【実施レポ】徹底指導法 -楽しく弾くバッハ インヴェンション(樋口紀美子先生)

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2012/11/27
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2012年11月21日(水)10:30-12:30 楽器センター富山にて、樋口紀美子先生をお迎えして、「徹底指導法 -楽しく弾くバッハ インヴェンション」と題し、指導者セミナーを開催致しました。

キャンセル待ちの先生がいらっしゃるほど、満席の会場は、寒い富山の冬にもかかわらず開始前から熱気に包まれていました。
やはり先生方の、バッハの指導法の関心の高さを感じました。

樋口先生は、5年前まで33年間ドイツでピアニスト、指導者として活躍されたということで、冒頭にドイツ語でバッハの書かれた文章を読んでくださいました。
そして、その中でもっとも大切な言葉「カンタービレで演奏する」という部分を強調され、
「バッハはあまりロマンチックに弾いていけないとか言われていますが、バッハ自身がこの
インヴェンションをカンタービレで弾きなさいと書いてあります」とおっしゃいました。
そして、日本におけるバッハの演奏の誤解やふさわしいタッチを、実際に演奏しながら
ご指導くださいました。

トリルの付け方や、アーティキュレーションなど、楽譜の版によっても様々・・・そして自分が
習った当時とも最近は異なり、一体どれが最適なのかは日々レッスンで悩むところです。
樋口先生は、「感性が大切」とおっしゃり、同じフレーズを何パターか弾いた上で、目安はあるが
絶対ということもありませんとお話くださいました。
そして、「何度も弾くことによって(ご自分も)日々発見があり、皆様も散々弾いて発見して
ください!そしてそれが、弾いて楽しいバッハ、生徒が楽しく弾けるコツです!」と講座を
しめくくって下さいました。

2時間という限られた時間の中で、15曲全て弾いてくださった樋口先生。
お話もとてもユーモアがおありで、ドイツと日本のレッスンの違いなどの余談も非常に楽しく、
あっという間の2時間でした。
セミナーレポートを書いている時間にもBGMにと、ドビュッシーのアラベスクを弾いてくださり、
ペンを走らせるのを忘れ聞き惚れておりました。
翌日はまた別の会場での講演と、お忙しい中、富山へお越しいただきまして、心より感謝
申し上げます。

(Rep:ピティナ富山支部 山田雅子)


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