【実施レポ】ポピュラー指導法セミナー Aコース

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2006/04/02

ポピュラー指導法セミナー」 分科会Aコースでは、3つのセミナーが行われました。

(1)パソコンでピアノ楽譜の製作入門 斉藤 高広先生

 楽譜浄書ソフト(Finale)を使ってサンプル譜面「フレール・ジャックス」を作成しました。
入力方法には【1】ステップ入力【2】高速ステップ入【3】リアルタイム入力があります。
【4】はメトロノームに合わせて弾いていくと入力できるのですが、少しでもずれると違ってしまうため、今回は【1】を使って作業しました。
ブロック編集ツールを使って同じフレーズをコピーできるのは便利です。
個人的に私は既に浄書ソフトで楽譜制作していたのですが、キーボードコントローラーを使っての入力は初めてだったので、楽しくできました。特に和音入力は便利です。初めての方にとって短い時間内に習得するのはちょっと無理だったようですが、移調が簡単に出来てしまうのを見て感激し「私にも出来るかしら?」と関心を持たれた先生もいらっしゃいました。

(2)ポピュラーおもしろセミナー 梶本 芳孝先生
 音楽の「楽」を「たのしく」ではなく「らく」と考えている生徒が多い。一流ばかりでなく、立派な二流・三流を育てる先生がいても良いのではないか。関西弁で軽妙な語り口で、そんな雑談から始まったJ-Popの話でした。
 J-Popと言う言葉はジャンルでない事は確かで、洋楽とは違った日本独自の音楽を指している。何のルーツもない。洋楽には、ブラックミュージックに始まり、ゴスペル、ブルース、60年代はR&B、70年代になってフュージョンと流れていったハッキリしたルーツがあるのだが、全部リアルタイムで今でも残っているのがスゴイ!

(3)ポピュラーかんたんアレンジ術 熱田 公紀先生
 先生の手書きのアレンジ譜「ムーン・リバー」を使い、アレンジのコツを幾つか伝授してくださいました。
・内声は2声でも3声でも良いが、メロディーがどう歌うかがポイントで、弾きやすいように考える。
・縦だけでなく、横の流れも意識してアレンジすると良い。
・曲の一番盛り上がる所には、ボイシングを下の音域は広く、上は狭くした配置に。
・オブリガードは良いものが思いつくと嬉しい!が、あくまでもメロディーが主役。
 何回も実際に声を出して歌ってみると良い。
・ハーモニーを変える。(原曲を損なわないように。)
好きなコード進行を書き留めておき、沢山覚えておくと良い。
・鍵盤ハーモニカは息継ぎをすることで、ブレスを理解し、歌えるようになる良い方法。安価であるのも良い点。
・アレンジは弾く人のレベルによって変わるが、簡単に書く方が難しい。
・どういうムードかが伝わるようなアレンジは良い。

 後半の演奏では、熱田先生作曲作品のうち、8小節を
【1】ピアノソロ 【2】フルート&ピアノ 【3】フルート&ピアノ&ベース&ドラムス で演奏。
そのアレンジの違いを聴かせて頂きました。
頂いた手書き譜を見ながら熱心に聴き入る受講の先生の姿が印象的でした。
ベーゼンドルファーのピアノの音がとても良く、真後ろで聴いた私はシフトペダルを
かなり使うのもリズムの取り方も解り、アンサンブルってイイナと感激し、自分もステップで演奏したいと意欲に燃えたのでした!
(Report:松原三恵子)


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