【実施レポ】上達への新たな視点(川上昌裕先生)

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2013/08/26

2013年8月21日(水)、 川上昌裕先生によるレベルアップ・ピアノ術 「上達への新たな
視点1」-バロック、古典派は学びの宝庫-
セミナーを開催いたしました。
50名もの受講者にお集まりいただきました。

≪セミナー内容≫
♪ 音楽はどのように勉強すべきか? どのように指導するべきか?
  (1)教材の選び方 (2)作曲家の意図を読み取る (3)表現で大切なこと

♪ モデル演奏者による公開レッスン形式でお話していただきました。

 参考曲目
 ・バッハ シンフォニア 第8番
 ・ベートーヴェン ピアノソナタ 第2番 第4楽章
 ・カプースチン 8つの演奏会用練習曲より第1・2・8番

ピアノ作品は過去の作品のスタイルに作曲家自身の新たなスタイルを取り入れて発展してきた
点からバロック、古典派、さらにロマン派を通し勉強することが現代作品を理解する上でとても
大切なことであるということを改めて認識しました。

特にポリフォニー:多声の要素はロマン派、近現代の作品の中に多く見受けられますから、
バッハの作品を勉強することの意味は大変大きく教育目的で書かれたシンフォニアはバッハ
自身が意図した演奏法について学べる良い教材であると思いました。

無機質な音楽のように捉えらる傾向にあるシンフォニアですが、悲しみ、喜び、怒りなどの
感情が主題・楽曲構成に見事に表現されていることがモデル演奏によるレッスンを通し、
理解を深めることができました。

ジャズの要素が多く含まれたカプースチン:8つの演奏会用練習曲は現代のクラシック作品
と考え、楽譜に忠実に演奏することが大切であることを再認識できたお話でした。

モデル演奏によるレッスンで、指の力も重要ですが、ペダリングの切り替えによってメリハリが
ある演奏へと変化することが分かりました。

非常に内容の濃い2時間でした。川上先生、ありがとうございました。
セミナー当日の様子はこちらにも掲載しております。どうぞご覧ください。

(Rep:ピティナ名古屋さかえステーション 荻野千恵実)


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