【実施レポ】2008年度コンペティション課題曲セミナー - 3/20仙台・伊達華子先生

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2008/03/20

blog_080320sendai.jpg3月20日(木、祝日)PTNA仙台中央支部主催の伊達華子先生(PTNA山形連絡所支長)による2008年度ピティナ・ピアノコンペティション課題曲セミナーが、カワイミュージックショップ仙台にて、開催されました。
 取り上げられた曲は、B・C・D級の近現代スタイル全曲と、連弾初級A・Bの予選課題曲から7曲でした。

伊達先生のお話は、様々な深いご経験から体得なさっている、音楽への新年に基づいた、ピアノ演奏の多岐の分野に亘るもので、ピアノを弾いていくことの奥深さを、再認識せざるを得ませんでした。

お話の中から、特に印象に残る内容を、ピックアップしてみます。
「弾く本人が、こんなふうに弾きたいというのがわかる演奏をする。それが弾けると、ひとの心をつかむ演奏に繋がる。」
「曲名や速度、発送以後うに曲の方向性があるので、そこからイメージを持ち、それを音で表す。常に意識のある音を出そうとすること。そうすると、完成度が上がる。」
「大事なところの音の質を考えよう。しかし大事なのはメロディーだけではなく、室内楽のように、全ての声部がどういう仕事をするのかを見極めてそれぞれが美しくなるように。」
「音楽はひとつの音ではなく、ふたつの音から生まれる。
落とす→戻る、肘の落下→弛緩、を拍節感と連動することにより、音楽の自然な流れが生まれる。そうしない場合は、何をやっているのか分かりにくい演奏になる。」
「音形、調などが変わったところでは、なぜ作曲者がそう書いたかを考えてみよう。そういうところでは、前と同じように弾かないこと。」

 伊達先生のお話を伺ったのは、初めてでした。また続けていろいろお話を伺える機会があればと思います。
 また今回は、アシスタントとして、阿部弘子先生がモデル演奏をしてくださいまして、お話だけではなく、実際に演奏が変わっていく様子を聞くこともでき、とても良い試みに感じました。有難うございました。

(Rep:千葉和枝先生)


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