感じました。ピアノはソロ以外オーケストラにはありませんが、「先生の指揮でオーケストラに参加してみたい」と思いました。
北川由美子先生(以下、北川):
生きた音楽と、広上先生ご自身の人間的な素晴らしさを感じました。団員のみなさんとの信頼関係の中に、押し付けない深い愛情を感じました。「失敗は何度もしたほうがいい」と仰っていましたが、転んでは起き、の繰り返しが人間力をアップさせるのですね。自分の指導を振り返って、生徒に失敗させないのではなく、失敗した時に起こしてあげられる指導者を目指したいと思いました。
田中:
指揮者は、一人で複数の団員を相手にしますから、精神的な強さも必要なんでしょうね。
北川:
「自分が絶対だと思わないこと」という言葉も、こんなに素晴らしい先生が仰っているのだから、私はなおさら!と思い直しました(笑)
田中:
ピアノ指導者は1対1で、「自分の教室」がある種「王国」のようなものですよね。そうなると自分が「絶対的」な存在だと思いやすい。外に出ることも大切ですね。
北川:
そうですね。とにかく、とても内容が濃く、あっという間の一時間半でした。京響のオケ、はやく聴きたい(笑)


懇親会レポート

第3回講座終了後、音楽総合力UPワークショップ2014懇親会が行われました。講座受講者に加えて、当日講師を務められた広上淳一先生、メディア委員会から武田真理先生、多喜靖美先生、久元祐子先生が出席されました。
2014年度がワークショップ初参加の先生もいらっしゃいましたが、第3回講座の熱も残り、自己紹介を経て和気藹々、受講者同士の交流が行われました。


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