【実施レポ】2台ピアノの演奏法について-2009年度 課題曲を中心に-

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2009/05/15

blog_090514sugamo_nakai_tak.jpg 今回の講座は、2009年度ピティナ・ピアノコンペティション デュオ部門初級-中級の課題曲について、演奏形式で、奏法や解説をふまえながら進められました。

 中井恒仁先生・武田美和子先生ご夫婦による演奏は、各曲の特性を活かしながらの素晴らしいものでした。
時には軽快なダンス風、時には優雅で高貴な宮廷風、といった様々な音楽の色合いを、耳で、目で感じることができ、会場一体となって2台ピアノの演奏を楽しませていただきました。

≪ 演奏曲目 ≫
- 初級より -
ソナチネ第1楽章 (F.クーラウ)  /ウィーンのロンド (ギロック)/パスピエ (モシュコフスキ)/チルドレンズ・コンチェルティーノ第2楽章 (三枝成章)/ロンド (グルリット)
- 中級より - 
楽しい行進 (ショスタコービッチ)/アンダンテと小スケルツォOp.72よりアンダンテ (シャミナーデ)/シテール島への船出 (プーランク)/主よ、人の望みの喜びよ (J.S.バッハ=M.ヘス)

♪ 2台ピアノの演奏では、常に4つ(4手)の音のバランスを考えることが重要であるとのことでした。
また、部屋の大きさや第1・第2ピアノの配置によって音の響きがどう変化するかといった研究が必要である、とのお話もありました。
オーケストラの楽器に例えた音色の工夫近い音域同士の練習法曲始めのタクトの合わせ方など、より具体的なお話を伺うことができました。

♪ お二人の演奏を聴いて、2台ピアノはオーケストラのように幅の広いアンサンブルである
という意識の強さを感じました。今、2台ピアノの指導をされている方、これから2台ピアノの演奏に
取りかかろうとされている方には、より参考になる貴重な時間だったのではないでしょうか。

(Rep:東京音楽教材研究会  原口絢子先生)


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