【実施レポ】たかが連弾 されど連弾~倉敷・江崎光世先生~

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2006/04/21

060421kurashiki.jpg4月21日、ヤマハミュージック瀬戸内倉敷店2Fホールにて、江崎光世先生によるピアノ指導基礎講座~音楽性を育てるための、ピアノ連弾からのアプローチ~を開催しました。3回シリーズの第1回目の今回は、アンサンブルの必要性、連弾を幼児の頃からレッスンに導入することで、レッスンが変わり、生徒も変わる!ということを納得させられる、とても貴重な講座でした。

 その中でとても興味深かったのは「連弾はある程度弾けるようになってから・・・」とか「一人で弾くこともおぼつかない子に連弾なんて・・・」という考えをあっさりひっくり返されてしまったことでした。連弾はただ楽しいというだけではなく、本当にたくさんのことを学べるチャンスに満ちているのだということを教えられました。アンサンブルは、いつも生徒に「音をよくきいて!」とか「呼吸して!」と言っていることが自発的にできるようになる、すばらしい経験なのです。そして自分自身を主張しながら相手との協調性も学ぶ場であり、お互いの人間的成長にまで高められること、そしてそれがソロ演奏にまで生きてくることなど、感心させられるお話がたくさんありました。具体的にはイスへの座り方から手の置き方、ペアの組み方、バランスのとり方、呼吸の合わせ方終わり方、曲の選び方からスコア譜へのこだわりなど細かくわかりやすく説明してくださいました。論より証拠でみせて頂いたビデオでは、一人の生徒さんがパートナーをかえて弾いていくうちに、どんどん上手になっていく様に、会場からどよめきが起こるほどでした。

 講座の後半は、受講されていた先生がコンペティションの課題曲を実際に弾かれてアドバイスレッスンのような形ですすみました。江崎先生の的を得た指導でみるみる変わっていく演奏。こんな練習をするといいのよ、と練習方法も教えていただきながら、先生のパワーに弾いている先生も会場で聞いている先生方までも、一生懸命になっている様子がとても印象的でした。元気を頂ける活気に満ちた講座で、次回は私も演奏させていただいて先生のアドバイスを直々に仰ぎたいと思いました。
(Report:三宅真未)


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