【実施レポ】ステップ課題曲ポイント講座~池袋・國谷尊之先生~

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2005/09/20

050920ikebukuro.jpg 池袋連絡所では11月3日のステップ開催にむけて、9月20日に國谷尊之先生をヤマハミュージックセンター池袋にお迎えし、ステップ課題曲ポイント講座を開催致しました。國谷先生のお人柄もありますが、とてもアットホームな雰囲気の中で参加された先生方も熱心に聞き入っておられました。
 ステップ課題曲を題材に音楽の三要素、リズム・メロディー・ハーモニー 特に導入・基礎期では後回しにされがちなハーモニー(和声感)に重点をおいて生徒さんに意識させる指導法を、演奏を交えながら実践的にご教授いただきました。例えば、腕のアップダウンを上手に使うことで偶数小節が乱暴にならずにフレーズが作れる事や、非常にシンプルな曲の中でもできるドミナントやサブドミナントの意識の仕方や、子供の手の大きさの関係で和音の転回形が多用されて、ともすれば動きが少なく穏やかな感じの曲想になってしまいがちな子供向けの曲でも、根音を先生が補助的に付け足すことで、はっきりと和声の動きを生徒さんに意識付けできる事など実際の指導ですぐに実践できる内容でした。
 後半では、アンナマグダレーナの音楽帖を取り上げて、アーティキュレーションの決定の仕方の基本的な考え方について解説いただきました。また、作曲された当時の楽器の貴重な音源もご紹介いただきました。バッハが好んだと言われているクラビコードとチェンバロの比較は非常に興味深いものでした。
 講座終了後も参加された先生方の質問に丁寧に答えていただき、ステップだけでなく日頃のレッスンの指導のヒントを沢山いただきました。有難うございました。(レポーター:池袋連絡所 三谷祐史) 


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