【実施レポ】バロック・ダンスへのご招待~バロック時代の舞曲におけるリズムの特徴や性格をご一緒に学びましょう!~(12/2奄美・浜中康子先生)

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2007/01/05

061202amami.jpg2006年12月2日(土)、奄美トロピカルステーションホテルにて、浜中康子先生をお招きし、「バロックダンスへのご招待」と題した講座を実施いたしました。島内のピアノ指導者、生徒さんとその親御さんなど54名が参加し、殆どの方が初めてバロックダンスを体験しました。

まず、浜中先生から「バロックダンスとは」という説明があり、日頃、私たちがピアノ曲を通して親しんでいるメヌエットやガボットなどのバロック音楽は「舞曲」であり、貴族社会で催される舞踏会で踊る為のものであったというお話に、果たして私たちはどれぐらいそれを意識して演奏しているだろうか?と思いました。浜中先生が、マリーアントワネットのような、大きく膨らんだスカート(ドレス)を着た貴婦人の写真を見せてくださり、「バロック舞曲」とはこのような格好の貴族達が踊る、とても優雅で華やかなものだったなぁとイメージが湧きました。

説明の後、さっそくバロックダンスの足のポジションと、基本的なステップを教えていただきました。プリエという膝を曲げて沈み込む動きと、エルヴェという膝を伸ばしてつま先立つ(伸び上がる)動きを入れながら、参加者全員で円を描くように歩く練習。緊張して動きが固くなりがちでしたが、先生がユーモアを交えてレクチャーしてくださるので、ホッと力が抜け、だんだん楽しく歩けるようになってきます。曲に合わせて歩いていると、そのリズムがとても心地よく感じられてきました。

バロック舞曲のリズムに少し馴れたところで「プレのステップ」「メヌエットのステップ」「ガボットのステップ」と次々に教えていただき、それぞれの曲に合わせてみんなでステップを踏んでみました。ガボットのステップが特に難しく、きれいにステップを踏むことは出来なかったのですが、それぞれの舞曲のリズムを体で感じることができました。最後に、おじぎのし方や、舞台に出るときに歩き方などを教えて頂きました。

今回の講座では、実際にバロックダンスのステップを踏むことで、バロック舞曲のリズム感を体感し、理解することが出来たと思います。このリズム感を意識することによって、ただ単に拍をとるのとは違う「優雅な躍動感」のある音楽を奏でられるようになりたいものです。また、生徒さんに指導する場合も、どの時代の音楽にせよ、その時代背景を教えることがとても大切だと思いました。
たくさんの感想も寄せられ、参加者全員が楽しめた講座を実感いたしました。

♪ 今まで、メヌエット・ガボット等の違いもわからず、指導していた事を恥ずかしく思いました。バレエとの違いもなるほど!!と...。 
ステップの違いで、タッチや弾鍵の方法をかえる等は、とても参考になりました。
短い時間の講座でしたので、本当に理解して指導するには、まだまだ勉強しなければいけないなぁと感じました。分かりやすく楽しい講座、ありがとうございました。

♪ バロックダンスに参加する前は、正直いって、ピアノとはあまり関係ないのではないかなぁと思っていました。でも参加して驚きました。バロックダンスの呼吸のとり方は、ピアノを弾くときに先生から大事だと言われている間の取り方が、バロックダンスの呼吸法とぴったりで、バロックダンスとピアノのつながりを体で感じることが出来ました。子供と参加できて本当に良かったです。ありがとうございました。


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