【実施レポ】ピアノの構造と音の出し方 - 11/13巣鴨・岳本恭治先生

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2008/11/14

blog_081113sugamo_takemoto.jpg 「今日は帰ってすぐ使えるいろいろな方法をお話します」の第一声で岳本恭治先生の「ピアノの構造と音の出し方 - 正しいタッチと脱力を学ぶ - 」セミナーが始まりました。
  
まず、小さな手のひらに載るくらいのオルゴールをもたれた岳本恭治先生は、
「音楽聴こえますか?・聴こえませんね」とおっしゃいます。
次に、ピアノの周り "側板"にオルゴールをつけると、オルゴールの音楽が聴こえます!  
"屋根" "棚板"と 順に回られてキャスターからも聞こえるオルゴールの音に 「フー」とみんなの息が聴こえたような?気がいたします。
「ピアノ全部が音が鳴るようになっている このことを生徒さんたちに伝えてください」
「ピアノが一番喜ぶ音を出すために 今日は昨年よりもう一つ踏み込んで深くお話しましょう」と始められました。

≪楽しいレッスンを展開するために必要な「目からウロコ」のピアノの構造。
              300年の間にどのようにピアノは変化してきたか≫

1.ピアノは「巨大なオルゴール」 
2.鍵盤の下は、「繊細なスピーカー」 
3.バットで打たれたボールのように飛んでいくハンマー「音は飛んでいく」

いろいろな作曲家を上げながら ハンマーに始まってハンマーに終る講座をお話しされました。
岳本先生はご自身の体で より深くピアノの構造と音の出し方を表現されました。
また、ご用意していただいたハンマーの構造図は より的確に示されていました。
そして、鍵盤模型を持たれてハンマーの動きを説明されました。

♪ "正しい音の出し方と脱力"⇒「 - 置く  - 押す  - 抜く」 
♪ 鍵盤上での指の動き⇒「ハイタッチフィンガーは不要」
1)正しい姿勢 
2)まっすぐに座る 
3)右足をペダルに乗せておく 
4)胃を持ち上げる (なぜ"胃"を持ち上げる の? 聞きそびれました。)
5)弾く場所を決める(中央音域)
  
これはショパンの「初心者用の練習の時のお話のこと」です。
ショパンのフィンガートレーニングは 
長い指3本が黒鍵3つに載る 短い指は その両脇に来る
- すなわち ミ・ファ♯・ソ♯・ラ♯・シ -

♪ 次にチェルニー先生の練習法

- 拍子をしっかり持つことが脱力の第一歩 
- グルーピング練習=脱力が容易になる 
- 鍵盤と指、手、腕の配置を確認する。

なぜならチェルニー先生の時代と楽器が違う
- 音が鳴るように作られている現代の楽器に力はいらない。
「左手―1(伴奏など)右手=9(メロディー) 聴衆には5分5分に聴こえる」

♪ クラウディオ・アラウ先生の言葉 「テクニックと音量は比例する」
レベルにあった音を出すテクニックを考えることが大事。資料は図解された鍵盤の動きを示すもの、そのほか鍵盤の「弾き心地」を判定する基準、重く感じるときも 軽く感じるときも大切なのは{いつも道理に腕の状態を変えないで弾くことが良い} 脱力=しっかり手首を鍵盤の手前に寄せて下に落ちるくらい 力の抜けるのを実感する。

♪ 最後に・・・
鍵盤と指がジャストミートした時にハンマーが動き音はホームランボールのように飛んでいくのだと思います。良い音・美しい音・歌う音・いろいろな音質・音色を聞き分けられる良い耳を持ち続け、ピアノが喜ぶ音を感じて弾けるように豊かな感性を持ち楽しんで 生徒さんひとり一人に合った方法を見つけてピアノ音楽を楽しんでいきたいと思いました。 岳本恭治先生、有難うございました。
(Rep:東京音楽教材研究会)


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